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あなたの好きな易卦は?|お知らせ

みなさんこんにちは。気学Style西島です。

お陰様で先日第21回目のこ・こ・か・らイベントも無事に閉会いたしました。東京では再びの緊急事態宣言発令でしたが関西では緊急事態宣言のまさに谷間できるというタイミング、そして梅雨明けという気候にも恵まれ、程よい好天のもと和やかなイベントとなりました。

御来場、御出展いただきました皆様、ほんとうにありがとうございます。
次回は夏から一気に冬に飛んで12月のこ・こ・か・ら。
12月12日にまたイベント会場で皆様とお目にかかることを楽しみにいたしております。

易鑑定

さて、そんなこ・こ・か・らイベントにおきまして私も一応、いち出展者としてブースを並べさせていただいております。
出展のメニューはもちろん「九星気学鑑定」「易鑑定」なのですが、今回は珍しくセッションを受けられた皆様は易鑑定をお選びでした。

普段は気学の鑑定を受けられる方がほとんどですのに興味深いことです。

易鑑定のセッションでは、筮竹の使い方をご説明してご自身で易を立てていただいております。
私のスタンスは出た易卦の解説をする形になりますので、易にて問いかけた内容を承る必要は必ずしもありません。
ただ易卦の解説をお伝えするだけという時もございますが、それでも皆様は何か腑に落ちるところがあるようです。
改めて易というものは本当に面白いものです。

六十四卦のメッセージ

世間では、どの卦が吉で、どの卦が凶であるなどと判じられやすい易卦ですが、どの卦においても相応の深い知恵が潜んでおり、私たちの実生活の場面に即して考えることのできるような規範が示されているものです。

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今回は特別に「天水訟」という卦をみてみましょう。

卦の名前、「訟」とは「訴訟」の「訟」です。つまりこの卦を見た感じ、喧々諤々の議論あるいは言い合いというものがイメージされてまいります。
そのイメージ通りにこの卦は「訴訟」「争い」の状況を暗示する卦です。

画像赤い文字は読み下し文ですが、その文の一文目前半、

「孚有りて窒(ふさ)がる」

とは文字通り、自分に真実・正しいと思っていることがあってもそれが通らないということです。双方が自分の正しさを譲ることをせずに主張をするため大きな言い争いが発生しそうですね・・・という状況がまずあります。

そしてその続きにはこうあります

惕れ、中すれば吉、終われば凶。

この卦の肝はまさにここでしょう。

「惕れ」とは、謹んで自分を振り返るすることです。

この卦においてはまさに争いが発生してきているという状況でした。
その状況において「惕れ」る…、つまりこれはその争いの中に何が潜んでいるのかを内省してみましょうということです。

争いはもちろん正しさに起因するものかもしれません。
ですがその一方で、今自分方にある争いの心・争いの状況の中には
メンツ・意地・悪意などといった不純物は混じっていないだろうか?
…これがこの卦、天水訟の問いかけです。

そしてそれを「中する」
…つまりこれは自分の中にあるそうしたネガティブな不純物を建設的な方向にシフトチェンジしてみましょうというサジェストなわけです。

争いにあって自分の中のネガティブな感情などを認め、それを建設的な方向へ舵を切ること…ここに争いを回避するコツがあるというのが「天水訟」のメッセージです。

だからこそ、「惕れ、中すれば『』」となるわけですね。
そして逆に、そうしたシフトチェンジをしないまま最後まで突き進んでしまいますと、すなわち争って最後まで行ってしまう形になるわけですのでそこに大きな蟠りや遺恨が残ります。
ゆえに、「終われば凶」ということになるわけです。

そうしたシフトチェンジをするために

大人を見るに利あり

つまり、有徳者・有識者に教えを請うことには非常に意味があり、
また争っているような状況でもあるので

大川を渉るに利あらず

すなわち大きな勝負はする時期ではない。

…という話になるわけです。

無論易の卦を立ててこの卦が出た場合は上のように考えてゆくわけですが、これは何もこの卦が出たときだけという話ではないのです。

例えば友達やパートナーと揉めている時、この状況はナチュラルに「天水訟」と言えるでしょう。
そしてその争いの中にはもちろん相手に伝えたい自分の大事な思いもあるでしょう。

そのもめている時こそ、この「天水訟」を思い出して欲しいのです。
「天水訟」は

・その大事な思いと別に何か自分の心に不純物があるのではないか
・その不純物を取り去ったら揉める以外の局面が出るのではないか

もっと砕いていえば

・今もめているのは単に自分が意固地になってしまっているだけではないのか?
・変に自分がメンツに拘って物事の核心を見落としていないか

…といったことを振り返らせてくれる、揉め事を回避するための知恵ともなるわけですから。

口論などになったら、あるいはイラッとしたら天水訟のことを思い出してみましょう。

本当にその口論は、大事なことを伝えるために必要なのか?

