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日本傾国中(7)

祖国が傾いている。

日本が滅びようとしている・・・と言っても、過言ではないと思う。

その原因は何で、何が必要なのか。

思うところを語っていきたいと思う。


そして、逆転した

1992年(平成4、松本29歳、渡部20歳)頃になると、援助交際が発生した。

女子高生が、春を売る時代に突入したのだ。

この頃になると、童貞だとか処女などは関係なく、男女の交際が有るか無いかが問題とされるようになっていく。

付き合っている人がいないと、心配されるほどに・・・。

60年代や70年代に青春期を過ごした人たちも、もう大人となっていたので、それが当たり前くらいの感覚となっていたのだろう。

実際、援助交際が流行語にノミネートされた、1996年(平成8、松本33歳、渡部24歳)には、松本も渡部も、立派な大人となっていた。

彼らの感覚には、女は、金の為に何でもする生き物くらいの認識があったのではないか。

男女の交際も、好き嫌いではなく、相手がいないから、取り敢えずという話まで出てくるようになる。

付き合っていた人と別れ、相手がいない時、たまたま、最近別れたという異性に遭遇し、そのままお付き合い。

そんな話まで飛び出す世相となっていた。

男女共に恋愛脳となり、恋愛ドラマやマンガに触発され、もはや「ごっこ遊び」の様相を呈していた。

マスコミの手も緩まなかった。

小学生向けの雑誌に、異性にモテる為のファッションが特集される時代となった。

小学生の女の子が、男を吟味する異様な光景を見た時は、体が震えた。

さて、そんな頃、我が国の破廉恥革命は、新たな段階へと移行する。

ホストクラブの隆盛だ。

ホストクラブそのものは、1965年(昭和40、松本2歳)に、前身の「ナイト東京」という女性向けダンスホールからスタートしており、いきなり現れた業種ではなかった。

1971年(昭和46、松本8歳)には、ホストクラブ「愛」が開店している。

奇しくも、「平凡パンチ」が、童貞を捨てるべきだと特集記事を載せ、11PM(イレブンピーエム)の放送が始まった年に、ホストクラブの前身がスタートし、国交正常化の前年に「愛」が開店したのだ。

因果を感じずには、いられない。

とにもかくにも、昔から存在していたホストクラブだったが、1999年(平成11、松本36歳、渡部27歳)に、人気ホストがテレビ出演した事で、多くの人から認知されるようになる。

それはブームとなり、援助交際をした金で、ホスト通いする女性も現れ、挙げ句の果てには、借金苦に陥る女性まで出てきた。

男も女も、狂いに狂っていた。

さて、同じ頃、教育現場では、新たな問題が起こっていた。

モンスターペアレントの登場だ。

1960年代や1970年代に生まれ、フリーセックスの波に揉まれながら、この支配からの卒業を試みた人たちは、人の親となった。

一体何を信じればいいか・・・と言っていた人たちが、教師を信じるはずがない。

そもそも、教師は敵と認識していた世代もいただろう。

そして、教師も、個人主義から始まった、フリーセックスの波に揉まれて育った人たちだ。

話し合いがまとまるはずもなく、教師たちは、保護者をモンスターとして扱い始める。

教育現場が破茶滅茶となる一方で、保護者たちによる圧力は、世間一般にも向けられるようになる。

2000年代に入ると、規制という言葉が広まり始めた。

フリーセックスの波を経験した人たちが、自分の子供には、あんな影響を与えたくないと考えるのは、自然な流れだと思う。

だが、性的なモノは規制しても、恋愛に関しては、あいも変わらず、映画やドラマが助長していた。

小学生の頃から、その影響を受け、恋愛脳に仕立て上げられた女性たちは、高い理想を求めるようになる。

映画やドラマのようなロマンチックな恋愛というか、他の女の子から羨ましがられる恋愛と言えばいいだろうか。

一周回って、女性が品定めするようになった。

イケメンという言葉も発生した。

その圧力は、2000年代の若い男性にとって、苦痛でしかなかったのだろう。

童貞どころか、恋愛そのものに関心を抱かない、もしくは、必死に向かおうとしない男性が現れる。

2006年(平成18、松本43歳、渡部34歳)「日経ビジネス」という雑誌は、そんな彼らを草食系男子と名付けた。

反対に、肉食系という言葉も生まれた

また、理想を求める女性たちの中には、大人になると、物質的理想を追い求める人も現れた。

ブランド品などの高級なモノに囲まれた、裕福な暮らしだ。

手っ取り早い手段として、経済的に力を持つ男性に、媚を売る女性が現れる。

パパ活というモノだ。

経済力を持っている男性という事は、ある程度、社会的に成功している人となる。

その世代は、童貞を捨てる事に必死だった世代と重なる為、肉食系が多いのは、当然と言えば当然だろう。

互いの利潤が合致した。

松本のパーティに参加した女性は、こういった類いの女性ではないだろうか?

松本からの被害を受ける前から、こういった活動を頻繁におこなっていたのではないだろうか?

当然、デートだけの場合もあっただろうし、彼女も同意しての関係もあっただろう。

今回は、不同意であるにも関わらず・・・が問題視されたようにも映る。

同意していれば良いとか、性的なモノは規制するが、十代の異性間交際は勧めるような言論空間では、根本的な問題の解決にはならないと思う。

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