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【第17回】空き家の利活用~快適なお部屋とは?その2

紀北町のガーシーこと、地域おこし協力隊の東谷です。
自己紹介インタビュー記事はこちらから

さて、今回は前回の続き、快適に暮らすための条件?コツ?の2回目です。

空気がきれいだと快適に暮らすことができますということで、空気のことを4つのテーマで①温度と湿度②換気までお話ししました。
前回はこちら。

今回は、
③有害物質
④清浄・清掃
についてお話ししようと思っていましたが、③有害物質と④清浄・清掃と分けてお話しすることにします。長くなりそうなので。。。

③有害物質
そもそもですがなぜ、「空気がきれい」の話しをするのに「有害物質」が入っているのか?という疑問は沸きませんか。悲しいかな私たちは、普段生活している中で有害物質に触れる場所が多いんです。住まいの中も例外ではなく、空気を汚し、健康を害しています。すべての住宅がそうとは限りませんが、建築基準法での24時間換気義務化の背景もこのあたりが関係しています。

ここで言う有害物質とは、家具や新建材(建築資材の一つの種類)から出る揮発性有機化合物(VOC)のことで、有機溶剤に含まれる有機化合物という化学物質の総称です。家具や新建材では、接着剤の成分として使われている場合が多いです。ビニールクロス(壁紙)の貼る糊(接着剤)とか、合板などの生成時に使われる接着剤とかがこれに当たります。有害なものをなぜ使っているのでしょうか。疑問です。。。

皆さん、次のような経験はありますか?
「新築の家に行った時(新規分譲地のモデルハウス、工務店の完成見学会、新築祝いで招かれた家など)にツンとするような匂いがした。」

「新しく買った家具からツンとした接着剤のような匂いがした。」

「家具屋さんにずっといると、頭が痛くなり気分が悪くなってきた。」

これらの匂いや症状が揮発性有機化合物の一つです。建築基準法でも使用できる有害物質(ホルムアルデヒド、クロルピリホスなど)やその濃度に基準を設けています。この揮発性有機化合物は、シックハウス症候群や化学物質過敏症の発症の原因となる物質です。

揮発性なのである程度の日数が経てば揮発量は減っていきますが、できるならはじめからないまたは、少ないほうが良いですよね。

基本的に揮発性有機化合物の対策としては、空気清浄機の使用や窓を開けるなど適切な換気です。あとは極力、揮発性有機化合物を使っていない家具や建材を使うことです。

この家具や新建材から出る揮発性有機化合物は、少し厄介です。それらをつくる過程で使用されているのですが、安くて生産効率の良いものによく使われているように思います。できることなら避けたいものです。特にお子様のいるご家庭では。

対策として適切な換気や、極力その使用を避けると言われても、具体的にはどんなものに使われているのか、知っておかないとわかりませんよね。
(ご存知の方もいらっしゃると思いますが。)
空き家の利活用で改修するにも、揮発性有機化合物を使った家具や建材を使うと空き家(中古住宅)の良さが生かされないように思います。

また長くなりそうなので、次回、その話をしたいと思います。

今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
次回は、参考までに揮発性有機化合物が使われているものの例を取り上げたいと思います。


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