見出し画像

理想と現実のモーニングルーティン

ここ最近のお昼休み、「北欧、暮らしの道具店」のモーニングルーティン動画をYouTubeで見るのが習慣になっている。いまだリモートワーク中なので、お昼ご飯をつくって片づけるまで、だいたい2~3本くらい見ているだろうか。バラエティー番組やニュース番組を見ていたこともあるが、四六時中画面を見ている最近の生活では、北欧さんのゆったりとした動画がちょうどいい。

なんてうつくしいモーニングルーティンなんだろうな。と思う。それぞれの人に、それぞれのこだわりがあって、それがまた面白い。もちろん、実際は寝坊しちゃったり、ちょっと手を抜いたり、なんてこともあるんだとわかっていても、それでも切り取られたその習慣は、静かに輝いて見える。

ふと現実を見返してみると、僕にもモーニングルーティンというのはあった。ちょうどいい機会だから書き出してみることにする。7:00に起きて、9:00から仕事を始めるまでの、たった2時間のモーニングルーティンだ。

7:15:妻の目覚まし時計が鳴るまで、愛読しているWeb漫画を読む。そうしていると、息子がもぞもぞとしだす。僕は着替えて、息子と彼の保育園セットを抱えてキッチンへ向かう。

7:30:息子の「でんしゃ」コールにこたえてYouTubeで新幹線動画を流す。そのあいだにあわてて朝ごはんの準備に取りかかる。息子はごはんと卵焼き、時々ヨーグルト。ぼくらは目玉焼きとごはん、お味噌汁だ。冷凍しておいたお味噌汁ストック(といえば聞こえがいいけれど、冷蔵庫のあまり野菜を切っておいたもの)と顆粒だしで簡単に済ませる。週に1~2回、納豆卵かけご飯になることもある。息子も納豆LOVEなので、納豆というキーワードがきこえると、「なっとう」コールが始まる。

7:45:妻が降りてくる。順々にご飯を食べ始める。僕はご飯を食べながら、息子の保育園ノートを書く。世のお母さん、お父さんはどれくらいの分量をかいているんだろう。つい、記入欄をまるっと使いたくなるのだけれど、エピソードが出てこない時は、「今日も元気です」でスペースを埋めることもある。

8:15:そろそろ息子のお着替えの時間だ。イヤイヤ期の彼をおだてながら、なんとかパジャマを脱がす。靴下と上着を着せるのが、一番の難関だ。そうこうしているうちに、2階から義母が起きた音が聞こえてくる。できれば、朝は会いたくない(対応する元気がないから…)ので、そそくさと準備を進める。

8:30:息子を送り出す前に、コーヒーメーカーのスイッチを入れる。ご機嫌斜めな時は、まだ着替えが終わっていないことも。そろそろニュースがみたいので、そっとチャンネルを変えて新幹線とはさようならだ。

8:45:息子を朝送っていくのは妻の日課なので、外まで2人をお見送りする。自転車にのって2人が消えていくのを見て、僕は仕事に向かう。片手にコーヒーと軽食をもって。


いざ書いてみると、僕のモーニングルーティンは、とても慌ただしくて、決してうつくしくはない。でも、そこには規律があって、ある意味洗練されていて、そしてかけがえない今の日々だから。

明日も、僕は誰かのモーニングルーティンをみて、羨みながら、でも今の僕らを生きていくのだ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?