第4章 ラーニング法 覚える技術データベース 「知る→描く→説明する→速聴する」サイクルを繰り返すだけ

第4章 ラーニング法

4.1.聴覚記憶と視覚記憶で楽々記憶 「速聴&復元写真ラーニング」
「速聴&復元写真ラーニング」とは


【定義】

「速聴&復元写真ラーニング」と命名しました。

記憶法って書くと陳腐に響くのでやめました。記憶法っていうと暗記っぽいので、ラーニング、Learningにしましょう。

要するに、3倍速再生ICレコーダーを使うことで、聴覚記憶と視覚記憶を強力に反復刺激することで、なんでも覚えられるという方法です。

【実践方法】

以下、英語の勉強を例に書いていきます。

①から⑤のプロセスをひたすら繰り返してください。

 【理解段階】

①単語や文法を理解する。記憶法を駆使する。記憶するのに最適な状態にする。

 【ノート作り段階】

②覚えたいことを一枚のノートにまとめる。英語の場合、羅列マクロノート、羅列ミクロノートを作る。(数学や科学では論理ミクロノートを使いますが、英語は論理の流れは意識する必要がないので簡単です。)

また、大西泰斗先生の本はどれも印象に残りやすい本のレイアウトをしているので、ノートを書き直したり、マクロノートにまとめ直したりする必要がありません。

先生の教科書をまるごと覚えてしまいましょう。

 【レコーディング段階】

③そのノートの内容を、ICレコーダーに吹き込む。

レコーディング時間が90秒のところで、区切りましょう。

この3つの記憶を作るための準備段階をこなすことが重要なんです。ここまで「記憶の最適化」ができていれば、あとは以下の方法で簡単に記憶することができます。

ICレコーダーにはノートに書かれている内容を、なにもその内容を理解していない友達を仮想して他人に説明するように、ICレコーダーに声を出して読んで録音してください。

 【高速リスニング段階】

④ノートを目の前にして、焦点をぼかして、文字が読めないようにして、そのICレコーダーに吹き込んだ内容を3倍速で聞き、頭の中でノートの内容をイメージし再現する。

この方法が最強の勉強法のコアの部分で画期的なんです。

特徴は、

☆速読ならぬ【速聴による、聴覚野への刺激】

☆【視野の焦点をピンぼけさせて、視覚からの入力を遮断し、聴覚情報から、視覚情報を高速で復元する】

☆【3倍速で聴くと、自分の声を聴くという恥ずかしさがなくなる】

ということです。

はっきりいって、これをやると、頭が疲れます。それだけ、脳の血流がアップして、脳の回路が新しくできているっていうことです。

たいていのことは繰り返す回数が少なくても、簡単に覚えられます。

繰り返し思い出すという、記憶活動において一番厄介な部分を、この方法ならかなり緩和できます。

記憶の方法で、「積極的に思い出す練習をする」っていうのが大事であるというのは、みなさんもよくわかっていると思います。

ICレコーダーで3倍速にして集中して聴く、という受動的な作業がその億劫さをやわらげてくれます。

また、聴覚→視覚の変換作業をするだけでいいので、従来みなさんがやっている書き取り練習(写経文化)をする必要がないため、指にも地球にもやさしい。

 【記憶のメンテナンス段階】

⑤「その日の汚れ、その日のうちに」(換言すると、即日、作れ!即日、聞け!)そして、「頭にノートの写真ができあがる。」、最後に、「どうしても覚えられない部分だけ再レコーディングし、高速リスニング」で仕上げる。受験まで記憶を保持し続ける。

その日に勉強したこと、授業で習ったことは、その日のうちに、マインドマッピングノートにして、レコーダーに吹き込みましょう。

あとは、毎日、空いた時間に、通学時間に聞いたり、勉強の合間に休みながら聞いたり、寝る前に聞いたりして、どこでも場所を選ばす、復元する練習をしましょう。

ただ、聴いて、頭の中でノートのどの場所にあったとか、こういう漫画を描いた、図を描いた、こういう因果関係だったとかイメージすればいいんです。

気づいたら、頭の中に、消えない写真集ができあがっています。

みなさんが書いたノートが、頭の中に写真として残っているんです。

テストの最中は、その写真をみながら、さらさらっと解いちゃってください。

簡単に高得点がとれちゃいますよ。

何も知らない周りのひとからみれば、簡単にすべてを記憶しているあなたは天才かって思われるかもしれませんけど、この方法論がわかっているひとなら、そりゃそーだって、当たり前に思えますよね。

【要約】

「速聴&復元写真ラーニング」とは、3倍速再生ICレコーダーを使って、聴覚記憶と視覚記憶を刺激して、なんでも覚える方法です。英語の勉強を例に、ノート作り、レコーディング、高速リスニング、記憶のメンテナンスの5つのステップを繰り返し行うことで、記憶の最適化を図り、効果的に学習することができます。この方法は、指にも地球にも優しく、受験などで高得点を取ることができます。

