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ATMに行くつもりが、文旦を買っていた

昨日は2週間に1度の楽しみな日。そう、「チャポンと行こう!」の更新日である。実際は当日に聞けないことが多いので、今日最新配信を聞いた。

今回もかなりの沸騰風呂。54度なんて、もはや足先を入れるのもしんどそう。それでも楽しく聞けるのは、佐藤店長とよしべさんの人柄なんだろうなぁと思う。

メインテーマも頷きながら聞いたのだが、それよりも共感したのは初めの感想メール紹介だ。「チャポンと行こう!」をなかなか聞かなかった方の理由の1つにうんうんとなった。「暮らしのきれいな話をしているラジオなんだろうなぁ」そう思っていたのは、1年前の僕も同じだった。

最近もnoteに書いたのだが、「北欧、暮らしの道具店」さんの作るコンテンツのほとんどは、ぼくらの憧れや理想みたいなものが詰まっている。僕らの実際は、毎日そんなにきれいに暮らすことなんてできなくて、必死だったり怠けてしまったり、ちょっと目をつむりたくなるようなことだってたくさんあるのだ。ただ、「チャポンと行こう!」は、ちょっと違う。佐藤店長とよしべさん、「北欧、暮らしの道具店」の「中のヒト」の等身大を知ることができる。どんなふうに毎日を生きているのか、何を考えているのか、実は彼ら、彼女らも、僕らと同じような毎日を生きているのだと、ちょっとほっとできるコンテンツなのだ。佐藤店長が時々話す「『暮らす』じゃなくて、『生きる』だよね」という言葉に、救われるのだ。

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そんな「チャポンと行こう!」を聴いた後、YouTubeで「モーニングルーティン」を見ながら昼食をとる。それから、外にふらっと出た。お財布の中がさみしくなったので、ATMでお金をおろそうと思ったのだ。それなのに、歩いて5分のところにあるATMの前まで来て、キャッシュカードを持っていないことに気づいた。

せっかく出てきたのにな…。そう思いながら、お金をおろすのはあきらめて帰ろうとすると、道端の八百屋さんの店先に目が行った。文旦だ。3つで350円。結構大きい。柑橘類に目がない僕は、迷わず「1かごください」。エコバックも持っていなかったので、有料のビニール袋に入れてもらって、ほくほくとした気分で残りの家路をのんびりと帰る。お金をおろすという目的は果たせなかったけど、思わぬよい買い物をした。文旦のすっぱくていい香りがする。

僕らは、理想通りには生きていけないけれど、それでも幸せになる方法を知っている。例えば3つの文旦のように。佐藤店長だって、よしべさんだって、そのほかたくさんの人だってそうなのだ。日々生きている。

さて、今週もぼちぼちやりますか。帰り道に見た桜は満開で、手に持つ文旦の重さが心地よかった。

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