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「W.W.W」 at 阿佐ヶ谷 VOID

2021年1月7日(木)から阿佐ヶ谷のVOIDで個展を開催します…!遊びにきてね!というだけでもいいのですがそれではあんまりだろうということで展示のステイトメントのようなものを書いておきたいなと思いますがまずは日程やなんかの基本情報を。基本は大事です。

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W.W.W at VOID
会期:2021/01/07 木〜01/17 日
営業時間 15:00-20:00 月曜定休 / 入場無料

自粛生活や世の中の様々な問題について考えを巡らせた2020年
そんな中5歳の息子と一緒に過ごした時間や作業部屋の空気などからインスピレーションを得たドローイング作品などを展示、販売します。

Yes, I think to myself, what a wonderful world.

http://void2014.jp/

とここまでがDMに記載されている情報なのですがもう少しちゃんとつっこんだ内容というかこんなことを考えていますよというのを書きます。

展示タイトルについて

まず展示のタイトル、W.W.Wというのはwhat a wonderful worldから頭文字をとったものです。

2020年は世の中いろいろあったり自粛期間などもあって個人的にもいろいろなことを考えたり思いを巡らせた一年だったのですがどうしても少し辛い気持ちになることが多かったりする中、いつも以上に家族と一緒に過ごす時間であったり子供と遊ぶ時間が増えたりもして、世の中大変な時期だけどそれでも自分の生活は続いていくし生活の中のちょっとしたことでもかけがえのない出来事で…みたいなそんな感じからこのタイトルをつけました。まあちょっと裏返しの皮肉っぽい意味もあるのだけれど。

あとはwwwって略すとworld wide webの意味にもとれて自分の出自としてもちょうどよさそうよねというのもあったりします。

展示作品について

子供と遊んでいる時や自分の生活の中で居心地のいい気持ちになる物などからインスピレーションを得たドローイングなどを展示します。まだまだ製作中なのでざっくりとしか言えないのであれなんですが紙にマジックで描いたときに裏に写ったものに少し書き足したりして違うものにしたもの(参考画像下に貼っておきます)とか大きめな木製パネルにミルクペイントで描いたドローイング(DMにも使っている作品)やそれを展開したものとかいろいろと展示したいなと思っています。

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今回自分の身の回りの物であったり生活の雰囲気みたいなものをテーマにしているのはウイリアム・ギブスンの詩「THE BELOVED(VOICES FOR THREE HEADS 」(岡崎京子さんのリバーズエッジにも引用されている詩です)も元になっています。

僕らは現場担当者になった
格子を解読しようとした

相転移して新たな配置になるために

深い亀裂をパトロールするために
流れをマップするために
 
落ち葉を見るがいい
涸れた噴水をめぐること
平坦な戦場で僕らが生き延びることを


THE BELOVED(VOICES FOR THREE HEADS
BY WILLIAM GIBSON ウィリアム・ギブスン  黒丸尚 訳

この詩が「この街は悪疫のときにあって」から始まるのもなにかあれですが大きな問題に取り組むためにまずは身近にあるものを見つめ直してしっかりと生活をする、現在位置の再マッピング的な気持ちで製作しています。

といろいろ書きましたが、これは今までの展示でもそうですがそれぞれ単体でも成立するけど集めて場になったときにまた違った意味がでるようなそんな展示にできるといいなと思っています。ただその意味も自分の中ではこうかながあったりしますがそれは自分の意見なのであとは見ていただいたみなさんのそれぞれの解釈でなにか意味をもたせていただいたりしていただけると嬉しいです。

あまり詳しく書きすぎてしまうのもなのでこのあたりで終わりますが普段展示にあまり足を運ぶ機会のない方にも気軽に遊びに来ていただけるような雰囲気の展示にしたいなと思っていますので続きは会場でどうしようもない話なんかもしながらよろしくお願いいたします。


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