以上、ダイジェストで方法論を伝えました。

①から⑤を実践するための細かいコツをそれぞれの段階ごとにデータベースします。

まずは、目次と全体像マインドマップを紹介します。

0.リスニング中心の勉強が最強である理由。

【なぜこの方法を思いついたのか→英語のシャドーイングをしていたら、英語を話せるようになったから】

【聴覚記憶のほうが印象に残りやすい理由】

【なぜ速聴が大事なのか=強制的に集中させられるから。】

①理解段階

【復習が楽しくなる工夫をして記憶するコツ】

【意味のない数字の羅列を一瞬で覚える方法】

②ノート作り段階(写真づくり)

【ノートにまとめず、教科書ごと覚えるのに、「速聴&復元写真ラーニング」を使う方法】

【クリエイティブで積極的な復習。「汚いノートをきれいに整理し直しながら、リスニング復習法」】

③レコーディング段階

【デバイス】

【一回の録音は必ず、2分以内。ベストは1分半で録音を終えるべし。】

【録音するときはなるべく抑揚をつけるべし。あるいは、過剰に演じるべし。】

【コツコツ毎日レコーディング派 VS テスト直前にまとめてレコーディング派】

④リスニング段階

【リスニングのコツ】

【音声から映像を想起するリスニングのコツと「速聴&復元写真ラーニング」のメリットVSデメリット】

【勉強が机の前でなくてはできないものでなくなるというパラダイムシフトのすばらしさ。】

【「一日に何時間、勉強したのか」が重要なのではない。「一日に何回、集中して聞いたのか」が大切なのだ。】

【ICレコーダーの上手な操作について。「AB間リピート再生の方法。」】

【速聴が終わるまで帰れま10! 速聴する場所として、どこがベスト10なのか。】

【一日に速聴可能な時間は8時間を楽に超えられる。】

【休憩しながら勉強できるリスニング勉強法。】

【シャードイングせよ】

【疲れてきたら、立ってリスニング】

【アメリカナイズド ジェスチャーでリスニング法】

⑤記憶メンテナンス段階

【どうしても覚えられないことを集中的にすっきり記憶法】

【覚えていない部分や不安な部分だけを再レコーディング】

【最後の総仕上げ。受験前に膨大なノートをどう復習するかの戦略。「ピラミッド構築型復習法」】

【Voice Trek V803で6倍速で速聴することにより、記憶効率を上げる方法】

【リスニング(インプット)終えたら、すぐに過去問題でアウトプットし、記憶を定着させる。】

【ミクロとマクロで復習する】

⑥分類不可能の総合的コツ

【「iPadにノートと教科書の写真をいれて、記憶のよりどころに強制的にしてしまう記憶法」】

【ノートにまとめず、教科書ごと覚えるのに、「速聴&復元写真ラーニング」を使う方法】

for learning method

0.リスニング中心の勉強が最強である理由。

【聴覚記憶のほうが印象に残りやすい理由】

人間は、もともとサルだった時代のほうが長いのはみなさんご存知だと思います。

サルだったぼくらの祖先はアフリカのジャングルに住んでいました。

熱帯雨林のなか、つまり、周りがうっそうとした大きな木に囲まれていた。

しかも、日中は肉食動物に狙われることが多かったので、夜行性だったんです。

そういうわけで、暗いジャングルでは、視覚情報は大して必要ではなく、むしろ、聴覚情報のほうが大事だったんです。

危ない肉食動物に襲われたとき、ぼくたちの祖先は、みしみしという音で危険を察知して、逃げる能力をもったサルだけが生き残れた。

つまり、耳の良いサルだけが生き残れたわけで、聴覚に関する能力のほうが視覚よりも古く、原始的で、生命に関係する根源的な能力だったわけ。

だから、記憶においても、聴覚記憶を使ったほうが、より記憶の定着がしやすい。

(注釈)この知識については、池谷裕二著「海馬」「記憶力を強くする」とデズモンドモリス著「マンウォッチング」を参照してください。

【なぜこの方法を思いついたのか→英語のシャドーイングをしていたら、英語を話せるようになったから】

私は数年前、TOEICで840点をとり、スコットランド人の友達がいます。

ふつーの日本の家庭で育ってますが、ふつーに酒を飲みながらスコットランド人と英語で談笑してますし、簡単なハリウッド映画なら字幕なしでわかります。

大学受験で勉強しただけで、英語がある程度しゃべれるのは、シャドーイングしまくったせいだと思います。

Z会から出ている、速読英単語をぼくはひたすら2倍速でシャドーイングしまくりました。(Shadowingっていうのは、耳から入ってきた英語を、即、口に出して、言うことです。オーム返しってこと。)

寝る前30分は、シャドーイングするっていうのを3年位したら、だれだってたいていの内容を覚えられますよね。

それから、NHKラジオの大杉正明先生のシナリオを一年分、シャドーイングで丸暗記しました。

(横道にそれます)いろんなラジオ英会話テキストを全部暗記したんですけど、結局、未だに残っていて、ぱっと思い出せるのって、大杉先生の「Hopes, love and dreams in New York」なんですよね。

