見出し画像

#輪廻プロジェクト応募

こんにちは、ぱんだごろごろです。

こちらの企画の、朗読文(詩)部門に応募します。

「才の祭」小説部門で、特別賞を受賞した、七田苗子さんの作品『 RiNNe』。

この作品を6つのパート(シーン)に分け、朗読文を作ります。

画像1

【朗読文】部門

「声」

碧パート
「待っているよ」と、碧の夢で呼びかける女性

きみの声
夢の中でも、僕は覚えている
きみの手の感触
夢から覚めたあとでも
僕のてのひらに残っている
いつも微笑んでいる
きみは一体誰なのか、どこにいるのか
もしかしたら
ぼくがずっと追い求めてきたのは、きみなのか


「待ち続ける」

沙織パート
夢に出てきた男性「冬馬」を待ち続ける

私が待ち続けているもの
それがあなただとわかったのは、いつのことだったかしら
待つのは得意なの
ずっと、そう思っていた
でも、この頃はそうでもなくなってきて・・・。
あなたに会いたい
気持ちが焦って
心が痛み、涙が流れる
どうか、私を見つけ出して


「Akane」

碧パート
碧を士別へと向かわせる星「Akane」

もどかしい
夢の中でしか会えないのが
僕は決めた
君を見つけ出す
その深い琥珀色の瞳に
もう涙を浮かべさせてはいけない
茜、あかね、AKANE
もしかしたら、そうなのか?
きみはそこにいるのか
輝く星を求めて
僕は北の大地へと向かった


「トーマの木」

沙織パート
沙織を士別へと導くもみの木

茜ちゃん、思い出して・・・。
私を導いてくれたのは
小さなもみの木
私の心にきこえる、ちいさな鐘の音
私は何を忘れているの?
それはトドマツ、トーマの木
トーマ、冬馬、冬馬さんの木
鐘の音にいざなわれて
私は、あなたのもとへと、今旅立つ


「輪廻(碧)」

碧パート
茜=沙織との再会

冬馬
僕の中にいる冬馬
僕はとうとう見つけ出した
ずっと追い求めてきた
ずっと探し続けてきた
あのひとを
あのひとも僕を待っていてくれた
冬馬、君は茜さんに出会い
僕は、僕の沙織さんに出会えたよ
良かったな
そして、ありがとう、冬馬


「輪廻(沙織)」

沙織パート
冬馬=碧との再会

鐘の音は
とうとう私を
冬馬さんの木のもとまで連れて来た
この木のもとが
私の待つべき場所
そして、ずっと待ち続けたひとを
見つける場所
ここで、私も、私の碧さんに会えたの
あなたが冬馬さんに会えたように
ありがとう、今まで
良かったわね、茜さん

画像2

七田さん、つたない出来ではありますが、あなたに捧げます。

読む喜びを、ありがとうございました。

画像3

最後まで読んで下さって、ありがとうございました。

あなたのご感想、スキ、コメント、フォローをいただけると、嬉しく思います。


この記事が参加している募集

私の作品紹介

つくってみた

サポート頂ければ光栄です!記事を充実させるための活動費, 書籍代や取材のための交通費として使いたいと思います。