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なぜSpank!が突然休業したか〜お気持ち表明文の真意について考察〜

はじめに

この記事では「中野ブロードウェイ四階炎上騒動」を取り扱っています。双方不快な人は自衛してください。もうこれ言うのしんどくなってきました。

この記事の趣旨

Spank!の休業おしらせ文には、色んな意見が出ています。
その中でも、Spank!の文にも書かれていることですら食い違いが生まれています。

そこで、「Spank!擁護側」と「否定側」から見るとどういう風に捉えられるかをある程度考察していきます。
ぼくは英語知識は皆無であるため、英文の方はノータッチで行きます。

「読解力」とは、単に読み取る能力のことですから、「こういうふうに捉えているけど、こういうふうにも捉えられるよね」という話をしています。

これでもわからないなら勝手にレスバでも独り言でもやってください(お気持ち)。ただ自衛はしようね。

問題の文章

(Spank!公式Twitterより引用・画像にリンク貼ってあります)

この文章において色んな立場から様々な解釈が生まれ、炎上に至ったわけです。

Spank!告知文を読み解く

Spank!擁護側から見た告知文について解説しつつ、ツッコミを入れていきます。
擁護側というのは、ここでは「中野ブロードウェイに足を運ぶSpank!ユーザー」を想定しています。
いわゆる「中野ブロードウェイに来たことの無いツイフェミ」視点は切り捨てているので、あらかじめご了承ください。

当方2004年に高円寺にオープンし、2014年に中野ブロードウェイに移転してきました。
こちらで営業させていただき今年で7年目になります。

これは紛れもない事実なので、擁護、批判双方共にすれ違いは起きないはずです。(ここですれ違ってるとしたら、その人は真面目に読んでないですね)


ファンシーショップとして可愛い洋服やアクセサリー、ぬいぐるみなどをメインに扱っており、お客様は10代の女の子や家族連れの方々にも多く通っていただいています。

ここです。
ここの太字にした「ファンシーショップ」から誤解が始まるんです。
Spank!のユーザー向けにつぶやくつもりだったのかもしれないので、本人的には「そんな誤解されないだろ」と思っていたかもしれませんが、

「一般層が想像するファンシーショップとSpank!は全然違います」。

みなさん、ファンシーショップといえばなんという店舗を思い浮かべますか?
キディランドとか、サンリオギフトゲートみたいなのが浮かぶのではないでしょうか?
しかし、Spank!は違います。
もちろん雑貨も扱ってはいますが、あくまでメインはファッション。
どちらかといえば、「アパレルブランド」が正解なのです。

ただ、客層については大方嘘ではありません。
ぼくのマガジンを読んでいただければ分かりますが、10代や子供連れ(おもに幼児とママさん)が頻繁にくる店舗で、商品にも育児世代の方が使用するようなアイテムが存在しています。
つまり、Spank!のターゲット層が10代や若い主婦層であることは否定できません。

しかし、この「ファンシーショップ」という単語のせいで、キディランドなどのように
「キャラクターものを取り扱う、文房具とかの売っているような店」かつ、
「小中学生女子に人気の店」
だと勘違いされる方が(双方ともに)多いです。

(私事ですが、息子4歳が保育園の休みの日はお店に連れてくることもあります)

これはぼく個人のお気持ちによる解釈と言われてもまあ仕方ないとは思いますが…。

Spank!側が1番言いたいのはここかなと。

Spank!が禁書房オープン時に、即店を閉めたことに対して疑問を持つ方が多かったように見受けられましたが、これが答えだと思います。

Spank!の営業時の体制として、元々店員さんの人数が少数で、普段はいわゆる「ワンオペ」、時には「子供の面倒を見ながら」仕事をしています。
ぼくも、Spank!に行った時にワンオペで制作作業をしながら接客もこなしているスタッフさんを見たことがあります。