結論。感情のこもっていない英会話は覚えられません。マーシャクラカワ氏のは全然無理でした。時間の無駄に近いです。

もっと、大杉先生のストーリーを覚えればよかったと後悔さえしています。

ベイジル、マイクやヨウコの苦悩、怒り、泥臭い感情の機微をまとめて記憶するからこそ、10年経っても今だに、ストーリーを思い出すことができます。

ぼくのおすすめとしては、感情をこめて、登場人物になったふりをして、声まねすること。感情移入することで、言葉はより自分のものになっていきます。

たとえば。。。

"I love you. I love you for a long time."

"I don't know what to say...."

"Don't say anything. Just lean on me."

とか、少なくとも10年はテキストを見ていませんが、今でもテキストの漫画とふたりの会話がぱっと出てきます。

(横道おわり)

これらの暗記と大西泰斗先生の本を読めば、だれだって、英語を話せるようになるし、かけるし、読めるし、聞き取れるようになります。

ただし、2倍速か3倍速でシャドーイングするっていうのが大事。

ゆっくりやってると、あきちゃうんですよね。

そうすると、脳が拒否反応を起こして、あきてしまう。

こうして、英語を習得した経験を、医師国家試験対策に応用してみたら、簡単にテストでいい点数がとれてしまった、医師国家試験も割りと余裕で合格できたという経験から、この方法論がある程度、信頼性のある方法だと感じています。

【要約】

サルだった人類の祖先は、肉食動物に狙われるため、聴覚情報が視覚情報よりも重要でした。そのため、聴覚記憶はより印象深く、定着しやすいとされています。英語を話せるようになるためには、2倍速か3倍速でシャドーイングすることが重要で、感情移入しながら声まねすると効果的です。大西泰斗先生の本を読むことと合わせて、この方法論は英語の習得に有効だとされています。

【なぜ速聴が大事なのか=強制的に集中させられるから。】

うろ覚えのことや、曖昧な知識のままで、ノートの内容を聞いても、頭に入ってきません。脳がついていかずに「聞きそびれてしまう」んです。

だから、何度も、「聞きそびれたところ」を「え?なんつった?」法で繰り返し集中して、耳を澄ませて聞く。

自分のノートの内容だから、自分の文字を思い浮かべながら聞けば、聞き取れるようになるんです。

そうすると、人間とは不思議なもので、聞いて理解したことは明確なイメージとして固定され、なかなか忘れにくい「視覚的印象」になっているんです。

そして、何度も聞いているうちに、「聞く前に、これからしゃべる内容がさらさら思い出されて、視覚的印象として、想起される」という段階に入ります。

これが「マスターした」状態と言えます。

これを繰り返すだけで、なんでも覚えられます。

【要約】

「え?なんつった?」法で繰り返し集中して、自分のノートの内容を思い浮かべながら聞くと、聞いたことが明確なイメージとして固定され、なかなか忘れにくい「視覚的印象」になるという。何度も繰り返すと、視覚的印象として想起できるようになり、それが「マスターした」状態になる。

①理解段階


【復習が楽しくなる工夫をして記憶するコツ】

3.1.思い出すために 最強の工夫。「くっつける」

記憶と記憶をくっつける。

エピソード記憶、経験記憶っていうのも 結局、

「すでに もっている記憶に あたらしい記憶をくっつける」ってこと。

自分のインスピレーションを頼りに、もっている記憶を引き出して、あたらしい記憶にくっつける作業が「理解」です。

私が既に紹介した倫理科目でやった「茶化す」というのは実はこの作業だったのですこの記憶どうしをくっつけることを 「チャンキング」と言ったりします。

じゃあどうやって自分に最適なチャンキングをつくればいいのかデータベース。

1.自分の直感を信じる。

あたらしい記憶事項を 目の前にしたとき、どういう言葉や絵が浮かぶか。その ファーストインプレッションを大事にしてください。

たとえばサルトルという人名を聞いたときになにを思い浮かべますか?

