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月桃染めを極めたかもしれない

10月21日、久しぶりに月桃染めをしました。

前日はおひつじ座の満月だったから、満月のパワーを吸収した月桃を朝方収穫して。

余談だけど満月の日は眠れなくなる人がよくいるみたいだけど、今回は私もうまく眠れなかった。

これは満月のせいなのか、久しぶりの月桃染めでわくわくしてたからなのかな。

さてさて、どうやって染液を抽出しましょうか。

今までずっとやってきたやり方では薄いベージュピンクのような色になるし、前回のやり方だととても濃くなった変わりにめちゃくちゃ時間がかかった。

(前に染めたときのことはこちら☟)


濃くしたいけど、もう少しだけお手軽にできないかな…

ということで、今回は今までの経験を元に勘で染めました。

結果、これがすごくよかった!

前回より時間はかけていないのにより濃くいい色になりました!!


後日改めて同じ方法で試してみたところ、
一度は失敗、しかし二度目はやはりよかったので方法を書き残しておきます。

これが正解とかはないので、あくまで参考に。


準備

まずはなにはともあれ、月桃です。

月桃は葉20枚分を茎付きで。だいたい300から400g。


キレイに洗ったら2、3cmくらいに細かく切り、不織布の袋に入れて輪ゴムで縛ります。


抽出

ステンレス鍋に水4リットルと先ほどの月桃を入れて弱火でことこと1時間。


1時間後、色はほぼ変わらず。


少し火を強めます。これで15分。


15分後。少しだけ黄色くなりました。


火を弱めます。


ここで重曹を大スプーンに山盛り1杯入れます。
(アルカリ性にするため)


入れた途端にシュワシュワして楽しい瞬間です。

重曹を入れた直後の染液


5分後に重曹をもう一杯入れます。

2杯目の重曹を入れた直後の染液

1杯目の重曹を入れた染液、10分後

2杯目の重曹を入れた染液、10分後


どうでしょう?だいぶ赤くなったでしょ?

そしてさらに1時間煮込みます。

1時間煮込んだ後の染液


キレイな赤です♡

では火を止め、鍋にフタをして、3時間放置します。

冷ます

しばらく置き、冷ますことでまたグッと色が出てくるようです。

煮物やスープなどの煮込み料理も煮込んだあとに冷ますことでグッと味が染み込みますよね。

そんな感じです。

さてさて、3時間後。


だいぶいい色ですね♡

抽出はほぼ完了です!

染色

綿・麻・シルクを染める場合はもう一度染液を温めてから月桃を取り出して、染め作業に入りました。

ウールは40°C になるまでもう少し冷ましてから月桃を取り出して染めます。

ウール染めについてはまた今度いろいろと書きたいと思います。

媒染

綿・麻・シルクの場合は後(中)媒染で、理想の色になるまで染色→媒染→染色を繰り返します。

ウールの場合は先媒染で、とにかくじっくり。

ミョウバンは染めたい素材の6%

出来上がり

よくすすいで乾かしたら完成です!

初日に染めた綿の布たち。


初日に染めた苧麻の糸と後日染めたウールの糸たち。


失敗したときのウールの糸。

※草木染めに失敗も成功もございませんが、今回はピンクに染めることが目的なのでこれは失敗ということで…

まとめ・コツ・考察

同じ方法でも一度の失敗、二度の成功。
何が違うのか…

いままではとにかく濃く抽出したい、より濃くということを求めていましたが、ただ濃くというより、より濃くそして赤くというのが大事だと今回思いました。


☝︎左が成功した染液、右が失敗した染液。

やっぱり成功してる方が濃いですね。

そのためには月桃の茎がなるべく赤いものを選ぶ。


もしかすると満月の日に月桃がより赤くなるのかしら?

あと、季節も関係しているはず。

月桃の実が赤くなる9、10月。
まさに今がいい季節なのかも。


めでたしめでたし。

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