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「好き」を仕事にするってどういうこと?30代独身女性だから語れるリアルな仕事観

こんにちは。生野区に暮らすチャーミーです。
嬉しいことにこちらへの投稿は、3回目になります!どうぞよろしくお願いいたします。
平成元年生まれの33歳、独身。父と二人暮らし。
趣味は、ウクレレと旅行とウィンドウショッピング♪
職業は、グラフィックデザイナー(会社勤め)です。

職場はリモートワークになり、自粛生活にも慣れてきた私ですが、気が付けば来月で33歳に。そして、まだ独り身です。
周りからは「ちゃんと働いてるの?」「彼氏は?結婚は?」「家事できるの?」「はやく幸せになってほしいわ」などなど……。耳が痛いほど言われてきました。

地元の同級生は、大体結婚して専業主婦で、家庭を築き今や3児の母に。
わたしも今の道に進んでなかったら、家庭があったのかな…、なんて…。
子育てもしつつ、働くママにもあこがれています。
でも、私は好きな仕事がしたくて今までがんばってきました。わたしは今幸せだし、退屈もしてない!程よく食べて、よく寝れてるし、毎日忙しくて、人に迷惑をかけてるわけでもなく、好きなことして過ごしてる……。

30代独身なだけで、いろいろ言われて傷つくこともあるけど、そんなわたしが選んで進んできた道。今のわたしに至るまでのストーリーにきっと、いろんな人生観があるんだな~と、ふふふとプラスの気持ちになってもらえると嬉しいです。


どうして今の職業に?

私は4人兄弟の3番目(次女)。
生野区にある小さな鞄を作る家に生まれました。

母も共働きだったので、だいたい兄弟と祖母が一緒に遊んでくれていました。
近くの公園や林に行って、落ち葉やどんぐりなど拾って、それに絵を描いたりおもちゃを作ったり、自然とふれあう遊びをしていたことを思い出します。祖母は、花の写真を撮るのが好きでよく一緒に撮ってくれ、季節ごとに壁に飾ってくれてました。

父が休みの日には、家族みんなで、山や海など身体を動かすアウトドアや博物館やイベントに良く連れてってもらっていました。兄弟も程よく仲良しで、一番上の兄は空手を習っていたので怖かったです(笑)。 わたしは、習字と水泳を少々^^!


兄弟は、高校を卒業してそれぞれ20代前半で家庭を築き、今では甥っ子姪っ子が9人いて、お正月はにぎやかです。
わたしにはなりたい職業があったので、そのためにアルバイトをし学費を貯めました。
なりたい職業、それが今の職業“グラフィックデザイナー”です!

高校生の私は将来について良く考えた結果、「楽しく仕事をしたい。人を笑顔にできる仕事がいい」と目をキラキラさせて進路相談で先生に語っていた記憶があります(笑)。

友だちに手紙やプレゼントを渡し、開ける瞬間のワクワク感が大好きで、手作りの便箋や包装紙でデコレーションをよくやっていました。絵を描くこと、作ることが好きで、美術・図工・体育が得意でした。それにお父さんが鞄を作っているので、私がデザインして“ちゃみブランド”を作って売る!とかそんなことも言ってたこともありました。 夢いっぱいで、頭の中お花畑な学生でした(笑)。

小さいころから「デザイナー」という言葉には興味がありましたが、職業にするとなると話は別。簡単なことではないし食べていけないと、親には反対されました。
絶望でしかありませんでした。頭の中が真っ白になり……。
専門学校に行けないとなると、高校を卒業したら学校が紹介してくれる就職先という道。得意じゃないし、しかも多分やりたいことじゃない。私の希望は「得意を生かして、楽しく仕事をしたい。人を笑顔にできる仕事」。しばらく答えが出せませんでした。
その頃、学校終わりにアルバイトで働かせてもらっていたのが小さなカフェ。チーフとたまに来るバイヤーさんがいて、次のパフェの企画書を見せてくれたり、試作品を試食させてもらったり、はたらく裏側を見せてもらった感じでした。

モノづくりの基本のところ“企画立案”。ちゃんとターゲットが居て、季節感とコスト、作る手間を省いて早く作れるかなど実験して詰めていく。商品が完成したら次は、販促物の準備でメニュー表やポスターを用意して宣伝。販売して、分析!

アルバイトの私は、その企画で通ったパフェを作って、運ぶ。商品の成り立ちを知ってると、作るわたしも気持ちがこもるから、お客さんから美味しかったって一言もらえたら嬉しかったです。

表に出ないけど、思いのこもったモノを作ってる仕事って楽しそうだな…。胸がワクワクしました。
やってみてダメだったら次考えたらいいや。そんな考えで、親に相談せず専門学校に願書を提出しました。

両親には怒られましたが、自分で貯めたアルバイト代と奨学金で学校に行くと話をつけて、専門学校に通えることになりました。

その後、両親も応援してくれるようになりました!


思い通りにはいかない。でもそれが人生!

