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高校の時起業してたあの子、なにしてんのかな

誰しも振り返ることがある学生時代。
キラキラな思い出、嫌な思い出、全部まとめて学生時代。
学生といえば、ユーミンの『卒業写真』めちゃくちゃ大好きな曲です。

んま、女子校出身なんですが。

こんばんは、kikiです。
今日は私の高校時代のお友達(仮)にまつわるお話です。

クラスに一人はいる、浮いている訳でもなくいじめられている訳でもない、ちゃんとお友達もいて最低限のクラスメイトとしてのコミュニケーションはとるけど一人でいるのが好きな子。
彼女はそんな子でした。ここでは ”Aちゃん” と呼ぶことにします。
Aちゃんと私は実は中学校も一緒で、高校に進学するまではお互いの存在を認識している程度の関係でした。
入学後、見事に仲の良かった友達と私だけクラスが離れてしまい、孤独を感じていた時に同じクラスで出席番号が近かったことからAちゃんと一緒に過ごす高校生活が始まりました。
正直、一緒にいるのが楽しくて、というよりは一人になるよりはという気持ちで過ごしていました。今思えば一人の何が嫌だったんだろうと不思議に思いますが当時の私は、女子高生という立場において学校生活で友達がいないという状況に陥りたくないという多数派の一人にすぎなかったのだと思います。
別に何か共通の趣味があるわけでもなかった私たち。移動教室もお昼も会話をしていることの方が稀。というほど静かでどこか物足りなさを感じてしまう関係でした。
そんな私たちに唯一共通する話題と言えば、同じ部活、美術部に所属していることくらいでした。私は長年続けいている習い事の関係で部活動に専念できないため、幽霊部員として入部しました。週1で行くか行かないかの部活。そんなゆるーく所属していた美術部で、Aちゃんのことをたくさん知っていき、その結果私の憎い部分が見えていくことになったのです。

突然ですが、皆さんは他人への嫉妬や憧れ、ないものねだりな時どういう対処を自分に施しますか?
私は他人にはあって自分にはないものをなかなか素直に受け入れられなかったり、その人に対して嫌な態度をとってしまうことが本当に人として情けなく感じます。
もう人間って生き物のせいにさせてくれ~って思いつつも治らないこの癖。
何が言いたいかというと、Aちゃんは私にとって人間の底辺を引き出す達人であったということです。笑

Aちゃんは勉強はあまりできるイメージではなかったけど、美術のセンスもあって先生にも気に入られて、おまけにギターも弾けて周りからワーキャー言われて。羨ましいという感情を素直にすごいねと言えない私。
少しだけ大人になった今、気づいたことがあります。
私が嫉妬してたり素直になれなかったのは、Aちゃんをどこか自分より劣っていると少しでも思っている自分がいたから。
これに尽きます。
どうしても学校という小さなフィールドでは他人が気になって仕方なくて、
勝手にライバル視をしてしまう節は誰にでもあるのではないかと思います。
高校生の私に今何か言えるとしたら、狭い環境で他人を傷つけるくらいなら学校以外の別のコミュニティー作りに専念すべきということです。
他に自分が夢中になれる場所や嫌なことから逃げられる場所、自分を肯定してくれる人がいる場所を見つけることが他人を受け入れられるようになるコツの一つなんじゃないかなと思います。
学生だから学校を主軸に考えなきゃいけないなんてことはないし、
一緒にいたい人が学校以外にいてもいい。
もし当時の私がこの事実に早く気付けていたら、自分もAちゃんも傷つけることなんてなかったのかなと思うと情けないなーと。

長々と語りましたが最後に。
この投稿のタイトル、起業したあの子はAちゃん。
最初はうまくやれてた私たちの関係も徐々に別の居場所をお互いに見つけていき、2年生の終わりには風のうわさでAちゃんが起業すると耳にしました。
仲良かった風を演じてしまう私も嫌いだったし、行動力があってみんなと違うことをしているAちゃんに対してどこか強がってしまっている自分が本当に人間として最低だなと感じました。
Aちゃんは私といなくて正解だったし、新しい友達と楽しそうにしていて本当に良かったと。きっと私に相談できなかったことも彼女たちだったら理解があって素直にAちゃんのことを受け入れられると思い、もう完敗でした。
だから冒頭で、知り合い以上友達未満の関係をなんと呼べばいいのか分からず。お友達(仮)と記しました。
もうお友達じゃない人ってなんて呼べばいいんでしょうか。
嫌いになったんじゃなくて、傷つけてしまうと思ったからやめた友達。
皆さんにそんな人はいますか?

今はどこで何をしているのか何にも分からないけど
きっとなんかすごくなってそう。(語彙力)
あの時の私は最悪だったけど、Aちゃんが気づかせてくれた大切な事。
もしかしたら、自分との向き合い方を考えさせられる良い経験だったのかもしれません。
もっと素直に他人とも自分とも向き合えたらな!のおはなしでした。

おわり。


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