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#展示鑑賞録21 The Original展21_21DESIGN SIGH

何がオリジナルで何がコピーかわからない時代がやってきている。
オリジナルなデザインは作者がやりたいことを実現しただけでなく、生活のクオリティをまじめに考えて生み出されたもの。今の時代だからこそ、優れたデザインを広く皆さんと共有すべきだと思い、本展を企画した。是非オリジナルを探り当てて欲しい。by深澤直人

制作物にはこれまで作者が見てきた世界が反映される。意識的にも無意識にも。製品も技術と共に歴史を歩んでいくのでルーツと言うものが存在する。
過去にこの名作が作られている。あんな作品が作られた。と言う事実を経由して現在のものづくりが行われる。

プロダクトは生活であり、機能である。

名プロダクトの実物を至近距離で一気に見ることができて眼福だった。
良い機会なのでもっともっとしっかり見て、良いものの感覚を、刷り込みたかったが同行者が飽きていたので気を遣ってあまりじっくり見られなかった。既に知識としてみたことがある、知っているものはもうあまり興味ないらしい。違いを感じた。私は良いものは何度だって見たいし置かれている環境によっても見え方が違うしそのものの感覚とか、何度みても足りないと思う。気持ち的にも私は至る所で出てくる好きな名作とか何度も写真を撮ってしまう。物に飽きたらこのデザインサイトのスペースの中でどう配置してるとかどういうフォント使ってるとか光の強さや色など空間演出とか見るところたくさんあるのに。
美術の関わり方なんて人それぞれでよくて、適当でもしっかりでもいいと思うけど、美術好きで詳しいっていう顔して普段批評して人を見下したりしているのにこの展示の情報量で十数分しか経ってないのにもうここには"自分が見るものはない"みたいな顔されるとあんまり気持ち良くはなかったな。
といえど、美術の関わり方に、他人に迷惑をかけなければ、こうあるべきなんてないけれど。

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