【ネタバレ】「ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝 -永遠と自動手記人形-」感想

お料理、得意なんです!(挨拶)木口ゆらです。

先日……というか公開初日に「ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝 -永遠と自動手記人形-」を見に行ってきました!

以下ネタバレを沢山含みますので、まだ鑑賞してない方はブラウザバックでお願いします。また、百合が苦手な方もブラウザバックで。

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TVシリーズから百合成分強いアニメでしたが、今回の映画は更に百合・百合・にーに・百合でした。マジで。

まずは百合について。

今回メインキャラとして新規に登場するのが、イザベラ・ヨーク。良家の子女しか通えない女学校に通う冴えない眼鏡っ娘です。女学校は花と壁に囲まれている、卒業しないと出られない美しい牢獄でした。そんなイザベラの元へ教育係としてヴァイオレットちゃんが派遣されて……というはじまりです。

百合センサーの鋭い方ならお気づきでしょうが、今回の前半はイザベラとヴァイオレットちゃんの百合が濃厚です。はじめはイザベラはヴァイオレットちゃんのことを拒絶するのですが、だんだんと一緒にお風呂入ったり、ベッドで寝たり、お話ししたり、ダンスしたり! 特に最後のダンスシーンが素晴らしかったです。百合的にも作画的にも。レースや刺繍などが細かく描かれた白いドレスがひるがえってて美しいんだな、これが。ヴァイオレットちゃんもまさかの男装だったし。

そんなこんなで、イザベラはヴァイオレットちゃんに手伝ってもらいながら女性としての気品や美しさを磨いていきます。

ある日、生き別れになってしまった義理の妹、テイラーの為にヴァイオレットちゃんに手紙を書いてもらいます。

実は、イザベラというのは良家に引き取られた際につけられた新しい名前。本当はエイミーという名前でした。

エイミーは貧民街で花を売って暮らしていました。しかし戦争のせいで売上は芳しくなく、生きるだけでも必死。そんな中、雪の積もった町でテイラーを見つけます。エイミーはテイラーの面倒を見始めますが、ある日良家のヨーク家がエイミーを連れて帰ろうとします。エイミーはヨーク家と血縁関係にあったのです。「テイラーの今後の面倒を見る代わりにヨーク家の人間になれ」と言われるエイミー。エイミーはテイラーの為に自分を捨て、イザベラとして生きる道を選びます。

このエイミーとテイラーの生活のシーンがまたとても良いです。具がほとんどないスープをテイラーに飲ませるところは胸に来ました。

閑話休題。

ドールには別れがつきもの。教育係としての任期が終わり、ヴァイオレットちゃんは女学校から、イザベラの元から去る日が来ます。百合にもさよならはつきものですね。この別れのシーンもまた美しいです。

そして、別れには出会いもつきもの。ヴァイオレットちゃんとさよならしたイザベラに話しかける人物が現れます。同級生のお嬢様です。いじめられるかと身構えるイザベラ。しかし、お嬢様は「あなたのことが知りたいの」と友達になりたいから話しかけたようでした。百合です。

また、イザベラがヴァイオレットちゃんに書いてもらった手紙は手紙宅配人のベネディクトの手により、無事にテイラーの元へ届きます。テイラーが文字を読めない事を知り、代りに読んであげるベネディクト。イザベラの過去の名、「エイミー」という言葉を聞き号泣するテイラー。そしてにーにと呼ばれるベネディクトかわいい。

この時点で尊さのあまり昇天しかけましたが、なんと後半は更に尊かったのです。

後半は、イザベラが面倒を見ていた義理の妹のテイラー、そしてヴァイオレットちゃんの同僚の郵便配達人のベネディクトの話です。

私はTVシリーズの頃からベネディクトというキャラクターがとても大好きです。理由は服装。

画像1

http://tv.violet-evergarden.jp/character/より引用

パンツルックなのに何故か露出している太もも! そして編み込みブーツ! ピンヒール! これが京アニの本気だ!

さて、今回の映画では登場キャラの服装がマイナーチェンジされています。もちろんベネディクトの服装も変わっていたのですが、露出度は相変わらずでした。

今回は背中を露出してました。

見た瞬間、映画館で絶叫しそうになりました。私はハンカチで必死に声を押さえてました。応援上映なら叫んでた。

実際にどんな格好だったかは映画館でご確認ください。すごいぞ。

そんなベネディクトと郵便配達人になりたいと押しかけてきたテイラーのほのぼのとした話が後半のメインでした。

テイラーはベネディクトを見て、手紙を届けてもらったあの日を思い出します。そしてベネディクトのことを「にーに!」と呼びます。尊い。

見習い郵便配達人として手紙や荷物を運んだり、文字の読み書きの練習をしたりして、テイラーは成長していきます。ベネディクトは「ししょう」になりました。

ある日、テイラーはヴァイオレットちゃんと姉のエイミーに宛てて手紙を書き、ベネディクトに「届けてほしい」とお願いします。ベネディクトは優しさのかたまりなので、仕方ないなと言いつつも全力でエイミー……イザベラの現在の家を探します。ベネディクトかわいい。

ベネディクトは意地でイザベラの家を見つけだし、社長にねだっていたサイドカー付きバイクでテイラーとともにイザベラの元へ行きます。

でも、イザベラ……エイミーと再会できるチャンスだったのにテイラーは「一人前になってから会う」と言って会わなかったんですよ……。草木の影から号泣しながらエイミーを見ただけなんですよ……姉妹百合……尊い……。

そんな風に話は終わるのですが、私が一番号泣したのはエンドロールでした。何故なら、先の事件の追悼の為に「製作に参加したスタッフを全員記載する」と京アニが告知していたからです。

そのせいか、凝っているアニメ作品だったのにエンドロールは真っ黒な背景に白い文字が流れるとてもシンプルなものでした。しかし、記載されている人数が明らかに多かったです。そんなエンドロールを見ていると色んな気持ちが渦巻いて、号泣してしまいました。一番泣けるエンドロールでした。

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そんな「ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝 -永遠と自動手記人形-」には入場者特典があります。原作者の暁佳奈さんの書き下ろし小説です。しかも(ランダムだけど)三種類!

ちょうど明日から第二週目の特典配布が開始されるので、欲しい方は是非劇場に足を運んでください。内容は、TVシリーズに出てきた「公開恋文のお姫様」と「天文台の少年」と「毎年の誕生日ごとの手紙を母に遺してもらった少女」の後日談です。私は公開恋文のお姫様の小説だったんですが……とても良い……尊い……。

第三週目からは別の特典になり、なんとイザベラの小説になるようです。……ちゃんと全部流通する書籍になるよね……?

おいしいものたべます。