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ひなまつり《しおんの詩〜第二章〜》 6/100

小さい頃は
ひなまつりは嬉しかった

ちらし寿司や、
ケーキが
食卓に並んだから

年に何度かのお祭りの日


でも

自分が

【みんなと、違う】

と、認識してからは
嬉しくなくなった

つらくなった

母親を欺いているような…

女手ひとつで
育ててくれた母に対する
申し訳ないキモチ

一人娘の、
健康と幸せを祈り…

ギリギリの収入から
少しずつ蓄えて
手に入れた、雛人形

今年も…飾られた

それを見つめる母

そして

気まずい、自分

いつか、
本当のことを話すまで…

この…

穏やかで平穏な時間を
母と2人で過ごせたら、、、

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