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【本好きの憧れ】大人のためのお籠もり宿「蓼科親湯温泉」に泊まってみた。

蔵書数3万冊。整然と本棚が並んだレトロモダンな、秘境のお籠もり宿蓼科親湯たてしなしんゆ温泉」

Instagramで写真を見かけてから、ずっと行きたいと思っていたお宿へ、結婚記念日に思い切って泊まってきました。


お昼頃に蓼科に到着、バラクライングリッシュガーデンでアフタヌーンティーを頂き、そこから車で10分ほどで、蓼科温泉郷に到着。
諏訪ICからですと、40分くらいでしょうか。

ビーナスラインを一本脇に逸れ、狭い谷筋の道を進んだ先に本日のお宿はありました。
(見通しが悪くすれ違いができないため、運悪く対向車が来ると、どちらかがバックする必要があります。)

到着&お出迎え

車をどこに停めたらいいのか迷っていると、スタッフの方がエントランスまで誘導してくれました。玄関横付け…いいんですか?

荷物をおろし、車はキーを預けて移動してもらうタイプでした。移動まで…いいんですか?

ホテルスタッフの方が車移動してくれるなら、もう少し車内を掃除しておけばよかった…(じゃがりこが足元に落ちている)

チェックイン

チェックインはフロントではなく、蓼科親湯温泉の顔となっている「みすずLounge & Bar」で。ラグジュアリー空間すぎる。

バーカウンター素敵
お花は造花のようです

館内は白檀のお香の香りがほのかに漂い、ちょっと時代を感じるフレンチポップスやボサノバがBGMとして流れています。

ダークブラウン基調の調度品と暖色の照明の雰囲気が、我々の好みに刺さります。

ウェルカムドリンク

14時〜16時の限定ですが、ウェルカムドリンクのサービスがありました。いいんですか?
ビール、スパークリングワイン、マスカットのジュースが選べました。
わたしは、お子様なのでマスカットジュースです。

客室までの道のり

外国人スタッフのお姉さんの流暢で丁寧な説明を受け、夕食と朝食時刻を決めて本日お世話になるお部屋へ。
お部屋までは、男性のスタッフの方が案内、荷物運びまでしてくださいました。…いいんですか?1番安いプランなのに?

お部屋は、ロビーや食事会場、お風呂がある棟とは別棟。そこそこ歩きます。

急坂の廊下

別棟のエレベーターで5階まで上がり、急勾配な通路を進んだ先にお部屋がありました。

右手のお部屋(引戸)

客室 奥廊下すずらん亭

1番リーズナブルなプランのお部屋とはいえ、広縁を含めると10畳はあります。充分すぎますね。

畳に布団のスタイルなのは、すずらん亭のみ。他の客室はベッドのようです。布団は夕食時間に敷かれ、朝食時間には片付けがされます。

広縁 奥の扉がトイレ
客室からの眺望
お茶菓子の琥珀糖
タオル&アメニティ

しばらくぐうたらして、貸切露天風呂へ向かいます。

貸切個室露天風呂

貸切個室露天風呂は、全プラン追加料金なしで入ることができました。…いいんですか?

予約ボード

ラウンジの予約ボードに、部屋番号を書いて予約し、予約時間にボードに掛けてある鍵をセルフで受け取って時間内に返しにくるシステムです。

宿泊者の善意と信頼の元で成り立っている…

カギを受け取ります

予約時間は完全に早い者勝ちなので、入りたい時間が確実に決まってる方は、早めのチェックインをお勧めします。

個室露天入り口

貸切露天風呂の鍵をあけると、必要最低限の脱衣スペースとお風呂。洗い場はありません。

お湯加減は結構熱め。15分ほど楽しんで着替えてロビーに戻って時間ぴったりくらい。

個室露天風呂の奥には、女性専用露天風呂もありました。他にも女性専用岩盤浴があったり、女子旅にもってこいですね。

ラウンジで本を読む

夕食の時間を遅めの時間帯にしていたので、部屋に戻る前にラウンジで本を読むことにしました。

原田マハの棚
蓼科に別荘があるようです

近現代の日本文学の他にも、様々なジャンルの本があります。でも小説や随筆、美術書とかが多いです。

部屋まで借りてきた本たち
(もちろん読み切れず)

本は客室まで借りてきて読むこともできます。

読んだ本は、トランクに返します

岩波回廊

「なんだこれは」

フロントからお部屋のある別棟に行く途中には、思わず「なんだこれは」と言ってしまう、左右全面が「岩波新書」の棚の廊下があります。

青の棚
赤の棚

こんなに大量の岩波新書、もう世の中に出回ってないような本もあるようです。神保町の古書店街よりも濃い。

この「岩浪回廊」は、岩浪書店の創業者が諏訪郡の生まれであり、また「みすずLounge & Bar」も、みすず書房の社主が茅野市出身であることから、功績を讃えて造られた空間だとか。

新書も自由に手に取って読むことができますが、貴重な本なので一層大切に借りて読む必要がありますね。

夕食「蓼科 山のキュイジーヌ」

わー、ワインセラーだ!

