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いいさ、甘んじて君に蹴られよう

最近の息子のお気に入りは、「うさぎ」だ。

「うさぎ」とは、お風呂で髪の毛を洗った時に、あわあわの髪の毛を立てて遊ぶことである。その名の通り、2本立ててうさぎにしたり、たくさん立ててライオンのたてがみみたいにしたり。ファッションに厳しい息子は、鏡でのチェックを欠かさない。

可愛い、かわいいといって育ててきたつもりではあるが、本人も自分が可愛いことを認識しているからか、何か特別なこと(例えば帽子を被ったり、輪ゴムで髪の毛をくくったり)をしたときは、必ず鏡を見に行く。特に気に入っているのは麦わら帽子で、時々お風呂のタイミングでもかぶる。オムツ一丁に麦わら帽子をかぶっている姿は、2歳児とはいえなかなかシュールだけど、親バカながらそれがまた可愛い。

正直に言うと、可愛いだけが子育てじゃないと思うときはよくある。憎たらしい時だってもちろんあるし、思うようにいかないときなんてしょっちゅうである。それでも、クスッと笑わせてくれるコミカルでキュートな息子が、僕は好きなのだ。

それと、僕が愛してやまない北欧、暮らしの道具店のインターネットラジオ、チャポンと行こうも、僕に勇気をくれる。子育ての先輩であるよしべさんが、大きくなるとますます可愛いと話してくれたからだ。いまが1番可愛い時よ〜と、よく知らない人から話しかけられても、もうへっちゃらだ。なにせ、いつでも今が1番可愛いし、これからもますます可愛くなることを僕は知っているから。

そんな愛すべき息子に、今日も蹴られながらベッドでこれを書いている。君のためなら、僕はサンドバッグにもなれるんだから。明日はどんな「うさぎ」をして遊ぼうか。そんなことを考えながら、僕の夜は更けていく。

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