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【利用者さん体験談】自由な働き方を求めてフリーランス薬剤師に!

「フリーランス薬剤師は気になるけど、自分にも本当にできるのかな」
「実際に働いている人の声を知りたい!」

そんな薬剤師さんのリクエストにお答えして、SUPPONDの利用者さんにインタビューをお願いしました!

フリーランス薬剤師になった経緯や、やってみてよかったこと、大変なことなどをお話しいただいています。フリーランス薬剤師になるかどうか迷っている方は、ぜひ読んでみてください!

製薬メーカーと薬局を経てフリーランスに

ーーまずは自己紹介をお願いできますでしょうか。

高橋 麻衣子たかはし まいこと申します。私は大学卒業後に製薬メーカーで2年ほど勤めた後、いくつかの調剤薬局で働いていました。

2024年の1月中旬くらいから、フリーランスの薬剤師として菊地さんのお世話になっています。

ーーありがとうございます。まずは高橋さんが薬学部に進もうと思ったきっかけを教えていただけますか?

私は今年40歳になる世代で、ちょうど氷河期世代の最後くらいだったんですね。

で、親から「就職ないから医療系の資格1つ取っておけば?」と言われて。取れそうだったのが薬剤師の資格だったので取りました。

でも、普通に会社員をやるつもりだったので、製薬メーカーに就職したんです。ただ、会社員はあまり向いていないかもと思いました。

1社に定年までずっといるイメージが湧かなくて。手に職をつけて、会社に依存せずに自分の技術で稼げるみたいなイメージのほうが合ってるかなと思ったんです。

そうなったら、自分が持っている薬剤師免許を活かせるかもしれないと思って現場に移りました。

ーーなるほど。もともと製薬会社ではどんな働き方をしていたんですか?

臨床開発をやっていました。じっとしているのが苦手だったので、オフィスワークは無理だと思っていて。

臨床開発は出張が多くて、あんまり会社にいないと聞いていたので入りました。ただ、やっぱり1つの会社に自分の人生を任せるのは不安みたいな漠然とした感覚があって。

会社に人生を振り回されるのは嫌だと思ったんです。それで現場に出ようと思いました。

ーー会社もいつなくなるかわからない時代ですもんね。現場に出てからフリーランス薬剤師になったのには、どんなきっかけがあったんですか?

もともとずっと長崎で働いていて、急に福岡に住みたいなと思って去年の7月に福岡に来たんです。

私は2〜3年おきに住む場所を変える生活が基本で、ずっと同じ場所で働くことはしていなかったんですね。

長崎にいたときはフリーランスどころか派遣薬剤師すらいなかったんですけど、福岡に来たらフリーランス薬剤師の方と一緒に働く機会があって。

これは小規模の薬局が抱えている問題を解決できるんじゃないかって思ったんです。

小規模経営の薬局は、余裕を持った人員配置って経済的に難しいじゃないですか。でも、働いている社員さんは有休とか産休、育休を取りたい。

ただ、休んでいる間に抜けた穴を埋める手立てがないから休めなくて、社員さんの不満が溜まっていくと思うんです。

大手のチェーン調剤薬局で一時期働いていて、午前中は総合病院の門前、午後はクリニック前の薬局みたいな感じで、忙しい店舗に人を回すみたいな働き方をしていたことがあって。

小規模薬局でもできたら理想だよなって思ってたんです。そのタイミングで菊地さんに出会って、自分がやりたい働き方ともマッチするし、前から思っていた人員の問題も解決できるしいいじゃんって。

私は菊地さんにもっと頑張ってほしいと思っているんです(笑)。

ーーご自身がやりたいと思っていた働き方を実現できる場所がまさにあったという感じですね!フリーランスになった今は、どんな働き方をしているのかを教えていただけますか?

今は、とにかくめっちゃ働いてます(笑)。基本的には菊地さんに紹介していただいたところに、詰められるだけ詰めてもらってます。

自分で仕事を取ってくるのはやりたくないので(笑)、仕事を取ってくる部分は100%菊地さんにお願いしています。

1週間のスケジュールは、月、火、木、金は同じ薬局です。空いている水曜と土曜はスポットで需要がある薬局に入るって感じです。基本週6で働いてますね。

ーー週6で働くのも、会社員だとできないことですよね。

そうなんですよね、だから今月は週6で働いたとしても、来月はきついなってなれば休み希望を聞いてもらえる。今月はいっぱい働いて来月は休もうみたいなこともできます。

資格があるから不安はあまりなかった

ーーコンスタントに週5で働きたい人もいれば、メリハリつけて働きたい人もいますもんね。高橋さんはフリーランスになるうえで、何か不安なこととかはありましたか?

