劇作家の苛立ち、そして少女としての岡添結愛。

匿名劇壇の劇作家、福谷圭祐における少女としての岡添結愛がつづるノート。 [2021.0…

劇作家の苛立ち、そして少女としての岡添結愛。

匿名劇壇の劇作家、福谷圭祐における少女としての岡添結愛がつづるノート。 [2021.04.01変更]⇒匿名劇壇の劇作家・福谷も書きますし、そのインナーガールの岡添結愛も書きます。

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くすぐりと僕の距離感/『笑わせんな』上演中

本を書きました、舞台『笑わせんな』絶賛上演中です。今週末、18日のお昼まで。本多劇場にて。 https://mmj-pro.co.jp/warawasenna/ 「くすぐりプレイ」を題材にした本作ですが、その「界隈」にリーチすることができている。おおむね好評の声が聞けて嬉しい限り。 仮に同じ題材で、自分の劇団・匿名劇壇で上演したとしても、こうはならなかったと思う。 下北沢・本多劇場で、名立たる面々と、という条件を改めてありがたく噛みしめる。 「フェチについての解像度が高い

    • 愛しの松っちゃん妄想記者会見

      あたし、松っちゃんには、かっこ悪くジタバタせず、こんなふうに喋って欲しかった。大好きだよ、松っちゃん。かっこ悪いね。 もっとたくさん、面白い松っちゃんを見たいよ。 本当のことはわからないけど、あたしは松っちゃんが好きだから。 だから、こんなこと妄想しちゃったよ。 *** Q,この度の報道についてはどのように受け止めていますか。 いやまあ、出たか、って感じですよね。いや、あのね。ゆうときますけど、ゴラァゆうて腕掴んだり、なんですか、後輩らみんなでウワァみたいなことはないわ

      • 短編小説「4人を愛した2人の男」

        俺が愛した女は4人いる。 それぞれの名前? 全員同じ、リンダだ。普通だろ。 ほか? いやいや、ほかにいるわけじゃない。 4人とも、リンダだ。 名前が同じってことじゃない。 リンダが、4人いるんだ。 そうか。お前はまだ知らないんだな。 いいぜ、教えてやる。 女ってのはな、4人いるんだぜ。 4人合わせて、1人の女になるんだ。 彼女らは1週間ごとに交代する。 生理前・生理中・生理後、そして次の生理前までの1週間だ。 おいおい、そんな顔するな。 ひどい言い方だって? そりゃ独身の

        • 高校3年生たちから学んだこと

          先日、演劇科の3年生たちに向けた最後の授業が終わった。 高校3年生の彼らにとって、祝祭的に機能するのは「卒業公演」という3年間の集大成イベントだ。ただ、これは昨年の6月に幕を閉じている。 卒業公演の終了後は、進路がどうだ受験だどうだと忙しくしていたことだろう。 なので、夏休み後の授業については、良く言えばウイニングラン、悪く言えば消化試合的な雰囲気で進行していった。 (実際、「卒業公演」という大仕事を成し遂げた彼らに教えることなど、ほとんどない。) とはいえ、いよいよ最

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        • 劇作家の苛立ち
          33本
        • 少女としての岡添結愛
          32本
        • 短編小説集「真夜中の悪筆」
          9本
          ¥300
        • 【グレショー】放送後の振り返り【Aぇ! group】
          13本

        記事

          自動車学校を卒業できた

          先日、自動車学校を卒業した。マジで1年かかった。 たしか基本的には10カ月以内に卒業しなきゃいけなかったはず。 1月から通って、9月くらいに仮免許を取得したタイミングで、「そこからさらに3カ月以内に卒業すればOK」みたいに、期間がリセットされた。 たぶん、制度上実現可能な期間をまるまる費やすパターンだと思う。 マジで長かった。 でも、まだ免許は持っていない。とはいえ晴れて卒業したので、あとは公安管轄の試験場に行って、ペーパーテストをクリアするだけだ。 余裕だが、平日をまる

          『いないいないなぁ!』終了

          匿名劇壇『いないいないなぁ!』、終了いたしました。 今後配信もいたしますので、引き続き気にかけていただけますと嬉しいです。 以下、作品の内容にたっぷり触れながら振り返ります。 配信でチェックしたい方は、しばらく寝かせてからお読みいただけるといいと思います。 ちなみに本作は2回見ていただけると、きっと発見が多いと思います。 ストーリーというより、俳優の演技的な側面で。 たとえば百地にはウジが見えていなかったことが中盤で明らかになりますが、はじまってからずっと、リアクションが

          東海オンエアの騒動を見て思うこと

          どうしても興味を持って見てしまう。 なんにも心地よくないし、おおむねネガティブな感情が誘発されるだけなのに、蛾のように引き寄せられてへばりついてしまう。 当人たちはもちろん、リスナーたちの強い感情にもたくさん当てられて、自分の感情も動いて、ついつい何かを書きたくなった。 いま思ってることを書いてみよう。 ■しばゆーは正常ではない なによりもまず、連投していたしばゆーの、正常じゃなさが心配だ。 一連の投稿群に対して、「ついに爆発した」とか「本音が溢れてる」とか、そういう解