…と、この卦はあたかも孫悟空の頭の輪『緊箍児(きんこじ)』のように私たちの心に自省と、そして建設的な方向へ展開するための扉を指し示してくれることでしょう。

正直私はこの卦も素晴らしい卦だと思います。

六十四卦はこのように、私たちの生活の折々のシーンにおいて素晴らしい気づき・知恵を与えてくれる素敵な存在です。

六十四卦、どの卦がお好み?

一見不穏な「天水訟」という卦にさえ、このような素晴らしい含みがございます。
そして易にはこうしたものが64つもあるわけです。

もちろんその全て微妙にニュアンスも異なりますし、また素晴らしいメッセージをその中に抱いております。
どの一つをとっても素晴らしく、心に刺さると私は思っておりますが、

私は特にこの卦が好き!

というものは人によってもちろん変わってきます。

私でいえば、「柔よく剛を制す」沢雷随など好きですし、地山謙なども感動的なビジュアルの卦だと思います。

先日のイベントで易セッションに来られた方が「地沢臨」を出しておられましたが、改めて解説しながら「地沢臨」もなかなかいいなと思ったりもいたしました。

個人的にはこの卦は

欽ちゃんの仮装大賞、演技が終わって審査で今14点の卦

という感覚で捉えていたりします。

…易を学んでおられる方がおられましたら皆さんはどの卦がお好きでしょうか。
みなさんがどのように易卦を捉え、考えておられるかもとても興味深いところです。

機会があれば是非お伺いしたいところですね。

また、そうしたお話ができるお仲間ができると良いなと思います。
(今現在易の講座など行っておりますはそうしたお仲間を作るためでもあったりいたします。)

私自身も易の学びを深めつつ、いつの日か皆様といろいろ易について語らうことができる日を楽しみにいたしております。


気学Style 新講座のお知らせ

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最後に少しお知らせです。

この秋から気学Styleでは新体系の講座を始めることにいたしました。

九星気学・易について、基礎から順番に学ぶことはもちろん大事です。
ですが折角学んだ知識も、日々の生活・仕事に活かせなくては宝の持ち腐れというもの。

今回初めてゆきます「新・実践講座」では教科書ベースというよりもむしろ、

「日常生活の中に気学を置き、あなたの人生を拓く」

…ことをコンセプトとして、鑑定士ではなく一般的な人生の中で生きた気学を実践するための手ほどきを行います。
開催日程などの詳細は順次詰めて参りますが、より実践に即した形で気学を活用いただけるようにお伝えしてゆく予定ですのでどうぞお楽しみに。

なお、今の段階では下のような4つの講座を考えております。
1)は全ての基本となりますので初心者の方には必修ですが、2〜4は独立した体系になりますので2をやっていないので3に進めない…といったことはありません。

1)Stars Basic 〜 星の基礎

実践気学講座を受講するための基本的知識として、九星の性格および各星の持つ哲学を学びます。

2)Enhance Yourself 〜 自己拡張の道

自分自身がより高みを目指してゆくためにどのような動きをすべきか九星気学の観点から紐解き、そのために何が必要かを見出します。

3)Human Relationships 〜 人間関係と組織の妙

九星気学により、様々な観点から人間関係の考え方を実践に照らして学びます。また組織・集団に関してどのような構築をすべきかを考察します。

4)Life Strategy 〜 人生開拓と戦略

集団の中にいる自分として、自分の命をどのように運用することが本来の自分の役目なのか、人生をどう歩むべきかを見つけます。

・開講時期は9月を予定しており、各課程とも講義1時間 × 全8回程度の開催をいたします。

・月2回開催し受講料は各回 5,000円程度、4〜5ヶ月で修了を見込む形で運営しようかと思っております。

・また、リモートにも対応したうえで夕方〜夜の時間帯にも対応することも検討しています。

また詳細はこのnoteでお知らせして参りますが、よろしければ皆様奮ってご参加くださいませ。

どうぞよろしくお願いいたします。


次回の投稿は7月27日です。


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