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底冷えする床をみんなでリフォーム!コワーキングスペース三日市ラボさん



こんにちは。KILTA(キルタ)雲南です。
島根県雲南市を拠点に、空間づくり・DIYをみんなで行う “DITワークショップ” を行っています。
※ DIT = Do It Together “みんなでつくる”
 
今回は、底冷えする床をみんなでリフォームをした「三日市ラボ」さんを紹介したいと思います。
 
 




1.「三日市ラボ」とは?


雲南市木次町の商店街の一角にある「三日市ラボ」さん。
1階にコワーキングスペースと2階にシェアオフィスがあり、多様な働き方を実現する場を提供しています。
 
人とのつながりを広げたり、地域課題解決のために様々なチャレンジに取り組んだりする場として、雲南市が設置、「公益財団法人うんなんコミュニティ財団」が管理・運営しているレンタルスペースです。
 
立ち上げにあたっては、地域に開かれた場をつくるべく、場づくりに関心のある人たちや近隣住民が集まって、どんな使い方が出来たらいいかを考えるワークショップを行ったり、スタディツアーを行ったりしたそう。
また、2014年から行った建物のリノベーションも、たくさんの方々の協力を得ながら行われたとのこと。
当時の様子は、三日市ラボさんのHPで詳しく紹介されています。
 
三日市ラボHP:https://www.hokkori-unnan.jp/mikkaichi-labo/



三日市ラボの外観。「ここなんだろう?」と興味を引くたたずまいです。



2.とにかく寒いオフィス


三日市ラボさんが床の張り替えをしようと思った理由は、「とにかく寒いから!」でした。
 
建物は、元鍛冶屋だった築80年以上は経っているであろう長屋の古民家。
2014年のリノベーション時、1階の床は、かつて鍛冶職人が鉄を打っていた土間に床板を敷いただけでした。
デスクワークをしていると冬は足元が冷えるという声が利用者さんからあがったり、足にしもやけが出来てしまったスタッフさんもいたとか。
 
たくさんの方々と協力して作り上げた思い入れのある床ですが、よりよい環境を目指したいと状況を市役所へ報告し、2度目の改修が実現することになります。
KILTA雲南へは、市産材の活用を目指して既に一緒に取り組みを行っていた林業振興課からお声がけを頂き、2023年9月、まだまだ半袖で過ごせる残暑の厳しい日に「DITワークショップ」を行いました。
 
実際のワークショップの様子は、こちらの記事でご紹介しています↓

「『ともにつくる』DITワークショップとは?」:https://note.com/kiltaunnan/n/n81323ae161e5
 



改修前の床。よく見ると板が水平になっておらずボコボコしています。



3.効果はいかに?初めての冬を経験して


改修後、初めての冬が来て、利用者さんやスタッフさんがどう感じたかをお聞きしてみました↓
・“保温されている感じで暖かい!”
・“寒さで足にしもやけができていたスタッフが改修後はできなかったそう。”
・“今までの床はボコボコしていたが平らな床になった。”
 
この様なお声をいただくことができ、私たちもとてもうれしく思います・・・!
 
“ボコボコの床”は、下地で高さを調節をし、グレードの高い断熱材を敷きました。
これからは底冷えすることなく、集中してデスクワークができそうですね。
 
木材は、雲南市産のナラの木を使用しました。
ナラは重厚で硬く、密度の高い木材のため耐久性に優れ、床に最適です。
 
雲南市は、面積の約8割が森林で、その中で約3分の1をナラ類が占めています。
森林が管理されずせっかくの資源が荒廃材となってしまうことを避け、余すことなく利用する取り組みを、市役所とKILTA雲南で進行中です。
地域のみなさんが集う場で木材の「地産地消」を実現でき、大きな意義があったと考えています。




改修後のオフィス内。ナラの床板がいい味出してます!



4.“つながり”を生んだDITワークショップ


ワークショップに参加された方からは、
・自宅を自分たちで改修する予定なので、学んだことを活かしたい
・所有する山の木をフローリングにしたいがどこで加工して良いのか分からず、今回、市役所の方に相談して良い方法を教えていただいた
こんな声が寄せられました。
KILTAというフィンランド語が意味する「つくる人のつながり」を広げることができたようです。
 
三日市ラボさんもKILTA雲南も、人とのつながりを大切にしているという点で共通しており、今回のワークショップを通してご縁が広がり、うれしく思います。




三日市ラボの管理者さん。暖かくなった床と、この素敵な笑顔がほっこりする場です。



最後までお読み下さり、ありがとうございました。




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