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ビールで旅するチェコ その3 「Na Spilce」

旅に行き、旅先で最高のビールと料理を楽しむ、これが私たちの「旅ビール」です。世界一のビール大国、中央の「チェコ共和国」でのビール三昧を、写真とともにおすそわけ。読んだら飲まずにはいられない、そしてチェコに行きたくなる、はず

プラハよ、一度さようなら

昨日、長時間フライトを経てチェコについたばかりですが、一泊でプラハとはひとまずのお別れです。全体で7泊9日のうち、序盤の2泊分をプラハ以外の街で過ごし、戻ってプラハを満喫、というスケジュールなのでした
昨日の大雨はなんだったのだろうと恨めしくさえ思える晴天の中、まず向かうのは、プラハの西側にある街「プルゼニ(Plzeň)」です。この名前よりも、ドイツ語風に「ピルゼン(Pilsen)」と呼んだほうが通りがいいかもしれません

晴れた〜

世界で愛される黄金色のビール「ピルスナー」が生まれたところ、その元祖である「ピルスナー・ウルケル」が今も昔と変わらぬ製法で作られ続けている街です
私たちは旅ではあちこち移動せずにじっくりと腰を構えるほうなのですが、せっかくのチェコ訪問でプルゼニを外すわけにはいきません

スーツケースはロッカーに

2箇所で一泊ずつの予定でプラハを離れるに当たって、はたと困ったのが荷物の扱いです
7泊分の荷物の入ったスーツケースを持ち歩くのは重いし面倒です。とはいえホテルはチェックアウトしてしまいます。「一泊したホテルで預かっておいてもらう」あるいは「戻ってから滞在するホテルに預かってもらう」というのも考えましたが、一番簡単な方法に決めました。プラハ中央駅のロッカーに置いておきましょう
実は到着時に、駅のロッカーの位置と、スーツケースの入るサイズがあることは確認済みでした。ロッカーのお値段…おぼえていません

コインロッカーは、日本とさして違いはないです

チェコの鉄道事情がわからず、駅には少し早めにつきましたが、ほぼ定刻通りということで駅の中を歩き回ったり待合室でしばしくつろいだのち、プルゼニまで1時間45分の旅が始まりです

ホテルは工場の目の前

プルゼニ到着は正午ころ、ホテルまでは徒歩10分です
2泊分を大きめのリュックにまとめた荷物を預かってもらおうとフロントに行くと、早めにチェックインができ部屋に通されました。白の内装に黒と赤、黄色をアクセントに使った、非常にモダンなデザインです。色合いがなぜかドイツの側と似ていますが、何かを意識したのでしょうか

そしてこのホテルを選んだ理由が、今回の目的地であるPlzeňský prazdroj、すなわちピルスナー・ウルケルの本社/工場の目の前だということです。フロントのある2階の玄関を出ると歩道橋につながっており、渡りきるとそこはもう工場入口。ビール愛好者には最高の立地ではないですか(その代わり、市街地までは徒歩10分くらいかかります)

歩道橋を渡るとすぐに

ピルスナー・ウルケル公認の注ぎ手である「タップスター」についてはあらためて紹介する機会もあるかと思いますが、その研修中の宿としても使われたそうです。それはこの立地ですからね

工場内レストラン「Na Spilce」

広大な敷地の工場には、いくつか見学者のための施設があります
まずは醸造開始50年を記念して作られた「ジュビリーゲート」、そこから伸びる広い道の左側にはビジターセンターがあり、工場見学の予約が可能な他、さまざまな展示も楽しめます
そしてその向かい側には、スーベニアショップとレストランの入る建物が(2015年当時、現在はスーベニアショップは別棟に移って大きくなり、ショップ後はバーになっています)

まずはビジターセンターで見学を申込み、まだ1時間半ほどの待ち時間がありました。お昼に到着してランチがまだです。この時間をランチに充てましょう
場所はとうぜん、工場内のレストラン「Na Spilce」で決まりです。意味は…「spilka」が発酵/発酵部屋ですから、その上ってことでしょうかね。WEBサイトにもかつての醸造室だという記述がありました
この日は日本では祝日(4月29日)ですが、チェコでは平日の13時過ぎということもあってか、体育館3つ分くらいはあろうかという広い店内に客は10組程度、かなり空いていました

なにはなくともタタラーク!

メニューについては、ここへ来た時からほぼ気持ちが固まっていました。それはタルタルステーキです
チェコで特に愛されているタルタルステーキ(チェコ語ではタタラーク/Tatarák)は、運ばれてきた肉に各種のスパイスを自分の好みで混ぜ込み、カリッと焼いたトーストに生ニンニクを塗りつけた上に乗せて食べます。生ニンニク? と退くかもしれませんが、これがとびきりうまいのです

もちろん私たちも生のニンニクをたっぷりとすり込んでいただきます。これを最高のビールで流し込めばまさに至福の味、忘れられません
他にもパンを器にしたグラーシュスープ、グリルしてソースとクネドリーキを添えたアヒルと、チェコ料理の定番メニューといっても良いでしょう。この後工場見学を控えていますのでビールは2杯にとどめましたが、大満足のランチです。

データ

旅の日程:2015年4月28日〜5月6日(7泊9日)
旅の行き先:チェコ共和国(プラハ、プルゼニ、ホドヴァー)
撮影した機材:Olympus E-M5 markII, 12-40mm/F2.8, SONY RX100 M3, TX-300V
今回のお店:Na Spilce ( https://www.naspilce.com/cz/ )


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