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東京の女子大生、東京から東北を応援し続ける。

【関係人口コラム】 vol.2

初めて東北を訪れたのは、大学1年生の夏。
それまで、私は東北に行ったことも、東北がどのような場所かもあまりわかっていませんでした。

そんな関東在住の私が、なぜ2年以上継続して東北を応援する活動を続けているのか。離れた場所からどのように東北を応援し続けているのかをお伝えします。


入江さくら

初めまして。きっかけ食堂東京メンバーの入江です。

きっかけ食堂
2014年に京都で始まった、全国各地で毎月11日に開いている東北酒場。
生産者さんから直接仕入れた東北の食材を使った料理やお酒を提供し、
その場を通して東北や震災について考える「きっかけ」を作っています。

私は、大阪府出身で、大学進学と同時に関東で1人暮らしを始めました。

大学1年生の春、関東にきて間もない頃、
京都から東北を想う”のもと、開催されていた東北酒場、きっかけ食堂が、東京でも開催を始めると知って、先輩に誘われて一度お手伝いに行きました。

”東北”という共通項から、多くの人が店内に出入りし、ご飯やお酒を楽しみ、笑顔で帰っていく。

初めてきっかけ食堂という場にたち、東北の持つパワー、きっかけ食堂の持つパワーに圧倒されました。

これほど人を惹きつける東北って、どんな場所なんだろう?
これほど人が楽しそうに話す東北って、どんな場所なんだろう?

この一日が私への東北への興味をグッと引きあげ、
大学1年生だった私は、その時のきっかけ食堂のメンバーにお願いして東北へ連れて行ってもらいました。

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初めての東北。 岩手県宮古市。

初めて行った街は、岩手県宮古市。
宮古は、岩手県の三陸に面する、本州最東端のまちです。

かっこいい!!!
美味しい!!!
楽しい!!!

これからの宮古について目を輝かせて語ってくれる、宮古でアクションを起こしている人たち。めちゃめちゃかっこいいなこの人たち、、、、
憧れと、尊敬と同時に、漠然と、こんな人かっこいい大人たちと一緒に働けたら絶対に楽しい。そんな想いを持ちました。

初めての美味しさに感激した生うに、ちょっと苦かったほや、とれたての地の魚。なにを食べても美味しい宮古のごはん。宮古で、東北で、自然や食、そして出会った一人一人の魅力にとても惹かれた滞在時間で、東北が大好きになりました。

私も、この大好きな場所にどうにか携わりたい。

誰しもの身近にある「食」を通じて
東北を応援しつつ、東北のかっこいい方々との繋がりを
たくさんの人に届けられる、きっかけ食堂を一緒に作っていくことに決めました。

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宮古のゲストハウス 3710のオープニングイベントに参加

東北に関わる活動を2年続けてきて想うこと

きっかけ食堂として、東北に関わり続けて2年が経ちました。
大学1年生の一番下っ端としてはじまった私も、今では一番きっかけ食堂歴の長いメンバーで、東京支部リーダーとして活動しています。

はじめは何の縁もゆかりもなかった場所。
今では、地元や、住んでいる場所とは少し違う感情を持ちます。
なつかしく、帰りたくなる、大切な場所になりました。

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きっかけタイムではテーマの地域や食材についてご紹介します

私がきっかけ食堂の場で大好きな部分は、現地で出会った素敵な生産者さんや、活動をされている方々を、東京や他の地域でお客さんに直接伝えられることです。

この食材は、こういう街で育って、育てているのはこういう人で、どういう想いを持って生産されている。
食材や生産者さんのストーリーと想いをお客さんに届けることは、2年間、食堂の場に立ってきて、私が接客する上で一番大事にしていることです。

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現在、新型ウイルスでその食堂の開催ができない状況にあります。
食堂をメインに活動している私たちにとって、これは大きなショックでした。
ですが、食堂の外で東北を伝える、関わりを届けることについて深く考える、いい機会であったことも確かです。まだまだ、きっかけ食堂として動けることはたくさんある、そう強く思いました。

昨年度にNPO法人となったきっかけ食堂。
今後は、食堂の場だけでなく、いろいろな方面から、より多様な方法で東北に関わり続けることができる、きっかけ食堂を目指して動いています。

どのような方法があるのか、私たち自身も手探りで頭を抱えているところはありますが、少しづつですが形にしていければと思っていますので、暖かく見守っていただけると嬉しいです。

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いつもとっておきのお酒を届けてくださる気仙沼のすがとよ酒屋さん

都市から好きな地方に関わり続ける

東北だけでなく、地方との関わり方や、応援の方法は人の数だけ存在します。

「大学の実習で行った」
「ボランティアで行った」
「親戚が東北に住んでいる」

きっかけはなんでもいいと思います。

育った土地とはまた別に、帰りたい場所、会いたい人がいることってとっても素敵なことではないでしょうか。

確かに、移住や、他拠点生活は、少しハードルが高いかもしれません。
ですが、遠くからでも、あなたの好きな地域に関わり続ける方法は必ずあります。

土地の食材を買ってみる。
その場所で活動している団体を調べてみる。
そこで会いたい人に連絡してみる。

今は、時期も時期で、なかなかその場所に足を運ぶことができません。
ぜひこの機会に、今あなたの想う場所への関わり方を探してみてください。

そして、もしあなたの帰りたい場所が、東北なら、ぜひ一度きっかけ食堂に遊びに来てください!

東北への愛がいっぱいのメンバーやお客さんと、美味しい東北の料理とお酒を囲みながら話す時間は、きっと何かなつかしい、特別なものになると思います。

私のいるきっかけ食堂@東京についての記事はこちら

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きっかけ食堂「毎月11日に開く、東北酒場」
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【関係人口コラムとは】

きっかけ食堂に関わる東北好きの皆さんに、東北と関わり続ける理由についてお聞きします。

コラムを通じて、多くの人が都市から東北、地域に関わることの「楽しさ」や「関わりしろ」を知るきっかけになれればと思います。是非、ご覧ください。

関係人口とは?
「関係人口」とは、移住した「定住人口」でもなく、観光に来た「交流人口」でもない、地域や地域の人々と多様に関わる人々をさします。
(総務省関係人口ポータルサイトより引用)

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