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REEVESインタビュー

十一月中旬、メールでのやり取りにて

- メンバーの自己紹介からお願いします。

Vo.Gtのダイキ、Gtの岡島翔太、Baの佐藤徳之、Drのツボノヤ カズヒサからなる4人組バンドです。

- 結成のきっかけから現在に至るまで、メンバーのこれまでの経歴も含めて教えて下さい。

(ツボノヤ)きっかけは元々ボーカルのダイキとドラムのツボノヤが地元で『Gong Gong Valley』というポスト、カオティックハードコアバンドをやっていたんですが活動休止となり、2〜3年位音沙汰無くそれぞれ生活していたところ、ダイキからツボノヤに新しいバンドをやらないかとの連絡があり動き始めたバンドです。そこから以前ダイキが一緒にバンドを組んでいた事が有り、今はACACIAと言うスクリーモバンドをやっている岡島、Shuhmarというバンドで一緒だった徳之に声を掛け結成と相成りました。結成後2年位は作曲期間となり、地味にライブ活動を始め2〜3ヶ月に1回位のペースでライブ活動を行っており、あまりジャンルとか拘らず活動を行っていますが『To overflow evidence』や『Waterweed』、『WEAKEND HEROES』、『nim』等のツアーサポートをさせて頂いたりしてます。昨年1月に1st Demo ep.を自主制作でリリースさせて頂きこれがありがたいことに湯浅さんのおメガネにかない『tiny script endings』での取扱いを頂ける事になったりして、昨年11月には大阪でのイベント出演もさせて頂きました。多分なんですがそこで湯浅さんが僕らのレビューを憧れのバンドに例えて評価して頂けた事で実際そのバンドの方の耳にも届いたようでTwitterで取り上げて頂いたりして多くの人に聴いてもらえたみたいです。その説は本当にありがとうございました!

因みにそれぞれこんな感じのバンドです。

【GONG GONG VALLEY】
ダイキ、ツボノヤ
https://youtu.be/MuFkPKEY_Qo

【vietnam】
ダイキ、岡島
https://youtu.be/haRzgZmr2hA

【Shuhmar】
ダイキ、佐藤
https://youtu.be/4PKoYSoq-jw

【conversation zero】
ダイキ
https://youtu.be/gpSGmdxmjTk

【revelstoke】
ダイキ
https://youtu.be/Ua5jxSV3Rqs

【ACACIA】
岡島
https://youtu.be/BSatjEsDGhM

- ダイキさんめちゃくちゃバンドやっておられますね!皆さんの出会いはそれぞれライブハウスでですか?それとも学生時代からのお知り合いとかですか?

(ダイキ)前に数えたら6.7バンドくらいの時もありましたw みんなバードランドやスタジオで出会った仲間ですね。今でも活動してるのはconversation zeroくらいですね。元々、俺と岡島は高校が一緒でvietnamってバンドやっていてその活動の中でつぼさんと出会い、のりくんと出会いって感じですね。

- よければ各々のメンバーの音楽遍歴、影響を受けたアーティストを教えて下さい

Vo.Gtダイキ→フォーク、アンビエント、ポストロック、ヒップホップと色々聴いてます。最近はbon iverとseventeenがお気に入りです。

Gt.岡島→THE USED、every time i die 、jimmy eat worldなどが影響してます。最近では、tiny moving partsを好きこのんで聴いています。

Ba.佐藤→BRAHMANとHi-STANDARDを聴いて楽器を始めるようになりました。西海岸のメロディックパンク、日本のロック、ヒップホップを主に聴いてきました。最近は音の旅crewというバンドをよく聴いてます。

Dr.ツボノヤ→中学生の頃『黒夢』というV系ロックバンドに魅了されロック音楽を聞くようになります。そこからジャンルにあまりこだわりが無いのでバラけますが今までハマったバンドを挙げて行くならば『Limp Bizkit』、『FALL OUT BOY』、『Four Year Strong』、『KamomeKamome』とか、あとエレクトロミュージックが物凄く好きでソロで電子音楽の作曲活動をやってる流れで(全然人気無いですがw)『Tne Chemical Brothers』、『ケン・イシイ』、『Boyz Noize』、『Rustie』とかをよく聴いています。バンドマンあるあるですがこれはあげてくとマジできりがないですね…ww

- 皆さんスクリーモやAIR JAM期のメロコア、ヴィジュアル系といった90年代後半~2000年代初期のムーブメントに影響を受けておられるようで僕自身も世代的に非常に親近感を覚えます。皆さんは当時からバンド活動をされていたのですか?

