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乱文:サイコーな自分、ダメな自分、全部ひっくるめて愛そうや

きのう、45歳の誕生日を迎えました。関係各所から様々なお祝いのメッセージをいただき、多大なる感謝を申し上げます。

44歳から45歳の1年も、様々な挑戦の機会をいただきました。書籍編集、テレビ番組コメンテーター、ラジオ番組のゲスト出演、イベント主催、応援し、憧れていたディレクターさんや芸人さんの取材。この先1年も、もっともっとアクティビティ豊かに生きていきます。

おそらく自分の人生は後半戦が始まっています。人生の後半戦で挑戦できて、経験できて、もがいて、苦しんで、つまずいて、はいつくばって、踏ん張って、血肉に変えていく。なんと素晴らしい人生でしょう。

とても幸せな人生を歩んできました。日本人の数%としかいないと言われる180センチ超えの身長(184.5センチ)。北海道で生まれたけど、小学校からの東京暮らし。両親が職場に住み込みで働いた環境。転校してできた新しい交友関係。高校になって没頭したベースギター。

メジャーデビューを夢見て切磋琢磨した仲間たちの存在。夢敗れ、音楽を離れ転身した放送作家。希望ではなかったけど、仕事の何たるかを教えてくれた報道の現場。コロナ禍になって決断した移住。

大人になってからは、数多くの決断を自らの手で下してきました。

一方で、こんな「幸せ」は、僕の手のひらから砂がこぼれ落ちるかのごとくすり抜けていきました。大学進学。サークル活動。大企業への就職。スーツ姿のバリバリビジネスマン。結婚(事実婚ぽい状態は経験)。子ども。マイホーム。多趣味。

45歳だけど「45歳には見えない」と言われます。ホントに言われます。でもそれは自分のやりたいことを、ただただずっとやり続けてきたから。楽器が欲しいと思ったら両親を説得した。「大学に行くお金がない」と言われ、新聞奨学生の制度を使う手もあったけど、当時はそこまで重きを置いてなかったので軽い気持ちで就活もせずに高校を卒業した。

高校からロックばかり聴いていたから、情熱を燃やせることにしか没頭したくなくなってしまったんです。各方面から「きむ兄は熱量がすごい。エネルギーがすごい」と言われています。でも、僕から言わせると、「みんななんで、そんな冷めて生きているの」と思ってしまう。

別に自分の能力が高いとも思ってはいないし、高くあろうとする研鑽はするけど、それは自分には学歴がないので、他の人より勉強したり多くの人と話したりして1次情報を取らないといけないと思っている。必死=熱量の原動力なのかもしれません。

18歳でフリーターで社会に出た結果、「夢を追ってていいね」と言ってくれる大人がいる一方で、「無謀だよ」と言ってくれる大人もいました。当時は夢を追っている自分に酔っていたので「うっせークソじじい」と思っていましたが、振り返ると完全なる無謀でした。

無謀の道を切り替えたのは、よしもとNSCに構成作家コースに入ってから。バイトをしながら通い、最初は40人いた生徒は最終的に13人に。辞めていった同期たちの多くは冷めた感じの人が多かったです。「こんな面倒くさい授業やってられないよ」的な。

せっかく40万円払って通っているのにもったいないなと思いました。でも、30代になってから知るのは、世間の多くの人もビジネススクールやらに通ってもあんまり通わない人がいるんだなと知りました。

「そっか、世間には熱量がない人のほうが多いんだ」と思うようになっていきました。

きのうの誕生日に「きむ兄と会って話すととってもパワーをもらえます!!いつも本当にありがとうございます」とメッセージをもらったんです。

そっか、僕は人にパワーを与えることができることができるんだ。

確かによく笑います。逆に怒るときのエネルギーもすごい(これは本当によくない)。

エネルギーの源泉を探ると、やりたいことをやり続ける。これしかないんだよね。

「木村くん、福岡で楽しそうにやっているみたいだよ」と元仕事仲間のマスコミの方々からの風の便りをいただいた。散々フェイスブックで投稿しているのは、自分の人生を通して「熱量持とうぜ!」「楽しもうぜ!」「やりたいことやろうぜ!」というメッセージを暗に伝えたいんだなーと。

誕生日、数ヶ月ぶりに友人女性と会ってご飯を食べまして。その中で、「この前、ご飯を一緒に食べた人がサイコパスっぽくて感情が見えづらかった。きむ兄はサイコパスじゃないから、ある意味わかりやすいってか、感情があるのがいいんだろうな」と言われまして。

あーなるほど。この表現は斬新やなと。感情があるって強みなんや。人間には感情があって、それをぶわぁっと表現するのは、僕は全く苦じゃない。しかも感情表現のスピードも早いほうだ。ツッコミ芸人の研究と分析を始めた中学時代からの賜物なんだろう。きっと。

反対にそれが苦手な人もいて、感情のチューニングが苦手な人もいるんだなと。「言いたい事も言えないこんな世の中じゃPOISON 小さな夢も見れないこんな世の中じゃPOISON  自分らしさずっといつでも好きでいたい OH OH」的な反町隆史よろしく、その人自身の性格とか、置かれた環境とか、いろんな要素があって感情のチューニングがうまくいかくなってしまった。

そんな人に「楽しもうぜ!」的な環境があるよーとは伝えたい。そんな思いはある。

僕も迷います。不安にもなります。ゲロも吐きそうになります。あしたが来るのがしんどいときもあります。面倒くさいときもあります。

誕生日に行った2件目のお店で、誕生日祝いにアイスケーキを〆にもらったんです。でも、その日は筋トレしてたんですよ。食べちゃいけないのに喜んで食べてる。バカだなーと思う。

でも、そんな自分も含めて自分だとわかっているんです。

週に3回は家に忘れ物を取りに帰るたびに感情を吐き出し「クソが自分っ!」と憤ります。「クソが自分っ!」と思った1時間後に「うまい飯屋見つけた。俺ってサイコー!」と言える自分もいる。

いい自分も、ダメな自分も、全部ひっくるめて愛している45歳。

小学生の時は意味が分からなかったけど、マーシーの歌詞が図太く刺さる45歳。



自分を愛せるのは、自分しかいない。

5年後、50歳になっても熱量が高い自分を愛し続けたいですね。




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