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思い出の場所。

就職して最初の土地では、独身寮に入っていました。
同じ年代の仲間がたくさんいて、楽しかったので、お酒があまり飲めない私も頻繁に飲みに行っていました。

寮の近所でいい飲み屋がないか開拓して周ろう、という先輩の一言から始まった飲み屋巡りを始めてしばらくして見つかったんです。

こんな田舎にお洒落なバーが。

バーテンさんもこの時代、あの田舎では珍しく、女性のバーテンさん。
年代は我々よりほんの少し上で、でも仲間みたいな感じで、見つけて以来通い詰めました。

1人で行っても誰かがいて、結局帰る頃にはみんなで寮に帰る。

そんな楽しい時間を過ごしたバーでした。

転勤してしばらく行っていなくて、再び初任地に戻った時に、潰れずまだやっていたのを知って顔を出した時のドキドキ。
覚えてくれているか本当に不安でした。

でも、20年近く会っていなかったのに、覚えていてくれて、一瞬で独身寮時代に引き戻されるあの不思議な感覚。

馴染みの店っていいな、って心の底から思いました。

その後、1年でまた転勤になり、道外に出てまた道内に戻ったけど、遠くになってしまい、また思い出の店になっていましたが、ふと思い立って数年ぶりに行ってみたら、まだ営業していました。

単身赴任先から家族のいる街までのちょうど中間にあった店なので、それ以来、高速を降りて何度か通っていました。

もちろんクルマの運転があるので、コーラだけで、少し近況報告して、家族のいる街に帰るって感じで。

それから3年経った先週、携帯にメッセージが来ました。

「7月15日をもって、26年営業した店をたたみます。」

自分が若い頃のNo.1のお店が、独立を考え始めた年に無くなっちゃう。

すごく悲しかったけど、なにかが繋がってる感じがして、いてもたってもいられず、

「最後に顔出します!」

って返信していました。

明後日、14日に、当時は知り合ってもいなかった妻を連れて、お店に行ってきます。

長い間、お疲れ様でした。

#思い出 #バー #閉店 #連絡くれてありがとう

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