一般的には収入が安定するかどうかって話になると思うんですけど、私たちって免許があるから、最悪食いっぱぐれることはないと思うんです。

やってみて、ダメなら変えればいいって思える資格を持っているというか。だから、不安に思うことってそんなにないんじゃないかなって思います。

もちろん、フリーランスになろうと思ったときも、実際になった今も、本当に仕事が来るのか疑問に思うことはありますよ。

でも、もし仕事がなければほかの方法で稼げるしなって感じです。資格を持っている分、フリーランスにチャレンジするにはハードルが低いと思います。

ーー資格があるからこその強みですよね。実際にフリーランスになってみて、なる前にイメージしていた働き方とのギャップはありましたか?

うーん、難しいですね。私が出会ったフリーランス薬剤師の方は、毎日違う薬局で働いている感じでした。

でも実際に自分がなってみたら、週4で入ってほしいって言われたりして。意外と人手がほしい薬局はあるんだなって思いました。

あとは、すごく田舎のほうに行かないといけないイメージもありましたね。私は都会に住みたくて福岡に来たので、今は島とかには行きたくなくて(笑)。

でも、意外と福岡の都会でも仕事はあるんだなっていうのは感じました。

働くことに対する感謝と生活の自由度が変わった

ーーたしかに、田舎のほうが薬剤師は足りていないイメージがありますもんね。働き方のほかに、現場に入ってみての会社員とフリーランスの違いみたいなものはありましたか?

仕事をいただけたことに対する感謝の気持ちがあることですかね。正直なところ、正社員だとどれだけ頑張ってももらえる給料は一緒じゃないですか。

でも、今は頑張ったら「もっと来てほしい」って思ってもらえる人材になって、仕事がもらえるようになる。必要とされている感もあるし、気持ちよく働けます。

あとは、時間になったら「帰ってください」って言われるのも、正社員時代と変わりましたね。正社員だと、病院が終わるまでは残らないといけないのがあると思うんです。

でも、今は契約している時間が来たら帰れるので、仕事後の予定が立てやすくなりました。会社的にも、私が残って残業代が発生するよりは、早く帰ったほうがいいんだと思うんです。

そういう意味でも、先に帰ることに対する申し訳なさがないのは、精神的ストレスが減りました。

ーー感謝の気持ちを持って働けて、精神的ストレスも減るなんて最高ですね!正社員との違いやライフスタイルの変化も含めて、フリーランスになってよかったなと思うことはどんなことですか?

やっぱり自由であることです。たとえば今は週6で働いているけど、それは自分で選んでやっていることなんです。

でも正社員のときは、会社に決められてやっている感覚があって、それがすごく苦痛でした。

今は、仕事の依頼さえあれば週6で働くこともできるし、週3に減らすこともできる。自分ですべてを決める自由があるんだって心の底で思っているだけで、精神的にだいぶ楽だと思います。

もともと縛られるのが好きじゃない人は、フリーランスに向いているんじゃないかな。

あとは、さっきと重複しますが「気持ちよく働ける」ってことです。頑張れば頑張る分だけ自分の評価につながって、依頼が増えると思うと頑張れるんですよね。

ーー自分のやったことが全部ちゃんと評価してもらえるのは、フリーランスのいいところですよね。逆に大変なことはありますか?

これはもしかしたら不安だったことのところで言うべきだったかもしれないんですけど、確定申告をまだしたことがないので......大変というか不安です。

会社員と違って後から税金を納めるので、全部使わないようにしなきゃとか。しかもフリーランス薬剤師って経費がほとんどないから、「税金のためにいくら貯めておけばいいの?」って感じです。

でも大変だし不安だけど、逆によかったとも思っていて。税金のことって絶対に知っておいたほうがいいけど、会社員のときは知らなくても問題なかったじゃないですか。

今は強制的に知らないといけない状況になってるから、頑張って勉強しようって思えます。

ーー確定申告はたしかに私も1年目はめちゃくちゃ不安でしたね。でも一度やればその不安もなくなると思いますよ!

では最後に、フリーランス薬剤師になるかどうか迷っている薬剤師の方に向けて、一言メッセージをお願いします。

私みたいに「会社に縛られたくない」って思いながら働いているタイプの人だったら、一度フリーランスになってみたらいいと思います。

特に派遣薬剤師として働いている人だったら、1回やってみて損はないかなって。多分フリーランスのほうが、もっと自由を感じられると思います。

ーー「もっと自由に働きたい!」と思っている人は、ぜひチャレンジしてみてほしいですね!高橋さん、ありがとうございました!

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