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ちはやふるー結びー 鑑賞記録。

※最初の投稿時には文章の編集が完成しておらず
訳の分からない内容になってしまっており
大変、失礼致しました。

◇◇◇

たまたまWOWOWを見ていて(よくあります)
『ちはやふる』一挙放送がしてあり
下の句の途中から3作目の結びを観ました。
多分、上の句、下の句は観た事があると思います。
アニメもちらほら観ているので
知識が混ざっているところもありますが
『結び』良かったです。
予想以上でした。
2018年製作。
まだ二年しか経っていないのに
「みんな大人になったなぁ・・・」
エンドロール観ながらしみじみと。
そして出演者の殆どの方が
「主役やるようになったなぁ」
みんな頑張った証だと思いました。

[そもそも誰かの為に]

これは最初から思っていたのですが
千早と新以外の人(強い人除いて)って
『誰か』の為にカルタをやっているんです。
「それってどうなの?」という気持ちは
払拭出来ませんが・・・。
そもそも少女漫画なので
『好きな人の為に』何かをする姿がいいのかもしれません。
カルタをやっていくうちに
それぞれが自分なりの『続ける理由』を
見つけていきますが
太一は「千早の為」以外の理由が見つからなかった。
今回はそれを見つける事が大きなポイントでした。
いつも居て欲しい時にそばに居てくれた太一が
部を辞めて離れていきます。
悩む千早が出した答えは
『太一がいつでも帰ってこられるように強くなる』でした。
それは新がカルタを辞めた「上の句」の時に
太一がしてくれた事だったからです。
『帰ってくると信じて待つ』
私も観ながらいつ太一は戻るのって
ドギマギしました・・・。

[賀来賢人の存在感]

もう今回の主役と言っても過言ではない。
本当に素敵でした。
アニメでも周防名人は
ちょっとしか観たことがなかったので
イメージが出来上がっておらず
自然に観る事が出来たのも
大きいと思いますが
「あれ?こんなに素敵な役者さんだっけ?」
と、彼は観るたびに感じさせてくれます。

決して簡単じゃない周防名人の役を
完璧にこなしてくれました。
それは映画の中で太一の良き理解者であり
師匠であり
「青春」の尊さと「時間」の儚さ
そしてカルタが1000年前の「一瞬」を切り取ったモノであり
それが1000年後の今の私達に届いている事。

改まって言われると本当に凄いことで
「100年じゃなく1000年だもんなぁ」
そんな先に私たちが何か残す事なんてあるのだろうか。
ふと、そう考えさせられました。

出来れば周防名人と千早の戦いも
見たかったかなと思います。

あと、清原果耶さんも流石の存在感でした。
もともと凄い方だと思っていましたが
さすが朝ドラに指名される女優さんです。

[一生懸命の先に残るもの]


太一がカルタの師匠に問いかけます。
「そんなに一生懸命にやって後に何も残らなくても後悔しないんですか?」
「後に何も残らないなんてありえない。仮にそうだったとしても、この手の感触は残る。確かに触れたその一瞬の」
(曖昧な記憶です)


千早と奏が屋上で出会った時の思い出話をします。
「おかげでこんなに百人一首づけになれました」と。
「1000年前の一瞬の景色をカルタは私達に伝えてくれている。まるで写真のようだね」


教室で顧問の先生が進路を考える生徒達に語りかけます。
「チャンスにはドアノブがついていない。その時がきた時に迷わずに飛び込める準備が出来ているか。」
これは太一の心を後に動かすことになります。
いい言葉ですよね。
チャンスの女神は前髪しかないみたいな感じで。
どちらかと言うと私はドアノブの方が好きです。

『花の色はうつりにけりないたずらに
我が身世にふるながめせしまに』

周防が講義で行った先で講義終了後に書き出したものです。
小野小町の有名な一首。
「僕は予備校に通わなくても
東大に入れたので、
わざわざ予備校に通っているみなさんは
何をしているのだろうと思います。
でも僕には青春と呼べるような
眩しい時間はなかったです。」
そう突然語り始めました。

「君はこんなところで何をしているんだ?」
太一に問いかけます。
二度と取り戻せない光がこの世界にはある事。時は否応なく流れていく。
この歌が千年先の未来に届いたように
私達には一瞬を永遠に留める力がある事を
忘れないで下さい。
と。
色褪せない輝きは存在する。


ようやく太一が団体戦決勝に合流。
髪型まで変えて参加した太一は
まず頭を下げたまま何も言いません。
そんな太一に千早は
自分のしていたタスキを渡します。
そのタスキには『真島』と
刺繍されていました。
千早は太一のタスキをずっとしていたのです。

千早は伊織と、太一は新と決勝を戦います。


ずっと名人と対戦し、名人の
『音を聴く境界線』について接してきた太一は
既にその境界線を越えたはずだと
名人に言われていました。
そして自分が来年
名人戦を戦えないと思った名人は
「メガネくんとの対戦は君に任せる」と
託されています。
最初は新に圧倒される太一ですが
その差は開かずについていきいい勝負。

結果、四人が運命戦になりました。
「しのぶれど」と「恋すちょう」のニ札は
対象的な恋を謳った歌でした。
この二つの札の解説は奏ちゃんがしてくれて
恋する菫の心を理解してあげました。
素敵なシーンです。

『運命戦は本当は運命じゃない』
そう師匠に言われたのを思い出した太一は
セオリーを破る札を送ります。

結果、運命戦に勝ったことのない太一は
初めて自分の手札が読まれ
全国制覇を達成しました。

いやー良かったです。
周防名人も太一も。

なんか受け取ったものを上手く私は
ここに書けていない
のが悔しいです。
1000年前のものが今も存在していること。
やり切った後に何も残らなくても大丈夫だということ。
青春という限られた時代の眩さ。
ダメですね。
もっとちゃんと感じたことを伝えたいのに
私の文章力と語彙力ではダメみたいです。

[あとがき]

青春の美しさを三作通して
眩しいくらい輝いて描いてくれました。
羨ましいですね。

そう思う私ですが
そんな私でも高校時代が一番楽しかったと
思っています。
それは友達がいて、毎日学校があって
授業があって、色んな行事があって。
恋をしたり、人を嫌いになったり。
そこに今思えば些細な悩みがあり
みんなで一緒に悩んだり。
大きな喧嘩もしたり。
色々と激しく盛りだくさんの時代でした。

私も少しは輝けていたのかなぁ。
そうだったらちょっと嬉しいな。


元気がない時、オススメです。
元気がないのに眩しい姿っていやですよね。
そんな眩しい姿見たくない!って思いますよね。
私も眩しい姿を見たくない派だったのですが
眩しい姿を観て、素直に良かったです。
本当。
きっと自分の眩しかった姿を
思い出す事が出来ます。
それば必ず力になってくれるはず。


騙されたと思って・・・。
(オススメ)




仮にサポートを頂けましたら大変貴重ですので大事に宝箱にしまいます。そして宝箱を見て自分頑張ってるねと褒めてあげます(〃ω〃) ♪