私は悟(日本男児の名前)を思いついた。だから サルトル悟(サトル)という名前にチャンクしたのです。

こうやってくっつける方法は既に多く存在しています。それを使いこなせるようになることが「記憶力を養う」ということなんです。

単純に、使いこなせる人は記憶力が強くなり、使わない人は弱くなる。

この事実をわかっているひとは記憶力がよくなってわかってないひとは悪くなる。

2.チャンクの種類。

2.1.違和感。

たとえば 倫理でムハンマド(モハメット)を「ヘルメット」とアダ名をつけたのは違和感がありますよね。違和感はイラつき、笑い、苦笑など様々な感情を呼び起こします。

2.2.男女に関係するもの

説明するに必要ないですね。これは言及を避けます。

2.3.寒いギャグ。

寒さを覚悟で古典的なギャグをつかいましょう。自分独自のギャグなんて、100発中 1発でればいいほうですから。

アリストレスを「アリスとテレサ」というチャンクもある意味寒いですが、やはり、アリスとテレサのほうが歌謡曲をイメージしやすいです。

2.4.色彩豊か

イメージ、つまり 絵を描くことができれば、思い出せたも 同然。

視覚刺激は 海馬を フルに 刺激します。

5.誇張する

小さいものは大きく、大きいものは小さくすることで、違和感を生みます。違和感が 「あたらしい情報」として 脳を刺激し、勘違させるため記憶を助けます。

たとえば 古文単語。ゴロ513

「ありがたし」=「珍しい」「生きてゆくのが困難だ」 を 覚えるために、

「アリが 足し算している 、めずらしい。生きづらい 世の中だ」と ゴロするわけですがその絵はアリが巨大化して家計簿をつけて「はぁ 今月も 赤字ね」といっている姿を想像すればすぐに覚えられます。

2.6.動画

JPEGよりも MPEGのほうが 覚えやすい。

だから テレビの情報番組というのは 良質な 教育機会なんです。

写真の中だけの アイドルというのは覚えにくい。テレビに出ることが、アイドルの認知度を高める唯一最高の方法なのです。

テレビにでないタレント、歌手というのはそういうわけで有名になりにくいのです。

一度、テレビに露出しはじめたタレントほど有名になりやすい。売れはじめたタレントが売れるのです。つまりゼロが100か。全か無か 。ALL OR NOTHING

それほど 動画というのは 脳の記憶と 親しい間柄なのです。

よって、

なにかを覚えるときは絵にしてその絵を動かしましょう。絵に 息吹を !

妄想する力はこのとき本当に有効です。

ですから、

妄想力のあるひとは記憶力も抜群なのです。

【要約】

「くっつける」という方法で記憶を強くすることができます。新しい情報を、既に持っている情報にくっつけることで、理解できます。例えば、ムハンマドを「ヘルメット」というあだ名にすると、違和感が生じます。違和感があることで、情報を覚えやすくなります。また、アイドルやタレントはテレビに出ることで有名になりやすいので、動画やテレビを見ることも記憶力を強化するのに役立ちます。自分の直感や妄想力を使って、絵を描き、絵を動かすことで、情報を覚えることができます。

3.2.記憶に必要なのは2つだけ「記憶の最適化」と「思い出す練習」

記憶に必要な根源的な要素を突き詰めると、このふたつに行き着くようです。

1.記憶の最適化:「理解し終わってから覚える。まだ人類の英知が理解してないことは、理解できていないと納得してから覚える。」

2.思い出す練習

1においては、このWikihikagleで理系大学受験全科目について解説しているのでご安心を。

2においては、茂木健一郎先生が主張しているように、鶴の恩返し勉強法ってやつがお勧めです。別に、茂木先生がこのネーミングをしたというだけで、人間はすべて、この方法で勉強しています。

1.ミクロノートを作り、

2.1ページまるごと思い出す練習をしろ。

3.そのとき、声に出したり、紙に書いたりして、側頭葉を刺激してください。

4.思い出せなかったり、すんなりできなかった場所を、正マークでチェックして、回数を重ね、10回ぐらいやったら、今度は、正マークが多くついている部分だけを思い出す練習をして効率を上げてください。

旧態依然とした方法では、3と4の部分が、「見る」「書く」「聞く」「話す」なわけですが、私が提唱する方法では、「速聴する→イメージする」に進化しています。

ただし、この思い出すイメージというのは、最初に記憶の最適化処理をしている場合に限ります。

最適化処理をしていないのにつるの恩返し記憶をしてしまうと、労力が多くなって、記憶の定着率が悪くなります。

結局、努力した分だけ、頭がよくなるというのは、この単純作業を繰り返したからという理由です。

【要約】

記憶に必要な要素は2つあって、1つ目は理解した後に覚えること、2つ目は思い出す練習をすることです。思い出す練習では、小さなノートを使ってページごとに思い出し練習をし、声に出して書いたりして脳を刺激することが大事です。また、最適化処理をしていないと、記憶の定着率が悪くなってしまうので、最適化処理をしてから思い出す練習をすることが必要です。結局、努力した分だけ、頭がよくなるということです。

3.3.強制連想記憶法

【定義】

覚えなければならないことを、無理やり、強制的にまったく関係ないがよくイメージが湧く、連想できる卑近なものに例えて、簡単に丸暗記してしまうこと。

Dr.Kスーパーフレーズ集(マイナー)という医師国家試験対策の語呂合わせ本に紹介されている方法論です。

実はこの本では「妄想記憶法」という名前で紹介されていますが、名前からその記憶法を類推しにくい、つまり名が体をなしていないので名前を変えました。

別に妄想しているわけではありませんし、この名前は、医学的にも、国語的にも問題があるので、強制連想記憶法とします。

【方法】

語呂合わせは、無理やり言葉の最初の文字を抽出し、ひとつの文章にしたりして、思い出すためのきっかけを作るものです。

一方、この記憶法は「これって、あれと似てる!」というインスピレーションで「Aという特徴」をまったく別だが、すでによく知っている「Bという特徴」に例えて、記憶を助けるという方法です。

