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月 8/100

人気のない深夜の仕事帰り…

ひんやりとした空気を感じながら

疲れた身体に
ボーッとした頭で

ふと
夜空を見上げた

『月…キレイだな…』

その
幻想的な美しさに惹き込まれ
立ち止まり
しばし月を眺めていた

涙が
頬をつたって流れた

俺、泣いてる?

そう思った途端
涙が溢れた

拭っても
拭っても
止まらない…

どれだけ俺は
我慢してたんだろ…

苦手な仕事
厳しい人間関係…

気づかぬうちに
限界を超えていたのかもしれない


月のパワーを受けて、

ようやく俺は
自分の気持ちに
気づくことが出来た

『仕事…辞めよう。』

俺は
月に向かって
そうつぶやいた

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