専門学校に通うと「デザイン」にも学科が沢山あり、私が通っていた学校には
・イラストレーション
・グラフィックデザイン
・インテリアデザイン
・インテリアコーディネート
などなど、全部で12学科ありました。

わたしは「グラフィックデザイン」学科に入学しましたがその中にも
・パッケージデザイン
・広告デザイン
・WEBデザイン
など、6コース以上あり、その中から「パッケージデザイン」を専攻しました。

パッケージデザインは、箱の形から外装のデザインや販売台の販促ツールまで幅広く勉強しました。基本は、スケッチと手書き。デザインを起こすのはパソコンで、Adobeのソフトを使います。正直、PCやソフトを使うのも初めてで基礎を習って作品を作っていく感じでした。

そんなこんなで2年通い、苦労した就職活動も上手くいき、憧れのデザイン会社に就職できました!
内定をもらい、ホッとするのもつかの間…。
デザイナーが50人以上いる会社で、社内にはパッケージ、グラフィック、エディトリアル、プロモーションの4つの部署があり、私が配属された部署は、なんと「グラフィック部」!

広告デザインやポスターを主に制作する部署で、わたしがまったく勉強してこなかった領域でした…!パッケージ部を志願して面接に挑んだのにっ!!
入社して、キャリアを積んだら部署移動もあると言われ、石の上にも三年という言葉もあるのでしばらく広告デザインを学びながら、チームでアシスタントしてお仕事をさせてもらいました。


しかし、ずっとアシスタントの位置だったので、お客さんとの打ち合わせなどには参加できず、ひたすらデスクワーク。他のチームの案件の案だしやサポート、上司が企画編集した紙面のパーツを作るという作業ばかりになっていて、これって私がしたかったことだったっけ?と疑問を感じるようになりました。

「楽しく仕事をしたい。人を笑顔にできる仕事がいい」その思いで働いていたはず。
このままでいいのか?

4年が経ち、人間関係も仕事関係もいろいろ経験し、体調も崩してしまったので、ついに転職を考えます。
そして24歳の私は、同僚に進められとあるデザインセミナーに参加し、ある人と出会いました。
それが今務めている会社の社長。通称“ねこおじさん”だったのです。


思い立ったら即行動!タイミングは今!

ねこおじさんは講師として、セミナーに出席していました。
たまたま名刺交換をしていて、忘れかけていた頃に連絡をいただきました。
スタッフが1人退職するので、後任をさがしていると。。。
!! チャンスだ !!

ねこおじさんの講演を聞いて、面白い会社だなと思っていたわたし。
ハードルは高いけど、話だけでもということで、事務所にお邪魔させてもらいました。
その時務めていた会社とは違い、小規模で各スタッフが企画からデザインまで仕事を1人で回していました。平面だけでなく、空間もデザインするという何とも幅広い業務内容。
お昼は、会社が食材を用意していて、スタッフが交代でまかないランチを作ってみんなで食べる。そんな和気あいあいとした職場で、しかも、働く環境に猫がいる!?なんとも普通じゃない会社!!おもしろい。


そのご縁でわたしは、ねこおじさんの会社で7年間!グラフィックデザイナーとして勤めさせてもらっています。

前の職場で、退職願を提出したら床に捨てられた、なんて経験も今では笑い話に。

3年ぐらいは、余裕もなく我武者羅に勉強しながら業務をこなしてきました。慣れるまでは大変な道のりでしたが、今は余裕が生まれるようになり、自分なりのやり方を見つけられたように思います。

クライアントさんとの距離も近く、制作物への思いを直接伝えられ、クライアントさんからの喜びの言葉をいただける環境です。
私が求めていた「楽しく仕事をしたい。人を笑顔にできる仕事がいい」がここにある。

コロナ禍になり、はたらく環境も完全リモートワークになり、更に心にゆとりが生まれました。朝の通勤がなくなり、家には18歳になるおじぃちゃん猫が2匹。私にも猫にとっても一緒にいられる時間に幸せを感じています。

あの時、実力はなかったけど、目の前のチャンスに飛び込んで良かったと思います。

転職の事も親に相談せず「辞めた!でも転職したよ」の事後報告でとても心配されましたけどね(笑)。
好きなことを仕事にするということ
好きなことなら続けられる。本当にそうだと実感しています!

でも、仕事・仕事・仕事!だけでなく、煮詰まらないように他に趣味を持つことや友人と話をして、休みの日は完全に仕事のことを忘れたり、仕事との距離感を保つことが、好きなことを仕事にできるコツなのかな?と最近感じるようになりました。

趣味が仕事になることもあるし、仕事が趣味になることもあるなと思うことも良くあります。

自分の好きなコトだけでなく、「クライアントさんが好きそう」など、日々いろんなことを無意識に考えて、街を歩いたりネットサーフィンをしたりして自然に知識を得て、自分の引き出しを増やしている感覚です。

流行りのデザインや新しいテイスト、昔の模様や象形文字など、いろんな分野の知識を知っていること。知ってるから表現できる。それらをセンスと呼ぶのかもしれないな。
実際、小さいころに体験したことも今の自分に知識と経験として活かされていて、それを体験したことがあるからこんなアイディアが出せる、意見が言えるに繋がるんだなと思います。


おわりに

さいごまで読んでいただきありがとうございます。
わたしの仕事観を長々と書きましたが、重要なのは自分で考えて決めるコトなんだと思います!違和感があったら、どうしたらそれを解決できるのか、行動するタイミングはいつなのか。
いろんな価値観があって、今までやってきたので悔いはありません。
それでは!


 Text by チャーミー(グラフィックデザイナー)


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