アナロジー。「偶然の一致」を大切します。

【具体的な手順】

1.まず、覚えたいことをリストアップする。

2.そこから、一番はじめに、浮かんでくるインスピレーションを大切にする。

3.例える。茶化す。馬鹿にする。連想する。おもしろおかしくする。

猿岩石の有吉弘行が、よく芸能人にあだ名をつけますが、やってることはあの要領です

連想のコツとしては、医学だったら、病名と連想をリンクしやすくすることです。

連想自体がワンパターンになってしまって、思い出しにくいといのは語呂合わせでも陥りやすい弱点です。

なるべく、病名から、連想イメージを想起できるようにすれば、一瞬で記憶するという荒業もできるようになります。

【医学での例】

前述のドクターKからいくつか引用すると

「サラセミアの赤血球はさらしもの」

「髄外造血の赤血球は、外に締め出されて涙」

「Plummer病はプランナー

1.プランナーという仕事は働き詰めで忙しい→甲状腺機能が亢進

2.忙しいので交代なし→自己抗体なし

3.肩こりがひどい→結節性こぶ

4.いつもカップヌードル→123ヨーソ、シンチグラムでHot」

「十二指腸潰瘍は、目下の人で若い人

1.年功序列で目下の若い人(20代から40代)に多い

2.未熟でミスを繰り返す→胃潰瘍に比べて再発しやすい

3.夜遊び好きでいつも空腹→夜間、空腹時、みぞおち痛い

4.堂々と遊びに行く→胃よりも穴があきやすい。特に、球部前壁にあながあきやすい

5.下っ端はいやな雑用が多い→胃に比べて酸性強い」

「出血性腸炎は腕を伸ばした血気盛んな若者」

1.出血性→血気盛ん→若者に多い

2.手を伸ばして、Kの形→Klebsiellaが原因

3.若者は動作が俊敏で元気→発症が急だけどすぐに軽くなる

4.青年→青カビ

5.PC得意→原因の多くはペニシリン

すいません。医学ネタで。

次に、こうして得られた連想イメージを、もちろんマインドマッピングします。

そして、それをICレコーダに吹き込み、3倍速で聞いて、定着させます。

これが私の考える、なんにでも応用可能な人類最強の記憶法です。

連想ゲームしてください。

遊び感覚で言葉遊びしてたら、いつのまにか、全部覚えていたという不思議なことになります。

ここまで説明してお分かりでしょうが、

勉強とは、「ノートに一生懸命に教科書をきれいに丸写しして、写経して、指にペンだこができるまで書いて覚える」

という旧態依然ものから、

「総括と分析の二元性を大切にしながら、理解し、整理しおわったら、言葉遊びで連想し、ICレコーダーで聞いて覚える」

という新しいルーチンワーク、単純作業になりました。必要な能力といえば、机の前に一日8時間、勉強できる能力くらいです。残りの16時間は、睡眠、家事、テレビ、趣味、休憩に使っても大丈夫。

この連想記憶法は、私のまわりの頭のいい友達は(能ある鷹は爪を隠すで、あからさまにはいいませんが)みんなやってます。(ICレコーダの部分は音読でやってるっていうひとや、未だに写経してやってるというひともいますけど)

世界中でひとりでも多くの人にとって、「勉強するとはどういうことか」のパラダイム・シフトをしてほしいと思います。

【要約】

強制連想記憶法とは、覚えたいことを、無理やり関係ないけれどイメージしやすいものに例えて、簡単に丸暗記する方法です。医師国家試験の対策などに使われます。具体的な手順は、覚えたいことをリストアップし、インスピレーションを大切にして、AとBを例えたり、茶化したりして連想することです。この方法は、マインドマッピングやICレコーダーを使って強化することができます。この方法は、新しい勉強方法であり、机の前に一日8時間勉強する能力があれば十分であり、残りの16時間は自由に使えるということです。

語呂合わせ記憶法や強制連想記憶法は、どんな人でもやっているし、もちろん、プロフェッショナル仕事の流儀で出てくるようなスーパードクターもやはり、この方法で記憶し、人の命を助けています。

ただ、恥ずかしいから、恥ずかしい語呂合わせや連想でいつも思い出しているなんてひとこともNHKではしゃべりません。

もちろん、日本人がだけがこの方法で記憶しているわけではなく、アメリカ人もやっています。

たとえば、JATECというガイドラインにのっとり、医者がやる救急のプライマリーサーベイ(最初に死にそうな患者さんにどんな診療をするか)では

ABCDが基本です。以下、Wikipediaより引用。

ABCDEアプローチ

Primary Surveyは、ABCDEアプローチに基づいて進められる。これは、下記の通りのものである。 A:Airway(気道評価・確保と頚椎保護) 気道の確保を困難にする要素。すなわち上顎・下顎骨折、顔面損傷、気道内異物。