          まず謝罪、映画CUBE(日本版)感想について

          ■まず謝罪 更新滞りほんまにごめんなさい…。 この埋め合わせは何か考えます…。 とりあえず今日からまた更新していきます…。 ■映画『CUBE 一度入ったら、最後』の感想 有名なカナダ映画。菅田将暉くん主演でリメイク。 面白くなさ過ぎて泣きました。 冗談抜きで。 「……お゛も゛じろ゛ぐな゛い゛よ゛ぉぉぉ…!!!」と。 ほんまにです。こんな経験は初めて。 すごかった。 まず、ほんま冒頭で寝てしまう。これは原作も同じ。 原作も開始10分くらいで寝て、そこから視聴を諦めてしま

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          育休中の学位云々について

          ■育休中の学位云々について このニュース、ざっくりとしか知らないが…。 なんかこう、総理大臣?的な?立場の人が、「育児休暇中に、なんかこう、資格とか取れるようにっていうか、そういうのができる感じの環境づくりを、推進していきたいよね」みたいなことを言ったんだよね? で、それに対して、「育休は育児のための休暇であって!学位を取るとか!そういうための”空き時間”じゃねーんだよバーカ!!!」的な批判が噴出してる、んだよね?

          仕事、パチンコのゴジラ対エヴァンゲリオン、会議2連チャンについて

          ■仕事について 仕事って、クッソめんどくさいよな……。 こんなもん、好きなことだろうが嫌いなことだろうが、どうであれクッソめんどくさいと思うわ…。 「仕事」っていう時点で、もうめんどくさいわ…。 いや、ほんまに。 これ、まったく同じことでも、金にならんことならもうちょっと楽しいと思う。 それこそ、俺わりかし楽しい仕事させてもらってるはずというか、いろいろ考えたり、それこそこうやって文字をぱちぱち打つのは大好きなはずやねん。 でももう、全然めんどくさい。 今やってる仕

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          打ち合わせ中、一蘭、電気シェーバー、劇団員とのお喋りについて

          ■打ち合わせ中について リモートで打ち合わせをすることも増えた昨今。 スケジュールがうまくいかず、息子を一人で見てる最中に、PCと向き合わねばならないこともしばしば。 これがなかなか難しい。

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          教習所について(運転適性検査公開)

          ■教習所について 運転免許を持たないまま成長した32歳。 どこに出かけるにも妻に運転してもらうし、なんなら妻のご両親にハンドルを握ってもらって、偉そうに後部座席でふんぞり返っていることもしばしば。 正直、僕はこのままの人生でもいいのだが、さすがにこう、世間の目というか、妻の両親の目というか、妻の目というか、そのへんの全体的な眼球がアレなので、教習所に通うことに。 でっかい買いモンやで、ほんま。 30万払ってるぞオイ。無いて、そんな金。 ぜったい冷蔵庫買ったほうがええやろ。

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          2chの書き込み、各書き込みに反応してみようについて

          ■2chの書き込みについて 2chの大阪小劇場スレッドを定期的に覗いているが、今回の30GPの話題を投稿する人が結構多くてびっくりした。 俺の身近には2ちゃんねらーが多いのだろうか。 そういえば前、友達からわりとマジ顔で、「あの書き込みって福谷?」って聞かれた。 内容は忘れたが、なんか多分俺周辺の話題だったんだろう。 長文で論理だてて書いてるっぽい文章が、俺っぽかったらしい。 それは俺じゃないと言った。俺じゃなかったし。 っていうかそんな、天然で書き込んでると思われてるの

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          『すごいスマホ』、『ブルーロック』、漫画とアニメについて

          ■『すごいスマホ』について ジャンプに載ってた漫画。 けっこう前にちょろっとアプリで読んでて、普通に楽しんでた。 最近、ふと思い出して最後まで読み切ったのだが、衝撃の打ち切りで終わってた。 こんな感じの打ち切りを食らうような作品だと思ってなかったので、めちゃびっくり。 最終話の2~3話前くらいから、どうも演出が怪しくて。 冒頭から形作られる全体のストーリーの、その中腹というか、デスノートでいえば「さあ、いよいよライトとLが対面します!」みたいな、そこからが本番でしょ的な、

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          30GPの敗北について

          ■30GPの敗北について 僕は「悔しい」という感情の幅が、非常にミニマムであるということに気づいた。 というのも。 僕は今まで、自分の感じる「悔しい」は、多くの人の感じる「悔しい」と同じだと思っていた。 僕が認識している「空の青さ」が、ほかの人の「青さ」とそれほど相違はないだろうという感覚で。 でも、どうやら違うっぽい。 僕の「悔しい」は、ほかの人が感じる「不愉快」とか「腹立たしい」とか「苛立ち」とか、そういうものとほとんど同じなのかもしれないと気づいた。 たぶん、「

          子どもの預け方、有料部分について

          ■子どもの預け方について 最近、ちょっと考え方が間違ってたかもしれないと気づいたことがある。 石畑がコロナになって代役出演するにあたって、息子の面倒を見てもらう人をいかに確保するかを考えねばならなかった。 このとき、僕は「面倒を見ることができるかどうか」をいろんな人に聞いて回った。 座組のメンバーや、僕の親、妻の親など…。 いろんな人に聞いたのは、まずは可否を洗い出したかったから。 まず、劇場に連れて行くことが可能かどうかを確認した。 これが、僕にとっての「最悪のケー

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