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瞑想の効果【気功】

瞑想の効果について執筆します。「瞑想のやり方」という記事で、「なぜ瞑想は気功法でもあると言われているのか?」「どうして瞑想で体内に気が作られるのか?」という事を解説しました。

この記事では、その他の瞑想の効果について執筆します。この記事を読むことで、「なぜ瞑想が修行で行われるのか?」「どうして瞑想で人格が向上するのか?」が分かります。


セロトニン神経が活性化する【瞑想の効果・気功】

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瞑想の大きな効果は下記の二つです。

①:セロトニン神経が活性化する
②:前頭前野が活性化する

順番に解説します。

①:セロトニン神経が活性化する

瞑想を行うと、セロトニン神経が活性化します。セロトニンが出やすくなります。セロトニンは、幸せや安らぎのホルモンと言われています。

そして、セロトニンには、「いらない情報を記憶せずに受け流す」という働きもあります。

入って来る情報の9割はどうでもいい事なので、受け流す能力はとても大切です。余計な事を考え過ぎてうつになってしまっている人は、セロトニン神経の働きが弱っているためです。

セロトニンには、「思考と行動を切り替える働きを良くする」という効果もあります。つまり、「頭に来てもすぐに我に返る」「平常心を取り戻すことができる」ということです。

逆に、頭に来たときに、怒りが収まらずにキレて滅茶苦茶やってしまう人は、セロトニン神経の働きが弱っています。

セロトニン神経の働きが弱っている状態がうつですので、キレてしまう人はうつです。ですので、うつの改善には瞑想が有効です。

瞑想を行うことでセロトニン神経の働きが活性化するので、瞑想は鬱の改善にとても効果的です。

・セロトニンの働き

セロトニンには、「ドーパミンとノルアドレナリンを中和する」という働きもあります。セロトニンが、快楽を貪りたいという欲望や、思い通りにならないという怒りを、消してくれるのです。

人間は、ドーパミンとノルアドレナリン、セロトニンの刺激を求めて生きています。快楽のドーパミン、怒り(破壊や現状打破)のノルアドレナリン、安らぎのセロトニンです。

一日が始まると、まず仕事を頑張ります。生活の為に、自分の怠け心と闘います。すると、ノルアドレナリンが出ます。

そして、仕事のストレスを発散しようとして、今度は快楽を求めます。お酒を飲んだり、美味しいモノを食べたりします。そのため、ドーパミンが出ます。

快楽を味わうために、脳や体に刺激を与えることも疲れます。今度は安らぎが欲しくなります。ですので、お風呂に入って布団で眠ります。

すると、セロトニンが分泌されるので、ドーパミンとノルアドレナリンが中和されます。その結果、「今日も一生懸命働いたし、良く遊んだ」と、満足してぐっすり眠ることができます。

つまり、人間が充実感や幸せを感じるには、三つのホルモンのバランスが上手く取れている事が大切です。「人生はバランスだ」と言われていますが、まさにその通りです。


ドーパミンばかりだと依存症になります。
アルコール中毒などです。

ノルアドレナリンばかりだと鬱になります。うつとは怒りです。自分に自信のある人は、怒りの対象が外に向かいます。

自分に自信のない人は、怒りが自分に向かい、逃避行動を起こします。

セロトニンばかりだと幻覚を見ます。幻覚は自分が見たいモノを見るので危険です。

私達現代人は、圧倒的にセロトニン不足です。安らぎが足りていません。繰り返しになりますが、瞑想を行うことで、セロトニン神経を活性化させ、安らぎを与えることができます。

余談ですが、セロトニンを生成するのに必要な成分はトリプトファンです。トリプトファンが多く含まれている食材は、大豆製品(納豆や豆腐)乳製品(ヨーグルトやチーズ)、卵、バナナ、ピーナッツです。

前頭前野が活性化する【瞑想の効果・気功】

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瞑想を行うと、前頭前野が活性化します。前頭前野が活性化すると、

