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【徒歩で冬のソロキャンプ】キャンプ道具まとめ〜シュラフ編

2021年秋から夫婦で徒歩キャンプを始めた。
ほぼ毎週のペースでキャンプに通い、道具や過ごし方など自分たちのキャンプスタイルが身についてきたところ。
そして12月に、念願のソロキャンプデビュー!

ソロキャンプは楽しみと同じくらい不安も大きかったけれど、大きな問題もなく快適に過ごすことができた。
なによりめちゃくちゃ楽しかった。

ソロキャンプという新たなスタートに立てたということで、使っている道具についてまとめておこうと思う。

私はキャンプ初心者で、身近に経験者もいない。
ネットやお店などで情報を集め、なんとかキャンプができるまで道具を揃えてきた。
こういった事情も踏まえ、初心者で苦戦したポイントや実際の使用感なども一緒に書き留めておきたい。

今回の記事では、寝袋(シュラフ)についてまとめていこうと思う。


寝袋とマットはなるべく良いものを

やみくもに動画やネットで調べていくと、冬でもスリーシーズンのでいけるとか、格安寝袋でも充分といった内容も多く、どれにすべきなのか途方に暮れた。

そんなとき、好きで読んでいたゆるキャンのキャンプ本に「寝袋とマットは良いものを買った方がいい」と作者のあfろ先生が語っているのを見た。

これから道具をそろえるなら、シュラフとマットはぜひ良いものを選んで買ってほしいですね。

キャンプでは地べたに寝るので、ちゃんとしたものを使わないと体に疲れが残ってしまうんです。それが原因でキャンプ自体が嫌いになってしまうこともあるので、お金をかけられるなら良いシュラフとマットを購入することをおすすめします。

(出典:ゆるキャン△ キャンプ道具 (TJMOOK))


寝るときの快適さはキャンプをいかに楽しめるかにつながるとのこと。

でも高額なものを買っても人によってキャンプが合わない場合もあるので、心配な人はぜひレンタルを活用してほしいとも言っていた。
冬キャンプはお金がかかるのでそこも考慮していきたいところ。

私はレンタルやデイキャンプを経験していたこともあり、寝袋はできるだけ品質が良いものを自分で買うことに決めた。

そして、最終的に私が選んだ寝袋は、ナンガのオーロラライト600DXだ。

▼公式サイト


▼楽天


▼Amazon

(通販サイトではレビューを参考にしてほしい)

ここからは、この寝袋に至った経緯をまとめていきたい。


行きたい時期とキャンプ場を決める

(出典:本栖湖キャンプ場)

寝袋を選ぶ際に最初に考えたことは、自分が行きたいキャンプ場と気温について。

私が行きたい時期は、冬季。
キャンプ場は、山梨の山中湖や本栖湖、道志村付近のところ。
寒いところで-10℃くらいにもなる
とわかった。

この気温でも快適に寝れる良い寝袋を選んでいかなくてはならない。
-10℃ってほんとに寝れるのか?!

ネットの情報だけだとなんとなく不安になったので、アウトドア大手のモンベルへ行ってみることにした。


暖かければ、その分重い

(出典:ナチュログ)

モンベルで行きたいキャンプ場と時期を伝えて、寝袋をおすすめしてもらうことにした。

定員さん曰く、冬の徒歩キャンプはなかなかヘビーだということだった。
そのときは意味がわからなかったがのちに思い知ることになる。

店員さんにまずおすすめされたのはモンベルのダウンハガー#0。

シームレス ダウンハガー800 #0(出典:モンベル)

快適温度は-6℃、下限温度は-13℃。
これでも寒い可能性があるので、寝るときは上下ダウン、ダウンシューズ、インナーシュラフなどたくさん着込んで寝ないと寒いと言われた。

快適温度は寒がりな人や女性向きの指標になる。
私は冷え性なので、この快適温度を目安にしたいところ。

快適温度-6℃じゃ足りないのになぁと思いながら実際に#0を見てみると、大きさにびっくり!

