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【部活離れ】クラブチームという選択と高校受験

肌感覚の話になりますが、少子化や教員の職場環境改善に伴って昔に比べて特に公立中学の部活動が活発ではなくなっている地域があります。

その結果、部活動ではなくクラブチームでスポーツをという方が一昔前に比べると増えたように思います。

クラブチームといえば、そのスポーツのスペシャリストで将来プロやオリンピックを目指そうとする限られた子どもたちが選択するイメージがありますが、それは昔のこと。

今はいわゆる普通の子でもクラブチームをカジュアルに選ぶ時代になっています。

例えば、私の子どもの通う中学には男子バレーボール部がありません。

アニメ「ハイキュー!」を見てバレーボールやりたいと思った男の子は、男子バレーボール部のある学区外の中学に入学するか、クラブチームを選択するしかないのです。

クラブチームでスポーツを行う場合、注意しなければいけない点は以下の点です。

①定期テスト前にもクラブチームは練習がある

部活動は学校生活の一部ですので、定期テスト前には当然部活動を停止してテスト勉強をするように促されます。

物理的に時間ができ、勉強するために学校も協力をしてくれますし、部活動のない生活になることで定期テスト対策というモードに切り替わりやすいことが特徴です。

一方、クラブチームは複数の学校から参加していますし、学校生活外の活動のため定期テスト前も関係なく練習や遠征もあります。

生活が変わらないため定期テスト前であることの意識が薄くなり、物理的にも時間ができないため自律していないと定期テスト対策というモードに切り替わりにくいといわれています。

②学習塾の選択が個別指導塾になりやすい

学習塾はグループ指導と個別指導に大きく分かれますが、グループ指導だと3科目あるいは5科目の選択で、中1は週2、中2は週3、中3は週4程度決められた時間で受講するスタイルです。

塾の設定時間は部活動を意識して作成をしていますので、部活動が終わった後に受講できる時間帯に授業を設定しています。

一方クラブチームの活動時間は塾の授業時間とかぶっていることが多く、
またクラブチームの活動も週3~週6程度ですので、必然的にグループ指導の塾の利用は難しくなります。

個別指導であればクラブチームとの両立はしやすいものの、空いている日も2日ほどしかないことが多く、苦手な科目をその2日間で2科目程度受講するというスタイルが多いです。

結果的に入試本番準備が後手に回りやすいというデメリットがあります。

またクラブチーム自体にも部活動以上にお金がかかることが多く、個別指導塾の設定価格もグループに比べれば高いため、金銭面でも注意が必要です。

通知表の評定を使っての私立への推薦やスポーツ推薦をという方が比較的
多い印象ですが、部活動×グループ指導×公立進学よりもクラブチーム×個別指導×私立進学のほうがコストがかかることは自明の理です。

最終的にはご家庭の判断ですが、部活動を選択した場合の生活とクラブチームを選択した場合の生活をきちんとイメージした上で決めていくことをお勧めします。



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