ご飯会場は朝夕とも「宴どころ みすゞかり」という食事会場で。全プラン個室食確約です。…いいんですか?

「個室」 入り口しか撮ってない…

お夕食は、地元食材を使った和フレンチ「山のキュイジーヌ」全プラン夕食の内容は同じです。…いいんですか?

ところで、キュイジーヌってなんだ?
(フランス語で料理や調理法のことらしい)

お品書きはイラスト入りのポストカードに
粋ですね

メニューは季節により変わるので、ポストカードも毎回変わります。

メタウィートビール🍺

普段飲まないのに、雰囲気に押されクラフトビールで乾杯。口当たりがスッキリしてておいしいです。

ドリンクは別料金なのですが、そこそこ良いお値段のお酒ばかりなのでご注意。(セレブだったら値段を気にせず注文できるのに)

お口はじめ

いくらはアレルギーのため食べられず、妻のお口へ。コーンが刺さってるのは「蕎麦の実」。
数粒食べましたが、食べるものではなかったらしい。(絶対間違えて食べる人いる…)

ごぼうのキャラメリゼが食べたことない風味で美味しい。ごぼうとキャラメル…フレンチだと定番なのかな?

スープ

長芋と豆乳の薬膳スープ。とてもまろやかだけどクリーミー。

温菜

黒いのはライスコロッケでした。インパクト大。
牡蠣は広島産だったかな。大粒で美味です。

スプーンがアンティーク調で可愛いです。

肉料理

よく見るとお皿の模様が「りんご」なんです。

お肉は地元のブランド牛「蓼科牛」、長野県産の刻みわさびと一緒にいただきます。
お肉は柔らかくて一瞬でなくなってしまった。

ご飯もの

ご飯ものは、佐久鯉のお茶漬けとスープカレーが選べます。スープカレーの方を頼む人が多いみたい。

妻「鯛茶漬けか、スープカレー迷うな」
スタッフさん「こいでございます。」
妻「え!?鯉なの?…鯉は宗教上食べられないので、スープカレーにします。」

カープファンは鯉が食べられないそうです。
わたしは田舎民だから「鯉のあらい(刺身)」とか馴染みがあるんですけどね…
お茶漬けの鯉は「なめろう」にしてありました。

デザート

嶺岡豆腐たておかどうふってなんだ…?(千葉の方の牛乳で作ったデザートらしい)知らなかった。

大浴場

お腹いっぱいになったので、部屋で休憩したのち大浴場へ。(結構部屋からの移動が辛くなってきました)

ここから先はカメラ禁止

大浴場は、畳張り。お子様やご老人でも安心です。半年に1度交換が必要なんだとか。

蓼科親湯温泉HPより
蓼科親湯温泉HPより

公式サイトの写真のような雪景色ではありませんでしたが、沢と山の斜面に積もった雪が残っていて風情がありました。

早朝などの時間帯によっては、独り占めできそうです。(わたしは寝坊して朝風呂できず)

温泉は「信玄の隠し湯(何ヶ所あるんだ)」と呼ばれる近くの源泉から。泉温が低いらしく、加温加水されてて循環式なので、泉質ガチ勢には物足りないかも。

朝食「信州人の健康朝食」

伊万里の小皿で提供されます。
長野県民の健康朝食がテーマのようです。

サラダはサラダバー形式で、おかわり自由。
ご飯とお味噌汁もおかわりできました。

焼き魚はイワナの干物です。珍しいね。

朝食も夕食と同じく個室食です。朝食の個室では残雪の残る山の斜面を見ながら、ゆったり過ごすことができました。実に穏やかな朝だ。

チェックアウト

チェックアウトは10時。延長はお金がかかるようです。朝どうしてもダラついてしまうので、11時チェックアウトだったら嬉しかったな。

お会計は、混み合うということだったので、朝食後部屋に戻る前に。

金額は2人で、42,900円。楽天トラベルのクーポンと楽天ポイントを使って、支払い金額は38,255円でした。

お土産

チェックアウト後にロビーに荷物を置かせてもらい、売店を物色。

夕食のときに使われていたカトラリーが、アンティーク調で可愛かったので、デザート用のフォークの同じものを購入。

あと、夕食時に食前酒?として出された葡萄の甘酒が美味しかったので購入。商売上手なものです。

今年になって頑張って読書をするようにしていますが、「しおり」がちょうど欲しかったので購入。


「連泊したい…1週間くらい滞在して、色々な本を読みあさりたい…帰りたくない…」と2人で口を揃える。名残惜しいですが、帰らなければなりません。

また来るときは、今回よりもグレードの高いお部屋で、母の還暦祝いで泊まりに連れてきてあげるのもアリですね。

絶対また泊まりに行きたい素敵な宿が増えたのでした。

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