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ラダック⑦ ダー編 -vol.2-

ダー2日目の朝。

早く起きたので、周りの散歩に出かける。
上手の方には結構人が住んでいる。

ひとりのおじいさんが、狭い外のバルコニーみたいなスペースでチャイを飲みながら、
まったりしていた。

ダーのおじいさん

最初は、ただそこからの景色を見せてもらうために、少しだけお邪魔していたのだけど、
そこはなんとゲストハウスであることを知る。このおじいさんがとにかく陽気な人。
おじいさんが、『ウチを見ていけ、入れ入れ』と言っていたのはお仕事だったのだ...。
じゃあ、ということで中を見せてもらうことに。
居間のような所で、お母さんがチャパティの準備をはじめていた。

『ここのお部屋を見せてもらえますか?』と聞くと、2部屋あるお部屋はすでに埋まっているらしい。
『屋上なら空いてるよ』と言われ、いくらか聞くと、夕食込みで150rsというので、屋上を見てから大丈夫そうだったら、そこに泊まらせてもらうようにした。
屋上は、今泊まっている所よりもだいぶん広くて、見晴らしもいい。

ゲストハウスからの眺め

今日は、星を見ながら寝ることにした。『夜は寒い?』と聞くと、『そうでもないよ、毎日私たちは寝ているし。』と言われた。多分、私にとっては寒くなるかもしれないと思ったけれど、寝袋もあるし大丈夫だと信じてみる。

朝ご飯を食べて、山水で髪を洗い、チェックアウトをして、大きい荷物はここに置かせてもらうことにして、生活必需品だけを持って、おじいちゃんの家に向かう。

散歩をしながら、インダス川に降りられる場所を探す。
おばあさんやおじいさんたちが、水路の周りで井戸端会議をしたりしている。
8mmを廻したいなぁと思うけれど、なんとなくこの場の空気を乱しそうで、撮影する気になれない。
ダーの人々は、写真を嫌う傾向にあるし、お金を求められることもある。
ひとり、帽子に花をつけてレーからのバスでダーに来てたおばあちゃんがいたけれど、みんなが降りた後、バスの中に何か残っていないか、チェックしている様子を目撃してから、どうもそのあばあちゃんの写真は撮る気がしなくて...このおばあちゃん以外はみんなお花はなかった。

小さい小川みたいなものは、あるにはあるんだけど、大きい川に降りられるようにはなっていないようだ。でも、村の中は本当に静かで、時がとまったような平和な時間が流れている。
散歩の途中に会った、トマトを摘んで帰っている最中だった女性とちょっとお話をして、この人はお金を要求して来なかったので、写真を撮らせてもらった。

ダーでトマト摘みをしていた女性

昼間、初日の宿のお兄ちゃんのお姉さんが歌を歌ってくれた。
ダーにずっと昔から伝わる素朴な歌。
その後、一応「歌手」だと言われている人がやってきたけれど、お姉さんの歌の方が村の雰囲気に合っていてよかった。

宿に戻っておじいちゃんとおばあちゃんと、ラダック語の練習。
教えてもらうけれど、なかなか使えるようにはならない。
やっぱりこんなに小さい村だと、英語なんて話せる人は少ない。
少なくとも、ヒンディー語ができれば意思疎通が計れるのに...と思う。

行きのバスで一緒だったスウェーデンから来た牧師さんは、同じ宿に泊まっていた。
常時テンションが高い。
夕飯時はちょうど何かの用事でこの宿に泊まっていたラマと彼との宗教論戦が繰り広げられ、子どもたちもわたしもそのエネルギ―に圧倒されて、口を挟めないほど。。
牧師さんは、なでしこJAPANのPLAYをすごく気に入っていて絶賛されるもので、わたしたちまで褒められているような気になる。
わたしが『今日は屋上で寝るよ』と言うと、即大絶賛! 彼も眠りにつくまでは屋上で過ごしているらしい。『寝袋を持ってきていれば、自分もそうしたのに..』と言っていた。

そうそう、この宿では、なんと焼酎を作っていた。
原料は、米か麦なんだろうけど、言葉が通じなくてよく分からなかった。
でも、自家製の焼酎はおいしかった! 

夜になり、いよいよお楽しみの星空の下のベッド。
お母さんがマットレスの上にもブランケットを何枚もひいてくれて、上にもあったかいブランケットを数枚用意してくれたので、寝袋は必要ないぐらいだったけど、虫対策のため一応寝袋を使用する。
体は寒くないけれど、頭と顔が寒い。
この日は、雲が多くてあまり多くの星が見えなかった...残念。
夜中にパッと目が覚めたときに、星空が見えるのはすごくよかった。

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