B:Breathing(呼吸評価と致命的な胸部外傷の処置) 呼吸を阻害する病態。すなわち、フレイルチェスト(Frail chest)、開放性気胸(Open pneumothorax)、緊張性気胸(Tension pneumothorax)、大量血胸(Massive hemothorax)など。

C:Circulation(循環評価および蘇生と止血) 正常な循環を妨げる病態。ショック、心タンポナーデ、緊張性気胸に留意する。この際、腹腔内出血および胸腔内液体貯留・心嚢液貯留の検出のため、FAST検査が行なわれる。

D:Dysfunction of CNS(生命を脅かす中枢神経障害の評価) 中枢神経系の機能を評価する。意識レベル、瞳孔所見、片麻痺などの所見に留意する。なお、 搬入後、グラスゴー・コーマ・スケールで2点以上の低下が見られた グラスゴー・コーマ・スケールの合計が8点以下である 瞳孔不同やクッシング現象がある

まあ、以上のように、要するに、ABCDで語呂合わせを作って、この順番で確認しようよってことです。

また、救急の当直で以下の病気さえ見逃さなければオーベンが助けてくれますし、自分のミスで患者さんを死なせずに済みます。

TAFな3X;

(Cardiac) Tamponade心タンポナーデ,

Airway obstruction気道閉塞,

Flail chestフレイルチェスト,

Open pneumothorax開放性気胸,

Tension pneumothorax緊張性気胸,

Massive hemothorax大量血胸の英語単語に含まれるXが3つ。

MAP;Massive hemothorax大量血胸,

Abdominal hemorrhage腹腔内出血,

Pelvic fracture 後腹膜出血

【ChatGPT】

上記の9つの疾患名を使って物語を考えて。

ある日、山登りをしていたジョンは、突然の落石に遭いました。ジョンは気が付くと崖から転落しており、全身に大怪我を負っていました。

まず、ジョンはAirway obstructionで、息ができなくなっていました。すぐに救急隊が呼ばれ、気道を確保してくれました。

しかし、ジョンの胸郭にはFlail chestの症状が現れ、呼吸が苦しくなりました。さらに、Open pneumothoraxとTension pneumothoraxも起こり、胸郭が圧迫されて呼吸がますます困難になっていきました。

救急隊はすぐに、ジョンの胸郭を安定化させるために、胸部に包帯を巻き、胸部ドレナージを設置しました。しかし、これだけでは、大量出血が起こっていたため、Massive hemothoraxの治療も必要となりました。

ジョンは全身に多数の骨折も負っており、腹腔内出血や後腹膜出血、さらに心臓にも異常があるという診断も下されました。最後には、Cardiac Tamponadeが発生し、緊急手術を受けることになりました。

しかし、幸いにも、ジョンは全ての治療を受け、生還することができました。これからは、山登りの際には、適切な装備と安全対策をしっかりと考えることにしました。

以上です。

もっというと、セカンダリーサーベイでは

病歴の聴取を「AMPLE」という語呂合わせでチェックします。

Allergy: アレルギー歴

Medication:服用薬

Past history & Pregnancy:既往歴・妊娠

Last meal: 最終の食事

Events & Environment:受傷機転や受傷現場の状況

【ChatGPT】

ある日、妊婦のサラは、家族とレストランで食事を楽しんでいました。最後の食事は、彼女が大好きなシーフードのパスタでした。しかし、食事後、サラは急に息苦しさを感じ始め、アレルギー反応が現れました。

サラは過去にもアレルギー歴があったため、自分が食べたものにアレルギー反応が出たことをすぐに気づき、家族に伝えました。家族は、すぐに救急車を呼び、病院へ運びました。

病院では、サラが過去に服用薬をしていたことや、既往歴と妊娠についても確認しました。さらに、最終の食事の内容や、受傷現場の状況についても詳しく聞き取りを行いました。

診察の結果、サラはアレルギー反応によるショック症状を起こしていたことがわかりました。すぐに薬剤師から必要な薬を処方され、治療を受けることができました。幸いにも、医師たちの迅速な対応により、サラは回復し、健康な赤ちゃんを出産することができました。

この出来事の後、サラは自分のアレルギー歴や既往歴、妊娠状況をしっかりと把握し、食事の際には食物アレルギーに注意を払うようになりました。また、家族全員も食物アレルギーに対する知識を深め、受傷現場の状況なども注意深く確認するようになりました。

以上です。

一方、病歴聴取を救命士さんはGUMBAで覚えています。がんばって生きろってことです。

G:原因(受傷機転)

U:訴え

M:めし(最終食事時刻は腸管損傷や気管挿管時に必要な情報である)

