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佐久イヌ 140の日常

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佐久間イヌネコ病院・超SS。 佐久間鬼丸獣医師(受)と喜多村千弦動物看護士(攻)とその友人達のお話の140文字バージョン。何か制作中とか中の人がアタフタしてる時はコレがアップされ… もっと読む
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先輩は密着するだけで勃つんか、大笑いしてる千弦の背中で俺はなんかさあすんごい達成感ゆうの?やったあ俺ついにちぃたん担卒業?的な。設楽と雲母ハルちゃん以外に反応する相手なんて少ない方がいいからね。リビング行ったら佐久間が俺ら見てウケてる。佐久間あ俺全然ちぃたん大丈夫なったよ!(続)

ご褒美に抱っこしてえ、俺の要求に千弦が笑いながら、それよりおんぶしてやるぞ、早速屈んだ千弦の背中に飛び乗る。短く切り揃えられたうなじ。ああ千弦の匂いすんね、俺のフレーバーはギルティだろ、言ってる意味は不明だけどねえ。ちょっとびっくりしたのはね、俺ね勃たなかったんよ密着しても(続)

鬼丸は集中すると周りが見えないからな、いつのまにか千弦がキッチンに。だいじょぶよお俺一人で。サポートだから気にするな、手際よく鶏肉やら香辛料を出してくれる。すらっとした長い指先が鶏肉をこう…いかんつい見惚れるね。明日揚げてやるよお、ありがとな先輩。ニカッと笑う顔いいんよねえ(続)

雅宗先輩お願いがあるんだ、うわ千弦からこっそりお願いなんて人生初じゃないん?鬼丸が美味い唐揚食べたがっててさ、お前らの揚げ物かなり美味いけど。で先輩の揚げたのが食べたい。ウンわかったあ♡秒で落とされてるでも気にしない。早速漬け込んでい?画面に夢中な佐久間に気付かれないように(続)

千弦が出してくれた焼酎サワー、カラマンシー割り?珍しいねえ、免疫力が上がるんだぞ、頂きながらも「免疫?何の?」とか俺の内なるツッコミが止まらない。この俳優さん着てる服がさ、言いかけてちょっと静かになる佐久間。見れば鶏の胸肉叩いて揚げてるね。千弦に目配せすると「ムフン」鼻息荒(続)

いつもは映画とかなんだけど、珍しいねドラマ?これさ美味しいものがいっぱい出てくる。ああ佐久間ってよく食べ物の動画とか眺めてたよねえ、千弦も興味深げに見てる。お前も好きなのこういうの?そしたら小声で、どの料理にあいつが反応するか見てんだ、って。あわかるうリサーチよね御意御意!(続)

今日は佐久間の病院手伝う日。いつもは土曜だけど、明日ここ休みだからちょうどいい。ハルちゃんと設楽が用があって留守だからさ泊まらせてもらうん。伊達さんのお陰で患畜少なかったね、佐久間ごめん営業妨害、でも皆が元気ならいいよね。千弦作のステーキ丼食って風呂入って三人で配信観るう〜(続)

とりあえず今月出費がかさみそうだから気をつけるよ、鬼丸の神妙な顔。そうだった限定焼酎をけっこうな量注文したっけ。必需品より嗜好品に重きを置くのは俺らの信条。その中に俺も入ってる?千弦はその中でもスペシャルだ。相変わらずぶっきらぼうで照れ屋の乙女男子は俺の鬼丸。ムラムラします(了)

鬼丸は苦笑しながら言うんだ、そうでもしないと綺麗にできなかった、って言い訳かもしれないけど。結果的に壊れてしまった掃除機も、ひょっとしたら寿命だったかもしれないじゃないか。限られた時間の中での選択、間違いなんてないと思うんだ。うちの掃除機が無事なのはまだその時じゃないて事だ(続)

夕飯は屋外で焼き鳥と焼きおにぎり(焼き被った)。掃除機クラッシャーの逸話を聞きながら俺は思ったんだが、鬼丸は難題を乗り越える力が常軌を逸しているんだ。だから瀕死の患畜を救えたりする。掃除機で小麦粉を吸ったらショートして壊れる、それを知っていながらやらかす。意味があったんだな(続)

高校の時清掃のバイトしてて、そこの掃除機壊しちゃって。小麦粉やなんかをそんなに吸わないとな仕事か大変だったな。うんでもうちの寺のも壊したからしばらく掃除させてもらえなかった、二人で大笑いしながら拭き掃除完了。まだまだ知らないエピソードの予感に、夕診後にまた話振ってみようかな(続)

朝キッチンの床が真っ白になっていた。正確には粉だらけ。床の上を鬼丸が一生懸命掃除している。掃除機を持ち出そうとした俺をやんわり止めて、粉物吸うと掃除機が終了しちゃうんだ、と。それは大変だじゃあ拭き掃除だな、二人で黙々と拭き掃除。俺は昔3台は潰したんだ、思い出し笑いしてる鬼丸(続)

大体なリウ一人でも大変だぞ、まるででっかい子供みたいな時がある。確かにそれは自覚してる我儘だしほんとすいません、早めに銭湯を閉めて、真弓の作った夕飯を一緒に食べる。今日は俺の好きな手巻き寿司だ。リウちゃんと野菜も食べろよ、そうか、俺たちは色々とうに超えた、ただの家族なんだな(了)

俺は俺と出会った人全てが幸せになって欲しいと思ってる。そうかでも幸せの定義は人それぞれだ、真弓の揺るぎない瞳。リウが思う以上に俺はリウを思っているからな。真弓は俺の暴走気味の心を全部わかってて、その上で俺を受け入れてくれる。昔から変わらない真弓の心を、俺は有り難く受け止める(続)