普段からその状態で、子供の面倒も見なくてはいけないのに、教育上宜しくない外見の店ができて、店に連れてこられなくなったら…という気持ちだったのではないでしょうか。あくまで想像ですが。

当店の向かいに、8月28日にまんだらけさんのアダルトDVDの店がオープンしました。
(改行)

これも、皆さんご存知の通り事実です。
なのでここは説明する必要はないかなと。

そして、なぜここで改行を入れたかも考えてみたのですが、
「主観的ではあるが、ここまで事実を述べていて、次のブロックで完全な主観での気持ちになる」からではないでしょうか?
とりあえず、ここまでの文章は(もちろんSpank!側に寄っているところはあるが)概ね事実です。

アダルト店自体が問題なのではなく、こういったお店が当店のような女の子むけファンシーショップ(もしくは、未成年者が多いお店や家族連れが多いお店など)の向かいにオープンすることに強い違和感を覚えます。
(改行)

ここです!!いちばん誤解が生まれる原因は。
見ての通り、「アダルト店自体が問題なのではなく」とあります。
ここを読んでいない人が多い。完全に「アダルト店追放!」みたいなことは具体的には一言も書いてないんですよ。

ただ、「こういったお店」というのが、どういう店なのか。
単に禁書房のことなのか、
それとも、アダルト店全体のことなのか、
全く書いていないところが誤解を読んでいるのだと推察できます。

「違和感を覚えます」に関しても、具体的な「違和感を感じるもの(こういったお店、の意味)」が書いていないところも誤解を呼ぶ原因です。

「Spank!の前に"アダルトコンテンツをディスプレイしているアダルト店"をもってきたこと」なのか、
「Spank!の目の前にアダルト店をもってきたこと」なのか、
どちらとも捉えられるし、それだけでだいぶ話が変わってくるんですよ。

「アダルト店ってだけだったら、他の階にもあるじゃん!」ってなるのはすごく理解できるので。
しかし、「他の階のアダルト店」と、「禁書房」の通路側ディスプレイはまるで違いますからね。
禁書房と他の階のアダルト店は、少なくとも現時点ではわけて考えるべきだと思います。
「他のまんだらけ」と「禁書房」のディスプレイが似てるというのは理解できますが、置いているものの性質がまるで違います。

そして、ここでまた改行が入り、「主観的な事実」に戻ります。

今回、まんだらけさんが現地にオープンのお知らせポスターを貼りだしたのが8月12日で、私もそれでオープンする事を知りました。

これは本人としては事実、ということかなぁと思います。
しかし、まんだらけ禁書房は公式Twitterを8月に開設、最初のツイートも8月5日に行っているため、正直あんまり言い訳にはならないかなと

(禁書房公式Twitterより)

ただし、中野ブロードウェイに店舗を構えている方がいちいちまんだらけの動向なんてチェックしてないだろとも思うので、この辺は「運が悪い」感じです…。

何故この場所なのか?という問いに、まんだらけさんは、ここしか空いている場所が無かったという返答でした。

となるとです。
この文章が事実であるとすると、「1度はまんだらけ側とSpank!側でコミュニケーションを持つ場があった」ということです。
好意的に見れば、「話し合いを行った」とも捉えられますし、
悪意を持ってみれば、「1回道端でスタッフに声をかけただけ」とも捉えられます。
ただ、「何らかのコミュニケーションを持つ場があった」ことはここでまず理解できるかなと。

まんだらけ側の「ここしか場所がなかった」、については前もどこかで言った気がしますが概ね事実かと思われます。

違法では無いのかもしれません。しかし、ある日突然目の前にアダルト店がオープンし、営業が困難になってしまう、という事は、本当にあっていい事なのでしょうか?

