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ブラジルで作るビーツのカレー

 日本人にとって、「国民食」と言っても過言ではないほどの人気メニューであるカレーライス。基本の食材であるじゃがいも、玉ねぎ、にんじん、肉、それに市販のルーがあれば、小学生でも簡単に調理できて美味しいところがなんと言っても魅力的である。

 おふくろの味としてカレーライスを挙げる人もいるだろう。そういえばスキー場でいただくカレーライスもどうしてだかとっても美味しかった。学校給食でも人気だったけれど、私が通っていた小中学校ではなぜか「カレーシチュー」と呼んでいたっけ。カレーとシチューの合いの子?それともミルク入りのカレー?数十年経った今でも真相は謎のまま。

 大人になって外食でいただく少しだけリッチなカレーは、サラリとした欧風カレーや、スパイスたっぷりで風味豊かな本格的インドカレーだったり。それぞれそれなりに美味しかった。でも、時々猛烈に食べたくなるのは、なんてことのない市販のカレールーで作る、母の素朴なカレーライスだった。

 ブラジル生まれのオットも、野菜がゴロゴロ入った、義母の手作りカレーを食べて大きくなったようだ。とはいえ、オットの子供時代には日本からの輸入品のルーはまだなかったらしい。それでもピリッと辛口の国産品のルーで作るカレーは、何よりのご馳走だったという。義母にとっても、昔懐かしい祖国の味だったのかもしれない。

 今の時代は、東洋人街で日本からの輸入品のカレールーが何種類か手に入る。ただし値段が問題。年々高価になっている印象がある。12皿分のカレールー一箱を買うのであれば、同じ値段でビュッフェでお腹いっぱいのランチがいただける。

オットにはお馴染みの、国産のカレールー。名前は「美味しいカレー」というような意味の、Bom Curry(ボン・カリー)。どこかで聞いたことがあるような?輸入品のカレールーの価格高騰に辟易して一箱だけ購入した。パッケージの写真があまりカレーらしくない。


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 半月ぶりくらいにカレーを作ってみた。カレーだからこうでなければ、という決まりは我が家にはない。冷蔵庫の掃除も兼ねる上、手軽で美味しくて栄養満点。一石二鳥にも三鳥にもなるお助けメニューだが、食べ盛りの若者二人がいる我が家では、大鍋いっぱいに作ったカレーがあっという間に無くなってしまう。ご飯もいつもより多めに炊かないとならない。小さい頃はそこまでカレーライスに執着していなかった子供たちだけれど、やはり日本人の血が騒ぐのか。。


材料(カレーライス8皿分)

じゃがいも 4個
大根 (じゃがいもが少なめなので、補うために)
大根の葉っぱ
にんじん 小2本
玉ねぎ   1個
ズッキーニ 1本
ハヤトウリ 1個
ビーツ  大2個
青梗菜   1/2株
イタリアンパセリ 適宜
豚のフィレミニョン* 1本(400グラムくらい)
ニンニク  
生姜    
市販のカレールー 1/2箱
エクストラバージンオリーブ油
ケチャップ 
白米 

*牛肉、鶏肉などお好みの肉でどうぞ。

今回入れた野菜たち。冷蔵庫にある野菜なら何でも良い。カレールーは毎回1/2箱ずつ、大切に使う。本来なら1/2箱で6皿分だが、たっぷりの野菜で嵩増しとなって8皿分くらいにはなる。
今回のビーツはかなり大きめ。(私の手も結構大きめ。)
豚フィレミニョンは購入後、冷凍保存されているので、電子レンジで半解凍する。

作り方

1.半解凍した豚肉を、薄切りにする。

肉をカットする時は、解凍し過ぎると柔らかくて上手くいかない。

2.野菜たちも適当な大きさにカットする。

大量なのでここに時間を要する。
本日の主役の野菜、ビーツ。

3.鍋にオリーブ油を敷き、玉ねぎ、ニンニク、生姜、肉を炒めていく。後はもう、順不同。

全ての野菜を無造作に。

4.鍋の蓋をして、暫し材料を蒸し煮にする。水が上がってくるのを確認したら、野菜が浸かる程度に水を足して柔らかくなるまで煮る。(普段はトマトも入れるが、今回はサラダ用に使ったら無くなったのでなし。)

イタリアンパセリの茎を香り付けに乗せてみた。

5.野菜が柔らかく煮えたら一旦火を止め、割ったカレールーとケチャップを加える。

ケチャップは隠し味に。

6.ルーが溶けたら再び火を点けて、良い具合に煮込まれたら出来上がり。

出来上がり。

7.お皿に盛り付けて、サラダを添えていただく。

今日のサラダはマンゴー入り。
生まれたてでサラサラな、野菜ゴロゴロのあっさりとしたカレー。ルーはバーモントの辛口。

 一般の家庭ではカレーにビーツを入れることはないのかもしれないが、我が家では定番中の定番の具だ。2日目のカレーはより味わい深いとはよく言ったものだが、ビーツ入りのカレーは時間を置くとこんな変貌を遂げる。

ビーツの色が滲み出て赤カレーに。

 忘れてはいけない、赤カレー発案の?本家本元はこちら。NY在住のジャズピアニストの大江千里さん。

 ブラジルではビーツは季節を問わず安価で、手に入りやすい根菜である。でも、何となく調理時間がかかるかも?などの理由で敬遠していた。今は臆せず、いろいろな料理に活用している。

 生のままおろしてサラダ、トルティージャの具に、肉じゃがに。昨晩は牛挽肉のミートソースにも入れてみた。「食べる輸血」と言われるくらい鉄分が豊富で栄養満点なビーツ。土臭いと言われるのも聞くが、私には気にならない。我が家では冷蔵庫に欠かすことのない野菜となった。千里さんに感謝。 


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 大江千里さんは、2年半前の日本ツアーを、パンデミックで途中断念されて以来の凱旋ライブの真っ最中。これまでに白馬、南青山、鎌倉で4回のライブを開催され、どの会場も大盛況だった。来月9/6には母校の関西学院大学にて誕生日ライブが開催される。(当日に62歳になられる。)

 ライブの配信は、会場に駆けつけられない海外組にも嬉しいお心遣い。ジャズとして生まれた曲はもちろん、懐かしのポップス時代の曲がジャズに翻訳され、右手がメロディーを奏で歌っている。私も今までの全公演を視聴して、幸せな数日間を過ごすことができた。
 
 リアルチケットは既に完売しているが、配信での最前列特等席はまだまだ絶賛発売中!この機会をどうぞお見逃しなく。ビーツのカレー繋がりでのライブの宣伝、お許しを。。

 千里さんのnoteはこちら↓


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