B:病気(既往歴)

A:アレルギー

他にも、胸部の「PATBED2X」の8外傷

Pulmonary contusion: 肺挫傷

Aortic rupture: 外傷性大動脈破裂

Tracheobronchial rupture: 気管気管支破裂

Blunt cardiac contusion: 鈍的心損傷

Esophageal rupture: 食道損傷

Diaphragmatic rupture: 横隔膜破裂

2X Pneumothorax:気胸Hemothorax:血胸

【ChatGPT】

プロンプト:この8つの疾患名を使った物語をつくりたまえ。

ある晩、ジョンは運転中に大型トラックと衝突した。強烈な衝撃で、弾き飛ばされ、気絶してしまった。

気がつくと、ジョンは病院のベッドに横たわっていた。体中に痛みが走り、深刻な状態であることがわかった。彼の肺は肺挫傷を起こし、大動脈も破裂していた。さらに、気管や気管支、食道、横隔膜にも重傷を負っていた。医師たちは、ジョンがこの事故から生き残るためには、すぐに手術を受ける必要があると告げた。

手術は長時間にわたり、緊張の中で進行した。ジョンは手術室で息を潜め、一生懸命に生き延びようと必死になった。手術は成功し、ジョンは一命を取り留めたが、その後も苦しい治療が続いた。

胸腔ドレナージを使い、肺と胸腔の圧力を調整し、彼の体を維持するために人工呼吸器を使われた。さらに、心臓の痛みを和らげるために、強い痛み止めが使用された。しかし、彼の体はまだ十分な回復をしていなかった。彼は、長い間ベッドの上で寝たまま過ごすことを余儀なくされた。

ジョンは、医師たちが自分を救うために尽力したことに感謝し、自分自身を回復させるためにも、命を全うするためにも決意した。彼は、厳しいリハビリと運動プログラムに取り組んで、少しずつ回復していった。結局、彼は完全に回復し、事故から半年後には健康な体で家に帰ることができた。

この経験は、ジョンにとって人生を変える出来事となり、彼は常に感謝の気持ちを忘れず、健康に対する意識を高めた。そして、自分がこの事故から助けられたように、自分自身が他人を助ける機会を探すようになった。

以上です。

しつこいくらい救急の語呂合わせを紹介しましたが、それはJATECが本当にすばらしいガイドラインだからです。

JATECというのは外傷初期診療ガイドライン日本版(がいしょうしょきしんりょうガイドラインにほんばん、Japan Advanced Trauma Evaluation and Care、JATEC)という、救命救急センターを含む救急病院へと搬送された傷病者を迅速に検査・治療するための診療ガイドラインです。

すべての救急医がこの語呂合わせで覚えています。プロフェッショナル仕事の流儀で登場した先生ももちろんこの語呂合わせで診療してます。

日本公式語呂合わせ。

ここまで堂々と語呂合わせを全面に打ち出したガイドラインはありません。

人間の弱みをさらけ出した人類史上最高のガイドラインです。

人間らしいからこそ、すぐに覚えられるし、すぐにひとを救える正しい知識です。

これこそ、学問のあるべき姿だと思います。

救急に限らず、すべての医療、医学はこのようにあって欲しいものです。

たとえば、無月経の鑑別ガイドラインもJATECなみにいい語呂合わせがあれば苦労せずにすぐに覚えられるのになぁ。

ないから自分で作るしかないというのは、産婦人科医の怠慢のなせる業です。

将来、私が専門医になったら、自分の学問分野くらい、JATECなみにいいガイドラインを作ってやろうと思います。

【要約】

JATECは、救急医療で使われるガイドラインのことで、傷病者を効率的に治療するために使われます。このガイドラインは語呂合わせで覚えられるようになっていて、救急医たちが使いやすいように作られています。これは、医療の分野でとても重要なガイドラインであり、将来自分が医者になったら、自分の分野でもこんなに良いガイドラインを作ってみたいと思うという話です。

【意味のない数字の羅列を一瞬で覚える方法】

医師国家試験では、血液検査所見を覚えなくちゃいけないんですが、病棟で数値とにらめっこしているわけではない学生にとって、数値を覚えるのはかなり面倒ですし、おぼえてもすぐに忘れてしまう。

