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いつか、ハッキリさせねばなるまい。村上春樹の正体。

 いつかはハッキリさせねばなるまいな、と思っていることが2つあって。

 この山越えの県道にある活きのいい看板。
 以前は「西宮甲山乗馬クラブ」と矢印だけのフツーの看板だったのに、10年前に、このケンカ腰看板に変わった。

    「一生、ウマに乗らないつもり?」って、 なにこの挑戦的な物言い。

 そのときは一目見て「知らんわ!」とつぶやいて通り過ぎたが、以来、通るたびにうるさく目に入ってきやがる。

 10年間もやで!

 だいたいやな、たかが「乗馬」を人の「一生」の問題にするなよな。
 それにしては、わざわざ鼻ドアップの、間のヌケた馬ヅラにつぶやかせやがってからに。こんな馬、誰が乗りたいって思うねんよ。

 しかしこの看板、一体だれが考えたん?

 広告会社かと思ったけど、そんなシャレた金遣いできるなら、ハイソ目当てのハイソな看板にしてるやろし。

 内部の人間の仕業やな。

 いったい「どういうつもり?」でこの看板つくったかいつか突き止めたる。ホンマ、10年間も目障りなやっちゃ。

 と、昼休憩のヒマな車内でまたもムカムカして外に目をやれば、誰もいない芦屋のテニスコート。村上春樹の「風の歌を聴け」の映画で出てくるところ。近くには生家も。

 おう、世界の村上春樹と毎週同じ空気を吸ってるんやで、と誰彼ともなくつかまえては自慢してたけど、すぐに、しょーもな、と思ってやめた。

 ハルキならどう言うんやろ。

 「やれやれ、わかるよ。確かに馬に乗ったことがあるかないかって、人生にとってたいしたことじゃない。でも、だからといって、君が人生をかけてやろうと思っていることと、何かちがうとでも言えるのかい?」

 ヤカマシイ。

 だいたい、ハルキって関西人のくせになにその気取ったイイカタ! 半開きの目と口先の尖りぶりが目に見えるわ。
 このヒト、じつはド関西人なんやで。あのヨシモトみたいな関西弁しゃべってたんやで、ずっと!

 これ、シャレたカフェで、ハルキ片手にナイメンノタビをしてはる世界のハルキストにどうバラしたろかいな。
 そのためには、
 「Japanにはカンサイベンというのがあって、ヨシモトが日本中に広めたが、その品性下劣なテイストのみが独り歩きをして・・・」
から始めんとな。

 先は長い。

 でも、あの看板の正体だけはこの週末にでもはっきりさせたるつもり!


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