リュックに入らなそうだし、重いし、これは徒歩キャンプ向きではない…と現実を思い知ることになった。

徒歩キャンプでは薪ストーブなども持っていけないため暖房環境はほとんどない。
そんな中での寝袋は大きな難問なんだと気づいた。



寝袋の温度をひとつ落としてみる

石井スポーツにあった寝袋比較表

家に帰って作戦を練り直すことに。

もう少し軽くて小さい寝袋にしたいと思ったため、標高が高いキャンプ場は真冬に行かず春先に行くことにした。
真冬は標高の低いところで楽しもうという計画。

そこで次に候補に上がったのが、モンベルのダウンハガー#1だ。

シームレス ダウンハガー800 #1(出典:モンベル)

快適温度-3℃、下限温度-10℃。
重さは893g。

実物を見てみても、#0よりはコンパクト。
これなら徒歩キャンプでも持ち運べ、冬も越せそうだ。

私はさらに、結露対策として寝袋の外側に被せるシュラフカバーと、汚れ対策として寝袋の中に入れるインナーシュラフも一緒に使おうと思っていた。


NANGAとの偶然の出会い

(出典:NANGA)

モンベルのダウンハガー#1で決まりだと思っていたのだが、たまたま入ったアウトドアのお店でNANGAのシュラフを見た。

これが有名なNANGAかぁと、実物を見て感動。
寝袋を調べていると必ずと出てくるのがNANGAの名前だった。
熱心なファンも多く、私もそのスタイリッシュな見た目は好みだった。

そのお店にはモンベルやイスカなど他の寝袋も陳列されており、これは良い機会だと思って定員さんに聞いてみた。
するとNANGAのオーロラライト600DXを勧められた

オーロラライト 600 DX(出典:NANGA)

快適温度-4℃、下限温度-11℃
モンベルダウンハガー#1より少し暖かい。

またオーロラライトの一番の特徴である防水性能のおかげで結露に強く、なんとシュラフカバーがいらないのだ。

重さが1,050gあるのが気になったが、シュラフカバーやインナーシュラフを別途買うとダウンハガー#1でも同じくらいの重さになると考えた。
それなら荷物が少なくなるオーロラライトがいいかなと心が揺らぐ。

さらに、定員さんが私の行きたいキャンプ場によく行っている人で、しかもこの600DXを愛用している方だった。
実際の使用感についても詳しく教えてくれ、これは問題なく使えるぞと確信!
たまたまお得に買えたのもあって、このオーロラライト600DXに決めたのだ。


定員さんに助けられた寝袋選び

寝袋メーカーはたくさんあり、しかも使用する環境によってもその選択肢は幅広くなる。
しかもどんなマットで寝るのか、コットを使用するかなどでも選ぶべき寝袋は変わる。

私はネットだけでは決めきれなかったが、お店でいろんな方のアドバイスを聞いたり、実物を見たりして購入に至ることができた。

モンベルでは実際に寝袋を試すことができたり、セレクトショップではいろんなメーカーの寝袋を比較検討できるので、ぜひ店頭にも足を運んでほしいなと思う。


追記:購入後に気づいたこと

気づいたのだが、オーロラライト600DXとダウンハガー#0は、重さと収納サイズがそれほど変わらない(オーロラ1,050g、#0は1,027g。収納の大きさはオーロラの方が少し小さい)。

結局大きめの寝袋を買ったことにしばらく気づいていなかった私。

ならば快適温度が低い#0の方が良かったのか?
だけども#0だとシュラフカバーが必要だ。
インナーシュラフも使うとなるともっと荷物が増えてしまう。
だけども暖かさを考えれば#0でも良かった…?

悩みは尽きないが、しばらくはこのオーロラを使い込んでいこうと思う。
同じような状況にいる方はぜひ検討してみてほしい。

ちなみに、購入した寝袋はコンプレッションバッグで圧縮して持ち運んでいるので、寝袋の大きさは特に問題にならなかった(下部で記載)。
とすると、#0でも徒歩キャンプは可能であると思う。


寝るときの服装について

服装は、メリノウールのインナー上下と靴下。
10〜11月の、夜中6℃くらいまでの状況だとまったく問題なく寝られた。
少し肌寒いときはインナーダウンをお腹の上に被せて寝ていた。

12月に入って深夜2℃くらいになると、同じ服装だとやや寒気を感じた。
服を着込んだ方が快適そう。

快適温度が-4℃なのになぁと思ってネットで調べてみると、薄着でも問題ない快適温度はメーカー表記にプラス10℃くらいという説が…。
なんてことだ。でも体感的にその説が合っている気もする。

寝袋に入る服装は何がいいのか調べていると、良い記事を見つけた。

ダウンを着込んで寝るとあったかいと思い込んでいたのだが、実はそんなことはなさそう。
フリースがおすすめのようだ。

たまたまフリースを着て寝たときがあったのだが、確かにしっかりとした温かみを感じた。
ダウンは寝ているうちにへたってしまうのとそんなに暖かくない気がしていたのでなるほどなぁと納得。

