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浪漫色情研究會

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古き良き日本の色情文化を研究する会です。 ※新コンテンツのアイデアを随時募集しております。
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記事一覧

かつての遊郭へ〜関西編〜

4月に関西へ行く機会があったので、折角だからと遊郭跡地を訪問した。 今回訪れたのは下記2ヶ所。 いずれも京都市内にあり、いまは住宅地となっている。 ①五条楽園最寄りは京阪本線・清水五条駅。 しかしそこにかつて遊郭があったことを知らなければ、「京都らしい歴史的建築物がたまにあるな」くらいにしか思わないだろう。それくらい辺りは閑静な住宅街へ変貌を遂げている。 代わりに、と言っては何だが、外国人向けと思われるゲストハウスが立ち並ぶも、この状況下では外国人どころか観光客など皆無

人生2度目のストリップ劇場は京都〈DX東寺〉へ

ストリップって面白いんですよ 女だから言いやすいっていうのはあるかもしれないんだけれども、ストリップって面白いんですよ。簡単に非日常に入れる。 私は上から下まで古今東西の“芸人”、言い換えれば人々の欲望の対象の姿やその背景文化を見てみたいという欲求から、このマガジンタイトルでもある「浪漫色情研究會」と名付けた奇妙な活動を細々とやっていたりします。 その中でもストリップは、ダンスをメインフィールドとする私にとってめちゃくちゃ面白いことが起こっている場所だと思う。 そこには純

デパートメントH

人間30年近く生きてきても、まだまだ知らない世界がある。 2022/03/06 AM00:00 誰もいない深夜の319号線を抜け、デパートメントHというイベントに潜入してきた。 舞台となるのは鶯谷の「東京キネマ倶楽部」 元グランドキャバレーを改装したスペースだ。 パリ・オペラ座を彷彿とさせる吹き抜けのバルコニー構造は、現代では消防法の兼ね合いもあり珍しい造りとなっている。 さて、そもそもこのイベントであるが、 共に浪漫色情研究会を主催するK氏がどこからともなくこのイベ

『春画と日本人』

浪漫色情研究会第4回目の活動として、前回に引き続き春画を取り扱うことにした。今回は『春画と日本人』(大墻敦監督)という映画を鑑賞した。 劇場はポレポレ東中野。東中野駅西口を出て、通りを少し折り返したところにあるミニシアターだ。 2015年9月に東京・永青文庫にて開催された「春画展」への実現過程を軸に映画は進む。遡ること2年前に英国・大英博物館にて既に春画の展覧会は開催されている。大英博物館といえばロゼッタストーンなどを展示する、英国が世界に誇る博物館だ。 その時は9万人

春画の魅力に迫る(だいぶ18禁)

浪漫色情研究会、第3回目の今日は春画を観に国立国会図書館を訪れました。 https://www.ndl.go.jp 5月とは思えない暑さの中、我々が駅に着いたのは朝の10時という意識の高さ。夕刻に控えたトランプ大統領訪日を控え、国会議事堂前は物々しい雰囲気に包まれていました。 入館するには簡単な用紙に個人情報を記入してカウンターに提出するだけなのですが、 「本日の目的は?」と聞かれたら何と答えよう????という焦りで朝イチから肝が冷えました(実際は聞かれませんでした)。利

2018.09.23 浅草ロック座

だいぶ暑さも和らいだ9月下旬、我々は由緒あるストリップ劇場である浅草ロック座を訪れた。 もちろんこれが人生初のストリップ劇場。チケットの買い方をググるも出て来ない。このインターネット時代にありえない事態発生。 とりあえず早いもん勝ちなのか?と思い、余裕を持って開演1時間半前に到着。 劇場は建物の2階にあるが、この時点で既に1階まで列が伸びている。遅すぎたのか、と思うもまだ開場すらしていない。 まだ満席まで余裕がありそうと見たため、一旦カープ贔屓の老舗天麩羅屋で腹ごしらえ。

2018.7.21 吉原探訪

2018.7.21 かつて日本一の遊郭として名を馳せた吉原を訪れた。 最寄りは東京メトロ日比谷線三ノ輪駅、この日が初めての下車。7月とは思えない暑さのなか、見返り柳(後述)までの道のりを歩く。この日は遊郭専門書店「カストリ書房(@kastori_store)」を営む渡辺豪さんが主催されている遊郭ツアーに参加させていただいた。 ↓カストリ書房 参加者は10名ほど。おひとりさまから男女の3人組まで。年齢は自分たち(25歳)が圧倒的に一番下だった。だいたい40,50代の方と見え