ここもまた誤解ポイントです。
ここで「アダルト店」と称したことによって、
これを「例え話、一例」として言っているのか、
「Spank!の身に今降りかかったこと」として言っているのか、どちらでも捉えられます。

また、後者だった場合、「禁書房のどこが具体的に悪いのか」「悪いのは禁書房だけなのか、アダルト全部ダメなのか」がこれまたぼんやりしてしまうわけです。

そして、リプツリーに話は続きます。

「適した場所であるかどうか」は、両者側でかなり意味合いが変わってしまいます。

ファンシー好きなユーザーからしたら、ぷらすちっくやペイデフェなどのあるあの一角はSpank!に適しているとも言えますし、
まんだらけユーザーからしたら、中野ブロードウェイ四階という特異なビルの更に特異な階の端っこということで禁書房が適しているとも言えますし、
近隣住民からしたら…これはソースがないから置いておきましょう。

しかし、ここでひとつまた状況が変わります。

「2週間、まんだらけさんと管理組合に何度も相談させて頂きましたが、現状何も変わらずでした。」

ここは、

何故この場所なのか?という問いに、まんだらけさんは、ここしか空いている場所が無かったという返答でした。

を補足する強い材料です。
先程までは「1度話しただけ」との解釈の余地もありましたが、「2週間」という明確な時間が出たことにより、1度や2度ではないということが明確にされていると考えられます。

そして、最後にこのツイートで締められています。

ただ真向かいにあるというのがどうしてもネックです。せめて少し離れていたら状況は違ったと思います。

ここで、Spank!側が問題にとらえていることの一部が透けて見えます。
中野ブロードウェイのSpank!と禁書房の間というものは、かなり通路の道幅が狭く、男性はもちろん女性でもなかなか窮屈だと思う距離です。
とにかく、その通路の「真向かいにあること」がネックであると。

もしも、例えば
禁書房の「見た目」によって問題だと思ったか、
禁書房の「アダルト専門店」という側面によって問題だと思ったか(先程のどちらとも捉えられるところ)が明確に文中にあった場合、その「お気持ち」の正当性は別として、Spank!側が言いたかったことがはっきりわかったのではないでしょうか?

なぜ、論争において齟齬が生まれたか

これは単刀直入に言うと、「禁書房について、具体的にどういう点が問題だと思っているかを、声明で明言していない」ことだと思います。
「どちらともとれる」からこそ、立場によって解釈が変わってしまったように感じます。

そして、もうひとつ。
「文章をスクショでアップしてしまったこと」が原因だと思います。
文章を画像ツイートするのはどこの界隈でもあるあるだと思いますが、ヲタク系の界隈ではいわゆる「お気持ち表明」がメモスクショで行われることもあるため、なんとなくイメージが良くないです。
せめて、文章をしっかり見直した上で、公式の声明文として文書作成ソフトなどで作ったものをアップするか、いっそのこと連ツイで済ませればよかったのではないかと思います。

この一連のツイートに対しての個人の見解もなくはないんですが、荒れそうなので控えておきます。
別に荒らしたくてやってる訳じゃないし。

結論

双方ヲタク不毛なレスバ・干渉はやめろ。
これに尽きます。
まずはお互いのことを知ってから。
正直結論も書くのしんどいくらい、疲弊しています。
まあそんなこと出来るならこの世に戦争はなさそうですが。(個人のお気持ち)

お互いのことを想うなら責任もって匿名じゃないアカウントで冷静に話をする(または全体公開記事でも書く)べきだし、
お互いのことを想っていないのならぼくと話す土俵にも入ってないです。そういうお互いへの理解がないやつは次からマジでブロックします。これは警告です。
ポルノだってファンシーだって、どっちもいい文化なんだからさ、頼むよマジで。

それから、まとめることが今のところなくなったので、しばらくnoteでは「お気持ち表明」しかしません。
もしもまた動きがあったら、しっかり記事にします。

すごくわかりやすく、ぼくの言いたいことを代弁してくださいました。ありがたいです。

おわり!!!!強制閉店!!!!!

サポート頂いた分は、手数料を除き現在「Spank!」のネットショップに全額使う予定です。