国語

センター試験国語のまとめ

【目次】

4.1センター国語の勉強の仕方。

4.2センター国語 古典 漢文篇

4.3速読のこつ

4.1 センター国語の勉強の仕方。

センター試験の国語の98%は メタファーで できている。

評論が解けるようになるには、「二元論のメタファー」を使って読めばいい。

小説が 解けるようになるには、「TPOのメタファー」を           。

古文、漢文は 英語を解いている感覚で 小説と同様に 「TPOのメタファー」を 使う。

  

二元論のメタファーというのは データが 二元構造をもっていること。

答えがひとつになるということは、データとして 二元が必ず成立している。

つまり、抽象的に書くと、二元構造とは こういうこと。

1.主張の二元性。(主張は抽象。)

「S は V だ。」vs「not S は notV だ。」

2.主張を支えるデータの二元性。(データは具体。)

「S は DATE1だからだ。」vs「not S は DATE2だからだ。」

「S は DATE3だからだ。」vs「not S は DATE4だからだ。」

「S は DATE5だからだ。」vs「not S は DATE6だからだ。」

・・

・・・

これが 評論の構造。

すべての文章はこうなっている。

この構造を理解していれば、どういう主張が 展開されているか いっぱつでわかる。

そして 選択肢で 正解とされるものだけは、この 主張とデータ が かならず 一緒に入っている。

片方だけだったりするものは 正解にならない。

また、このように notS notVが 入っていない主張は 二元性が成立していない主張ということになる。

こういう主張は 実は、問題として問われることはない。

          

じゃあ 実際に 上の構造が センター試験の評論で つかわれているか 確かめてみましょう。

過去問を用意してください。

解かなくていいので、 

この過去問に 色ペンで 色をぬりまくりましょう。

傍線部 と その問題の答え。

その答えの選択肢と 同じデータを 同じ色にして 目立たせてください。

また、そのデータと 対のデータ notS のデータを 別の色で 塗ってください。

そうすると きれいに 二元性が 成立していることがわかります。

 

こういう色塗りを 3年分くらいやったら、 パターンが見えてきますよ。

帰納的に学べば、二元性を 理解することができるようになります。

4.2 センター試験小説、古文、漢文の解き方。

物語文に 共通しているのは、TPOのメタファーです。

TPOとは Time Place Occasion の 和製英語です。

要するに、

「Sが Timeに Placeで Occasionのせいで、 Oに Vした。」

これが 問題の正解のデータです。

このデータを本文から 抜き出して、問題の選択肢と 一対一に対応させれば、正解の選択肢をひとつに 絞れる。

じゃあ

選択肢の分析の仕方は つぎのとおり。

1.傍線部まえの 状況 TPOを 調べる。

2.傍線部の中の、SVOを 調べる。

2.1心理状況を 問われている場合

vs

2.2 問われない場合 がある。

3.傍線部の後ろで、2.1の場合、その心理状態から どんな結果がでたか 調べる。

ここで 大切なのは、傍線部に関係のない TPOは しっかり読んでも 意味がないということだ。

(既に紹介した スケルトンリーディングを 参照してから 読んでほしいんですけど、)

つまり、傍線部にあわせて、「弱く読むvs強く読む」の 強弱をつけて 読むのが 大切。

こうすることで、はじめて 20分以内で、正解を 9割とれるようなる。

そういうわけで 強弱を どうやってつけるかの練習方法は、評論と同じ、

「カコモンの本文で、 データの位置を 色分けして

データの位置を 特定する練習をする」こと。

こうして 帰納的に センター試験のメタファーを 見つけてください。

データの位置が 傍線部から どれくらい離れているか、

データの数は どれくらいあるのか 調べてください。

調べ方は簡単。

正解の選択肢のデータから 還元的に、逆流的に、 そのまま 本文に 探しにいく。

そのとき、選択肢のデータの色が 赤なら、本文のデータも赤に 塗ってください。

そうやって 一目瞭然で 分析する。

その分析したカコモンは 、問題ごと 覚えてください。文章を なんども 高速で 解くことで、解く思考の流れを 何度も シュミレーションするのです。

そうしているうちに、カコモンごと 問題の解き方を 覚えましょう。

これが リアルな センター試験の対策方法。

ここで 心理問題の 注意。

問題で 心理状態を 聞かれていても、

本文から、心理状態の「言い換え」を 持ってくる必要もないし、

本文から、心理状態を推測する必要もない。(それは 国立2次の文系の仕事です)

実は、心理問題を 問われても、文章の TPOのデータで 絞ることができる。

つまり、センター試験では、心理状態を問われても、心理状態のデータで 答えを絞ることはないので、安心してください。

その理由は 簡単です。「センター試験は 答えがひとつである必要がある」から。

絶対に 正解はユニークだから、「心理状態を ひとつの表現に集約にする」必要がある。でも、人の心なんて、悲喜こもごもで、複雑です。

言葉で 正確に、絶対的正解な 「複雑な心のありようを 表現する」なんて、もんのすごく難しいことを、センター試験出題者が できるはずありません。

複雑な心を 絶対的に正確な表現ができるのは 実は、書いている本人だけです。

(ちなみに、センター国語・小説の5択で 「この心の状態を説明しなさい」という問題で、1.うれしい2.悲しい 3.楽しい 4.いらいらする 5.どきどきする から 選べというように 明確な心理状態の違いを 選ばせるような 単純な問題は でません。誰でも、正解できちゃうからです。)

もし もし もし TPOデータで 絞ることができず、心理状態だけで 選択肢を絞る必要があるなら、 次の方法で 絞ってください。

1.あいまいな表現が 正解。 具体的で、はっきりした表現が ダミー。

理由は、あいまいな表現は ×にできないから。

この絞り方は、3年に一回でるか でないか。

2.学校道徳に かなっているものが 正解。

センター試験だから、みーんなが 解く。道徳的に いけないことを 正解にすることはない。

これは 10年に一回くらいしかでません。

3.メタファーで解く。

これは 20回に一回くらいしか出ません。

出たのは、白井教頭と 主人公の「父親と 息子」のメタファー。

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