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ビールで旅するチェコ その2 「U Pinkasů」

旅に行き、旅先で最高のビールと料理を楽しむ、これが私たちの「旅ビール」です。世界一のビール大国、中央の「チェコ共和国」でのビール三昧を、写真とともにおすそわけ。読んだら飲まずにはいられない、そしてチェコに行きたくなる、はず

ついたその日に「タンホイザー」

チェコといえばビールなのですが、もともとヨーロッパの中央部に位置するだけあって、音楽好きにとっても魅力溢れる場所です
むしろ、ビール以上に音楽や文化の面で、チェコに関心のあるかたのほうが多いくらいでしょうね
プラハには代表的な劇場が三つあります。中央駅すぐ近くの「プラハ国立歌劇場(Státní opera Praha)」、ヴルタヴァ河畔に立つ「国民劇場(Národoní divadlo)」、そしてモーツァルトの「ドン・ジョヴァンニ」で柿落とししたことで知られる「エステート劇場(Stavovské divadlo)」です。今回の旅では、プラハ滞在中にこの3つ全てでの鑑賞を旅程に入れていました
そして、到着のその日には、無謀にも国立歌劇場での「タンホイザー」のチケットを取ってあったのです(何が無謀かは、わかりますよね)

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いそげやいそげ

雨の中で見つけたレストランでの昼食と最初のビールを終えてホテルにチェックインしたのは、もう16時過ぎでした
無謀の第一に、この日の開演時刻が「18時」だったのです。つまりあと2時間もありません。終演後劇場を出ると21時を回っているでしょうから、食事の取れる場所がうまく見つけられるか、初めての場所だけに未知数です。そこで、開演までの短時間で簡単にでも食事を済ませることにしました
とはいえ、どこか目星をつけてあったわけではありません。取り急ぎ、ホテルの部屋であらかじめ「行きたい場所」にしてあったお店の中から近場を探します
残念ながらヴァーツラフ広場沿いのホテルと劇場の中間には見つけれず、逆方向にはなりましたが有名な「ウ・ピンカスー(U Pinkasů)」に決めました

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バーテンダーが走る店

「U Pinkasů」は1843年創業といいますから、ピルスナー・ウルケル誕生(1842年)の翌年には、プラハでこのビールを提供し始めていた老舗中の老舗です
このお店が有名なのは、毎年10月5日にここで行われる「Pinkasova noční můra」なるイベントです。これは、ピルスナー・ウルケル公認の注ぎ手であるタップスター(マスターバーテンダー)たちが、10杯のビールを注いでから3フロア上まで階段を駆け上り、スピードと注ぎの正確さを競うもの。このビールの誕生の日を祝って行われています( https://www.prazdroj.cz/vycepni-se-utkali-v-tradicnim-zavode-pinkasova-nocni-mura

滞在たったの1時間

お店はメトロのムーステク(Můstek)駅のすぐそばですから、ヴァーツラフ広場のちょうど北端近く。目的地のプラハ国立劇場とは逆方向ということで、わずか1時間しかありません
それぞれひと品ずつ、ソーセージのグリルとソーセージ入りスープを一杯のビールでかき込む慌ただしい食事でした。まことにもったいない。
今度はぜひゆっくりと行きたい場所です。いえ、次に行けるとしたら、10月5日のイベントに合わせて、店内には入れなくてもその雰囲気を楽しみたいものです

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到着日のヴァーグナーは

このあと無事開演にはに間に合ったのですが、演目はヴァーグナーの「タンホイザー」です
なにせ、東京からフランクフルト経由での半日以上の空の旅のあと、機内ではそうゆっくりと寝られず時差ぼけ真っ最中とあって、3時間のうち1時間は寝てたかもしれません…重ねてもったいないことです。到着したその夜にオペラは、やめておいたほうがいいですね、特にヴァーグナーは
でも劇場内はとても綺麗で、しかもボックス席には私たちだけ。とてもゆったりとした気分で旅の初日を終えることができました(なお、上演中でなければ写真撮影OKですよ)

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データ

旅の日程:2015年4月28日〜5月6日(7泊9日)
旅の行き先:チェコ共和国(プラハ、プルゼニ、ホドヴァー)
撮影した機材:Olympus E-M5 markII, 12-40mm/F2.8, SONY RX100 M3, TX-300V
今回のお店:Restaurace U Pinkasů( http://www.upinkasu.cz/

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