そういうわけで、「トランプ記憶世界Champion法」で覚えましょう。

受験にももちろん、応用が効く方法です。

代表的な数字の記憶法としては、「1192年、いいくに作ろう鎌倉幕府法」ともいうべき語呂合わせによる記憶法です。

みなさんも、小学校のときにお世話になっているはず。

この方法のとっても悪いところは、数字が2桁だと語呂合わせがつくりにくく、イメージが湧きにくいところにある。

そういうわけで、2桁の暗記を強いられる医師国家試験には使えません。残念。

そこで途上するのが「トランプ記憶世界Champion法」

トランプを適当にならべて、その順番を記憶する世界チャンピオンはトランプ一枚一枚に対して、明確なイメージを持っている。

たとえば、ハートのエースなら「前田敦子」とか。

ハートの2番なら「大島優子」とか。

スペードのキングは「山ちゃん、山里亮太」とか。

この3枚の並び方を覚えるには、「前田敦子が大島優子と抱き合って、お互いをたたえ合うところをじっとみる山里」

この「映像を想像する」だけで覚えられる。

では、血液所見におけるNaの正常値をこの方法で覚えてみましょう。

1.上記の方法を応用し、「2桁の数字にすべて、一定のイメージをつける」

これが仕込みの段階。

00から99まで最初に思いつく強力なイメージを決めてください。

たとえば、01なら、ソフトバンクのお父さん犬、わんこ

03なら、さんま

09なら、野球

11なら、サッカー

・・

・・・

思いつくままに、めもりましょう。メモったら、それを壁に貼りましょう。

2.あとは想像するだけ。

血液所見におけるNaの正常値は136から145です。

01、36、ナトリウム、01、45

常識的に考えて、100代で下限と上限があるということから二個目の01は無視できます。

01=わんこ

36=北島三郎

45=四国

ナトリウム=名取裕子

もう、覚えられたも同然です。

簡単にストーリーにできますね。

「名取裕子とお父さん犬と北島三郎が仲良く、四国を旅している。お遍路さんである。」イメージ。

Na        01   36    45

3.最後の仕上げ、ICレコーダーに吹き込む。

そして、聞く。3倍速で。

5回、聞いて、想像しただけで、もう覚えています。

なかなか忘れません。準備は面倒ですが、

ほぼ一瞬で記憶できました。

あんなに覚えられず苦労していたのに、ここまであっさりと覚えられてしまうと感動しますね。

【要約】

医師国家試験では、血液検査の結果を覚えなくちゃいけないのですが、数字を覚えるのは面倒です。そこで、「トランプ記憶世界Champion法」を使って、数字を覚えましょう。トランプのカードの順番を世界チャンピオンが覚えているように、数字にイメージを持って覚えます。たとえば、血液所見のNaの正常値は、ナトリウムやわんこ、北島三郎などのイメージを持って覚えます。最後にICレコーダーに録音して聞くと、簡単に覚えられるという方法です。

②ノート作り段階(写真づくり)


【クリエイティブで積極的な復習。「汚いノートをきれいに整理し直しながら、リスニング復習法」】

私は、3年くらい前に書いたノートを今だに、使い続けて、思い出すのに使っているのですが、汚いんです。

汚いというのは、infographicalじゃなくてインパクトが弱いということ。

とはいえ、まったく新しく書き換えるのは面倒だとも思う。

そういう時に役立つのが、この勉強法。

普段は、ただひたすら、ノートを片手に、もう片手にICレコーダーオリンパス、ボイストレックというスタイルなんですが、

今回は、ボイストレックをリピート再生させながら、ノートをインパクトのある絵に書き換えつつ、復習をする。

復習をしながら、ノートをKAIZENさせる。

新しい言葉を入れるわけではないので、レコーディングしたファイルはそのまま使うことができる。

ノートのKAIZENのとき、あたらしく書き換えなくても、コメントをいれたり、色を追加したりして、理解を深めるだけでも、かなり記憶効率があがる。

格言。

「どうしても覚えられないときは、もじれ。その絵をかけ。」

これだけで、一気に、脳へのインパクトがあがる。

【要約】

ノートをキレイにする方法として、「汚いノートをきれいに整理し直しながら、リスニング復習法」があります。ノートを見ながら、ICレコーダーで再生して、聞きながらノートに絵を描いたり、コメントを書いたりして、復習をします。この方法で、ノートの見た目をよくするだけでなく、理解が深まり、記憶効率も上がるということです。

③レコーディング段階


【この勉強法で必要不可欠なICレコーダー(マジカルデバイス)について】

私が利用しているのはOLYMPUS リニアPCM ICレコーダーVoiceTrek(1年に1度くらい新しいモデルが出ます。私はV-85,V-803です。現在はV-823など新しいモデルが出ています。)

なぜ、人類がこの方法論を利用するまで2010年代まで待たなければならなかったかというと、3倍速のICレコーダーがなかったからといっても過言ではありません。

V75とV85は3倍速で再生してくれるんですが、これ以前は、こんなに低価格で(AmazonはYamadaやコジマ電気よりも安い。しかも送料無料。)3倍速で吹き込んだ内容をきけるICレコーダーが存在しなかったからです。(V-803は3.5倍まで早く再生できますが、私の限界は3.3倍です。これ以上だと早すぎて聞き取れません。)

最上位機種であれば、6倍まで再生できます。すごいです。

音質もはっきりいって、iPodやWalkman、スマホよりもいいです。同じMP3ファイルを再生し、同じイヤホンで聞き比べればはっきりわかるんですが、音の細かさ、しゃりしゃり、さくさく、クリスピー感にびっくりします。

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