「集中力」
「コミュニケーション力」
「感情を抑制する力」

が向上します。

前頭前野が大きい事が、他の動物と人間の一番の違いです。人間だけが、自分以外の者の為に動いたり与えたりしますが、それは前頭前野が発達しているからです。

前頭前野が理性をつかさどっています。人間も本来は獣ですので、皆と仲良く生きて行くには、理性をしっかりと保たなくてはいけません。

お酒を飲んだ方が本音で話し合えると言いますが、実際には本音で話し合ったら喧嘩になります。理性で本能を抑えているからこそ、周りの人と仲良く出来るのです。

相手に共感するときも、前頭前野が働いています。前頭前野は共感する脳でもあります。ドラマなどを見て泣くというのも共感です。

泣くというのは、相手の気持ちが自分の気持ちとして入って来ることです。つまり、前頭前野は、相手の心を観る目のような働きもします。

表情や声の調子から、言葉を話す元になっている心を読むのです。ですので、前頭前野が成長するということは、他者の気持ちが分かるようになるという事でもあります。

相手の気持ちが分かるようになったら、相手の事を自分の様に感じるので、相手が嫌がるような事はできなくなります。

優しくせずにはいられません。放ってはおけません。慈悲の心という、相手の幸せを願う心が、芽生えるということでもあります。

前頭前野の成長は、人格の成長とも言えます。生きることが苦しいのは、自分が良い思いをしようという我がままのせいです。

我がままとは、われのままと書きます。自分勝手の事です。瞑想をして相手の気持ちが分かるようになると、自分さえよければ良いという、我がままが少なくなります。

そして、相手の幸せを願うようになります。我がままが少なくなるので、生きる苦しみも少なくなります。

そのため、瞑想で前頭前野を活性化させることは、自分自身の幸せに繋がります。そして、周りの人の幸せにも繋がっていきます。

・瞑想以外で前頭前野を活性化させる方法

①:一つの事を集中して行う
②:新しい事に挑戦する
③:何かを創造する
④:人と対面で会話する
⑤:嫌な事をする

順番に見ていきます。

①:一つの事を集中して行う

物事に取り組むときは、「音楽を聞きながら」など、ながら作業ではなく一つの事に集中します。そうすることで、充実感を感じられますし、前頭前野も成長します。

②:新しい事に挑戦する

前頭前野はワクワクする事が好きです。いつもと違う刺激を求めています。ですので、新しい事に挑戦することで、前頭前野が成長します。

③:何かを創造する

消費行動よりも創造行動の方が、前頭前野を成長させます。漫画を読むよりも、自分で漫画を書く方が成長するという事です。

何でも良いのですが、何かを創造することは、前頭前野の成長に効果的ですす。

④:人と対面で会話する

人と対面で会話するというのは、相手の表情や声の調子から、相手の気持ちを読みながら対応しなくてはいけません。

そのため、電話やメールと比べて、脳への刺激が大きいです。人と対面で会話することで、前頭前野が成長します。

⑤:嫌な事をする

掃除などの嫌な事をして脳に刺激を与えると、前頭前野が成長します。その結果、理性や忍耐力が向上します。

「部屋を掃除すると運気が上昇する」「トイレには神様がいる」と言われるのはこのためです。

けれども、掃除が好きな人が掃除をしても、効果は薄いです。本人にとって嫌な事をすることで、前頭前野が成長します。

まとめ【瞑想の効果・気功】

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瞑想を行うことで、セロトニン神経が活性化します。セロトニンには、不要な情報を受け流す働きがあります。

また、セロトニンには、ドーパミンとノルアドレナリンを中和する働きもあります。そのため、セロトニン神経を活性化させる瞑想には、依存症やうつを改善する効果があります。

瞑想には、前頭前野を活性化させる効果もあります。前頭前野が活性化すると、「集中力」「コミュニケーション力」「感情を抑制する力」が向上します。

前頭前野の成長は、人格の成長でもあります。前頭前野が成長することで、自分の事を後回しにして、人の為に動けるようになります。

人としての魅力が上がります。そのため、前頭前野を成長させることは、自分自身の幸せに繋がります。

瞑想で上手く集中できると、脳の活動が鎮まっていき、自分という感覚がなくなっていきます。自分という枠から解放された心は、安らぎに満たされます。

また、瞑想としてしっかりやらなくても、休憩時間に目をつむって何も考えずにボーッとするだけでも、脳が元気になってやる気が出ます。

脳を休ませると、体も元気になります。考えるのを止めることで、脳に上がっている多くの血液と気が、体に下りてくるからです。

瞑想は、いつでもどこでも出来ます。上手く活用していただければと思います。

有料記事 ・気功のやり方【独学】初心者から極めるまで

最後まで読んでいただき、ありがとうございます(^人^)  感謝致します。