(ダイキ)俺と岡島は高校生くらいからなので2001年とか?から一緒にやっていましたね。みんな高校生くらいから何かしら活動していました。

(ツボノヤ)自分も高校生の頃からバンドを始めました。ジャンル問わず色々なバンドに参加したりしてましたが一番活発に活動していたのは『辻斬』ってバンドを演っていた頃ですかね。もう活動休止して大分経ちますが相当ツアーとか廻っていて多い頃は年間80本近くライブしてましたw 今では考えられないですけどねw

- REEVES結成にあたって影響を受けた、参考にしたバンドやアーティストがいれば教えてください。

(ダイキ)仙台のJUALALAI、FLEXやDETOURのように吸収したものをしっかり消化して自分達の音を鳴らしているバンドからの影響はあります。自分達もそうありたいですね。

- 仙台は古くはRISE AND FALL、現在でもSPIKE SHOESやMAKE MENTION OF SIGHTといったベテランのハードコアバンドが活動しておられる為、勝手な印象ではありますが仙台は他の地方都市に比べてハードコア色の色濃い特異なシーンというイメージがあります。各メンバーの皆さんもそれぞれそういった中でこれまでバンド活動を続けてこられたからこそ、自然と先に挙げられたような周りのバンドからの影響を受けるようになったということでしょうか?また、その中で自然と今のREEVESの音が形作られたとか?

(ダイキ)スタンスというかあるべき姿というか、そういうことに関しては影響はあると思います。自分たちがやる意義のある曲をやっている姿というかなんというか...。

- なるほど。普段曲作りの方法についてはどのようにされていますか?

(ツボノヤ)普段はダイキが曲の原案を持ってきた物を全員で解体したり入れ替えたりして完成に近づけて行く流れが多いです。また端的にジャムった物で良い物は曲にしてしまったりとかします。完成までには早ければ1ヶ月位、長いと3ヶ月位掛かってますかね。最も各々の仕事の立て込み具合で変わります。

- そうなんですね。では次に、バンドの運営や活動に際して意識している、気を付けている点などあれば教えてください。

(ツボノヤ)こだわりは多くないですが、Twitter等でライブの告知や情報発信なんかを行う時にはなんらかのネタになる動画とかも一緒にあげたりして目を引けたら良いなと考えて行っています。

- twitterのバンドアカウントを拝見していると、こまめに未発表の新曲のスタジオでの演奏風景をアップされたり、またライブ映像の中にライブ前のオフショットや打ち上げシーン等が含まれていたりと、ライブ以外のメンバーの素顔を通して垣間見られる人間味や生活感に溢れたバンドの姿が非常に印象的に思えます。やはりこういった部分も意識されている部分でしょうか?

(ツボノヤ)Twitterは僕が担当してるんですがたまたま最近のライブのダイジェスト動画作ったヤツがオフショット多めになってしまいましたけど特別そういうつもりは無かったですw ですが昔とはバンドの告知も変わってきたなとは思ってて、ただただSNSでライブの告知と画像を乗っけてもあんまり目を惹かないな〜とは思っていつもなんらかのネタになりそうな動画も載せるようには意識はしてます。こうやって人前でやり続けてるならいつでも出来るだけ多くの人に観てもらえるようにする取り組みだけはしてないといけないな〜と思っています。

- 参考までに現在の仙台のバンドシーンについてお話しいただけますか?よければシーンの動向や変化も含めて教えて下さい。

(ダイキ)仙台でも活動が盛んな方では無く、ほぼBirdlandに出入りしている状態なので仙台全体のシーン動向が見えてる自信は無いのですが、常に面白いバンドはいる印象ですね。一時期仙台では活動終了してしまった『room』や現『excuse to travel』のゴッチくんがやっていた『noeye』、今でも仙台で活動が盛んな『CONTRAIRE』等を中心にエモやポスト、それに準じるようなハードコアバンドの活動がとても盛んで賑わっていたように感じますが現在はあんまりその手のバンドは少なくなっているのかなと思います。若いバンドとあまり絡みが少ないので知らないだけかもですが…今現在では色んなカッコいいバンドの多い土地だと思っていますがメンバーの中で名前をあげておきたい仙台のバンドとなるとカオティックなハードコアの『alvin』最近の新譜が話題になっている『FLEX』『jualalai』はメンバーが大好きなバンドです。岡島所属の『ACACIA』は元々スクリーモバンドでしたがここ数年で曲調がオルタナティブ要素が強くなりこれからが楽しみですね。

- noeyeは31GやGRAVITY辺りのカオティック、サンディエゴ臭を感じさせるカッコ良いバンドでしたね。個人的に余談ではありますがnoeyeのごっち君とは彼が就職で関西に来た際に知り合って一時期のnoeye復活をイベント面でサポートさせてもらったり、当時自分がやっていたバンドのギターサポートをやってもらったりしていました(笑)あとinthenaMEofloveの高橋さんやthoroughly blue distroの齋藤さんがやってらっしゃるalvinもディストロさせていただいたりと個人的にお世話になっているバンドです。ちなみに最近の仙台はAttelluiやAndanteといった若い世代のエモ/ポストロックバンドが台頭してきている印象ですが、そういった部分においても徐々にシーンが変化していっている印象はありますか?

