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トレーナー必見「慢性的な肩痛改善のアプローチ法」


「肩の痛みがずっと続いていて全然治らない。。。」

と訴える方がたまにいらっしゃる。

今回はそんなガンコな肩の痛みに対し、アプローチできるようになる知見を今回伝授。


肩峰下インピンジメント

本題に入る前に、前提知識として

「インピンジメント」

について理解しておくべき。

簡単に解説すると

「肩甲骨の端(肩峰)と上腕骨の頭(上腕骨頭)の間で衝突がおきること」

インピンジメントが起こると間にある棘上筋や肩峰下滑液包が挟まれて痛みが出ることもある。

痛みが出たら

「インピンジメント症候群」

という疾患名として診断がつけられる。


インピンジメント「負のループ」

そしてインピンジメントには「負のループ」が存在する。

インピンジメントが起こる原因として、肩関節の関節包の下側が硬くなることがあげられる。

下側の組織が硬くなると、腕を上げた時に上腕骨頭が上方へズレやすくなる。

上方へのズレが起こると、肩峰と上腕骨頭の間が狭くなってしまいインピンジメントが起こるのだ。

前述の通り、インピンジメントが起こると痛みを伴うこともある。

※インピンジメントが起こっても痛くないという人もいるけど

では痛みが起きるとどうなるか?

結論

「腕を上げなくなる(痛いから)」

腕を上げなくなると下方の関節包がさらに硬くなってしまう。

基本的に関節包をはじめとした体の組織は環境に適応するので、ストレッチを日常的にやらないとどんどん硬くなる。

だから腕を上げて下方の関節包を伸ばした方がいい。

ですが痛みがあると腕を上げなくなる。よって下方の関節包はずっと硬くなった状態になってしまう。

さらに関節包が硬いまま上げようとすると、さらに上方へズレやすくなるのでインピンジメントが起きやすくなる。

つまり「負のループ」が起こってしまうのだ。

まとめると

「インピンジメント起こる→痛みが出る→腕を上げなくなる→下方関節包硬くなる→さらにインピンジメント進行する→さらに痛み出て腕上げなくなる」

このループを繰り返す。これが肩の痛みがずっと続く原因の1つとなっている。

これ知らない人多いと思うので、ぜひ脳裏に焼き付けておいてほしい。


負のループを抜け出すには?

解消するには

①肩甲骨の動きを良くしてインピを起きにくくする
②痛みが出にくい下方関節包のストレッチをする

これらが大事になる。

特に肩甲骨の動きを引き出してあげるのは、どの人に対してもかなり効果が見込めるような方法だ。

腕が上がりやすくなったという事例は、私自身幾度となく経験している。

だから肩甲骨の動きを引き出すアプローチはよくやる。こんな感じだ↓

高齢者の方は特に痛みが伴いやすいので、なおさら肩甲骨の動きを引き出すということをやっていただくと良いだろう。


経験談

以前病院に努めていた頃、足首や膝の怪我をしたアスリートを担当していた。

アキレス腱を断裂した方などは、手術をし、2週〜1ヶ月ぐらい患部を固定する方もいた。

1~2週間が経ち、いざギブスを取って患部を動かそうとしても、全然動かない。

これは

「固定していた=動かさないという環境」

に順応した結果、硬くなってしまったのだ(他の要因もありますが)。

これと一緒でどの部位も動かさなくなると、途端に固くなってしまう。

筋肉も使わないと萎縮するだろう。

勉強や経験なども同じだ。

毎日ダラダラSNSばかり見て、新たな勉強も経験もせず、怠惰な日々を過ごしていたら脳が使われなくなる。

そして時間が経った時、いざ学ぼうと思っても、脳が「学ばない」という環境に適応しているので学べなくなる。

歳を取ったら思考力も落ちるから尚更だ。

だからこそ日々勉強し、実践していこう。甘えてしまうなら課金でもして、リスクをとって学ぼう。

それができなきゃ、将来クソダサいおっさんになってしまうからな。


寄り道をしたが、これからもこんな感じで実践的に使えるような話をしていく。

そこらのジムの研修を、noteだけで超えようと思っている。

ぜひついてきてくれ。みんなの研修担当こと「キクティー」より。


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こちらも合わせて勉強に役立ててください。

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