愛用しているモンベルのインナーダウン。行動中は暖かいが寝るときはフリースにしようと思う。


登山でも使用しているミズノ薄手フリース。薄手でもこっちで寝た方が暖かい!このフリースは肌触りも良く愛用している。(ミズノ ポーラテックマイクロフリースジップアップジャケット)


しかしながら、薄手のフリースを着込んでも真冬は厳しいかもしれない。
2℃でも肌寒かったので、マイナス気温になる真冬はなにか対策を考えなくては。
単純に重ね着すれば暖かくなるのだが、着込むと寝付けない私。

そこでついにインナーシュラフを試してみることに決めた。
結局インナーシュラフも買うのかぁと思ったけれどこれを気に使ってみようと思う。また追記していきたい。


実際の写真

たまたま青しかなかったのでこのカラー。ナンガのカラーはどれもおしゃれに見える。


ガバッと開いて入る。高級なダウンコートに包まれている感覚。


足元にもファスナーあり。カイロを入れたり暑かったら足だけ出したりと意外と使える機能。


頭部にもダウンがたっぷり。寒いときは頭まですっぽり入ってぬくぬく。


リュックパッキングの様子(グレーの袋)。

寝袋持ち運び用のスタッフサックは購入時に付いているのだが、公式のものは小さいので入れるのにかなり苦労する。

毎回その作業はしんどいので、イスカのコンプレッションバッグに入れて持ち運んでいる。
コンプレッションバッグとは、ダウンなどかさばるものを入れ付属のヒモでひっぱるとコンパクトに圧縮できるというもの。

イスカのコンプレッションバッグはLサイズにして、とにかく楽に入れられるようにした。
寝袋を入れてもバッグには少し余裕もあるので、寝袋と一緒にインナーダウンやダウンパンツも詰めている。


左:コンプレッションバックに入れ圧縮前の状態(インナーダウンとダウンパンツも一緒に入っている)。右:付属のスタッフバックに入れた状態。


コンプレッションした状態。


コンプレッションの方がボール型になり、付属のスタッフバックは細長くなる。


テントでの様子。キャンプ場に着いたら早めに広げてふわふわにしておく。


帰宅したら広げて陰干ししておく。


使わないときは専用の保管袋に入れておく。購入時に付いてくるが別途購入も可能のようだ。場所を取るのでスペースを確保しておこう。


ナンガのシュラフを安く買うコツ

公式サイトだと50,000円越えでとっても高いオーロラライト。
その分品質も良いので仕方がないのだが、お得に買えるコツもあるので紹介したい。

①アウトドアショップとのコラボ

ナンガとアウトドアショップがコラボした特別仕様のシュラフを売り出すことがある。
同じデザインを大量作るのでコストを抑えて安く提供できるようだ。

私が買ったオーロラ600DXを調べると、さっそく山渓とのコラボ商品が売り出される予定みたい。
定価と比べると一万円以上お得!

正規の600DXとは快適温度や重さが若干異なるが、ぜひとも検討してみてほしい。


②実店舗やヨドバシカメラで買う

アウトドアの実店舗ではナンガ寝袋のシークレットセールをやっていることがある。定員さんにしれっと聞いてみてほしい。

またヨドバシカメラでは石井スポーツと提携していてアウトドア商品も購入できる。なんとポイントが10倍のものも!10%引きと考えれば高額商品なので大きな割引になるはずだ。

また、人気のないカラーは安くなる傾向がある。キャンプの日程ギリギリまで待って、安価になったカラーを狙うのも手だ。

※購入する際の注意点

冬用の寝袋を買うときは、冬に入る前に購入するのがおすすめ。

冬に入ってから買おうとすると、どのメーカーも在庫が品薄になり欲しい商品やカラーがなくなる可能性が高い。

私は秋口に買ったので間に合ったのだが、冬キャンプすることが決まっていたらなるべく暖かいうちに購入しておこう。
むしろ夏に買っておくと、もっと安く手に入るかもしれない。


寝袋の選び方まとめ

(出典:NANGA)
  1. 行きたいキャンプ場と気温を調べる

  2. ネットで調べつつ店舗にも行って実物を見たり説明を受ける

  3. 自分が寝るときの服装も考える


いろいろ考えだすとあれがよかったこれがよかったと思うのがキャンプ道具の常な気がする。

購入したオーロラライトがベストだったのかはわからないけれど、寒すぎて寝れないこともないし、リュックにも入るし、デザインも良いし、結露にも強いしでとても重宝している。
冬キャンプは結露するのでオーロラライトは大活躍だ。

これからも大事な相方として一緒にキャンプしていきたい。



▼マット編


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