(ツボノヤ)ゴッチくんなんかは僕とダイキが前にやっていた『Gong Gong Valley』と言うバンドの頃に良く一緒に演ってたりしました。遠くに行っても話題に出てきたり活発な活動のお話が出てきて嬉しい人です。『alvin』の皆さんとは仲良くさせてもらっていてこないだのレコ発ライブには出演させてもらったりと僕らもお世話になっているバンドです。特に斎藤さん(僕らの間ではもといくんって愛称です)とはかなり長い付き合いになっています。また、お恥ずかしい話ですがこのような界隈で活動しているにも関わらず、AttelluiさんやAndanteさんといった若い世代のバンドとは普段活動の拠点としているライブハウスが違う為か全く関わった事が無かったりして今後ご一緒させてもらえたりとかしたら良いなとは思っています。一昔前の仙台のエモ/ポスト界隈のバンドの多くはよく仙台BIRDLANDに集まっていた印象で僕らの活動のほぼ多くもBIRDLANDでのライブが多いんですが他の場所でも特に若い世代のシーンが出来上がって来ている事は感じておりまして機会さえ有ればどんどん繋がりを持っていけたらと思っています。

- 続いて国内国外問わず、最近注目しているアーティストやバンドなどいれば教えて下さい。

(ダイキ)仙台のFistという若手が中々評判良いです。まだ観れてないのですが、refusedやsnapcase要素のあるバンドらしいです。早く観たい。大阪で共演したインストバンドkisaillaはレコーディングに入ったようで完成が待ち遠しいです。

- 今後の展望、予定を教えて下さい。

(ツボノヤ)いわゆる社会人バンドで活動のペースがかなり緩いバンドかと思いますがここ1年位は2nd ep.に向けた作曲活動に打ち込んでいました。僕らのペースだと来年の前半の方に発売出来たらいいなって感じですw 地元仙台での話になると思いますがその時には前回のep.発売の時にも行ったレコ発イベントが出来たら良いなと思っています。

- よければ最後にメッセージ等あれば。

(ダイキ)先述のレコーディング予定の曲以外にも楽しい曲が出来ているのでSNS等で定期的に皆さんと共有できたらいいなと思っていますので、よろしくお願いします。そして願わくばライブハウスでお会いした際には美味しいお酒で乾杯しましょう。

- ありがとうございました。

インタビューを終えて:今回久々のメールインタビューということで、仙台で活動するエモティブハードコアバンド、REEVESのインタビューをさせていただきました。インタビュー自体は昨年の秋に行ったもので公開まで少し時間が空いてしまいましたが、今回バンドにとってもおそらく初めての公でのインタビューということで、現在の仙台オルタナティブシーンの一端を垣間見れるという意味でも貴重なものであることは間違いないと思います。個人的にREEVESを知ったきっかけとしては文中にも登場するthoroughly blue distroの齋藤さんがtwitter上でアップしてらっしゃったREEVESの音源を聴いて非常に興奮を覚え、即座にバンド側と連絡を取り音源をディストロさせていただき、その後一昨年にイベントで大阪へお呼びするに至ります。また世代も近く、全員社会人で毎日の忙しい合間を縫いながらSNSを活用しつつ自分たちなりに活動に励む姿に共感を覚え、仙台という遠方のバンドながら現Excuse To Travelのごっち君など共通の知人が多いというのも一つ親近感を覚える理由でもあります(笑)そういった様々な理由を鑑みても、都会/地方といった垣根や距離感がネットやSNSを通じて希薄になりつつある昨今において、仙台に限らずこういった一バンドから垣間見られる様々な地方シーンの奥深さ、面白さについてぜひ今回のテキストを読んで興味を持っていただけると幸いです。シーンの変化や若手の台頭、都会にはない地方ならではのジャンルレスなシーンの幅広さは今回のテキスト内に出てくる様々なバンドをチェックしていただけると更に楽しめることと思いますので。

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