強豪、強いチームであり続けるためには。

今回はスポーツに限った話。
スポーツ全体に関わる話を。

どの分野、スポーツでも強豪校とか強豪国とか聞くと思いますが、強豪校、強豪チームなどって最初から強いチームであるわけはないんです。徐々に徐々に強くなって、安定してやっと強豪と言われるようになると。

強豪であることの主な理由が自分の中に1つの定義があって
①抜けた存在=大エースが存在する
②大エースのライバルが存在する
③次世代が育つ
④①〜③が作れるような環境にする
これができて始めて安定した強豪になると思っています。強豪って本当に難しいです。自分もじゃあ実際強豪にいたかって言われるとそうではないです。ただ、強豪になったチームや団体やスポーツってこれが全部満たせている気がするのです。

①抜けた存在=大エースが存在する
まずはこれ。絶対にキーマンとなる存在がいます。あるときこれだっていう原石みたいな人のことです。ざっくりでいうと大谷翔平さん、木村沙織さんみたいな。一言でこれは絶対エースになるだろう逸材がいる。

②大エースのライバルが存在する
大エースがいたところで大エース1人が抜けたところでライバルとか友人、そういった存在は必要です。切磋琢磨しあう関係といいますか。特にスポーツなんかはエース1人が抜けても他がだめだったら勝てませんからね。だからこそ高めあえるライバルを見つける。

③次世代が育つ
特にスポーツは選手寿命が必ずありますし、学生スポーツだと3年、4年でいる組織ですから、どの場面でも必ずと言っていいほど世代交代が来ます。そのときにエースより若い世代の人がエース以上の活躍をし、強豪として居続けるためのカンフル剤的なものが必要。

④①〜③が作れるような環境にする
これのサイクルの繰り返し。次世代の人がエースになってまたさらに新しい人が憧れを抱き、それを超えるために努力をし続ける。そういう関係になったとき始めて強豪と言えるのではないかと思います。

プロ野球は正直いってこれのサイクルには当てはまらない割と特殊なスポーツだと思います。シーズンごとでコロコロ順位が変わり、移籍や新人とかでかわり、ある日突然大覚醒して…みたいなことがあるので。甲子園とかは割とハマるイメージあります。学生スポーツだとこれにプラスαして指導者の力が物凄く高いと思っています。影響力のある指導者であればあるほどっていう感じはします。

1番これがガッチリハマっているなと思っているスポーツはフィギュアスケートの近年の男子なのかなって考えています。15〜20年前の日本男子は正直いって本田さんや高橋さんが頑張って戦っているくらいの世界でした。それが今はワールド3枠は当たりまえで表彰台もW表彰台が多い、世界のフィギュア界の重鎮にいるレベルにまで達していますからね。って考えたときにやはり本田さんや高橋さんの存在って本当に大きいんですよね。浅田さんや織田さん、小塚さんなどがいてこそ今の日本フィギュアっていう感じがします。今も宇野選手や鍵山選手を始めたくさんの有望株の選手がいる。近年ずっと思っていましたがソチ五輪前後のときも北京五輪〜世界フィギュアのときも本当に男子フィギュアの世代交代の上手さは天下一品レベルだなぁって感じます。

あとは世界バレー見てても思いましたがやっぱりエースがいることの重要性、強い時代を作った人たちが後輩に伝える重要性というものを非常に感じました。今回の世界バレーの女子は強い時代の人たちでもなかなかできなかったブラジルに1勝あげたというだけでもかなりの一歩ですしこうやって1つ1つの経験が強豪、強いチームへと繋がっていくんだなというのを非常に感じました。

強いチームというのは何かしらのターニングポイントが必ずと言っていいほどあります。そのターニングポイントをいかに掴み取ることができるか。あとはやってきた経験を下の世代に伝えていく。これはどのスポーツもどの組織も一緒。それをやるのもやり続けるのもかなり難しい。強豪であればあるほど過去の成績を落とせない、次に繋げないといけない責任感もかかってくるので正直凄く大変です。それでもやっぱり強豪ってやっぱそれだけの才能と努力があります。

強豪は何かしら大きな出来事があってそれをいかに繋げられるか。それを1つでも多くのチームが見つけられていつか今はそんなに知名度なくても気づいたらめっちゃ強くなってたみたいなチームや組織が増えることを願って思います。


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