見出し画像

待つことの価値

僕の悩みは、教える立場として、親として相手に答えをすぐに与えることを我慢できないことです。相手の行動を待つことができないんです。
僕が「待つ」ことは、目の前にいる学生や子どもが自分で考えるようになるための重要な価値を持っていることはとてもよくわかるんです。

でも待てない。なぜ僕は「待つ」ことができないのでしょうか?

今日は、僕がなぜ「待てない」のかを理解し、どのようにして克服するかを考えてみます。

僕が「待てない」理由

一つ目は、自分の成功体験を根拠として持っている「正解」を授けようとしてしまっているのだと思います。
「こうやればできる」を伝えることで、すぐに相手ができるようになる。これには指導者も学習者も魅力的に感じるはずです。

二つ目には、相手に失敗させたくないという考えから来る「待てない」です。

学習者や子どもを困難から守りたいという保護欲求が働くことで、過保護となり、学習者や子どもが自分で決定したり、失敗したりする機会を奪ってしまいます。
トランプを子どもとしている時に「こうやってカードを切ると失敗しないよ」と教えてあげたのですが、次から「パパがトランプ切って。失敗しないように」と子どもから言われてしまいました。

「こうやると失敗しないよ」と正解を教えてあげた上に、失敗をすることは良くないというメッセージまで与えてしまっていたんです。
まさに、待てないことで子どもの自立した思考を妨げた例かと思います。

待つことの価値

待つことの価値にはどんなことがあるでしょう?

一つ目は、「自分で考えるようになる」です。正解を与えられないことで、自分で考え、答えを見つけようとします。この過程は、自立した学習能力と問題解決能力を育てます。

二つ目は「失敗からの学びがある」です。
失敗は学習の重要な部分であり、失敗から学ぶことで、学習者はより深い理解と成長を遂げることができます。指導者や親がこの過程をサポートすることで、学習者は失敗を恐れずに挑戦し学んでいくことができます。

待つための方法

待てないことを克服するために出来ることを考えてみます。

自己認識の強化
自分自身の行動パターンと心理を認識し、分析することが重要かと思います。このnoteを書くことで、自身の思考のクセを探っていることも、僕が「待つ」ために有効な方法です。自己認識によって、待つことの価値を理解し、忍耐を育てていくことができそうです。

フィードバックの技術
指導の方法を見直し、「答えを与える」が第一選択肢とならない指導方法に移行するのが必要です。質問やフィードバックを用いることで、学習者に考える機会を与えることができます。このアプローチで学習者の自立を促し、さらに僕も「聴く」ことがよりよくできるようになるはずです。

まとめ

指導者が「待てない心理」を克服するためには、自己認識の強化と指導方法の見直しが必要かなと思います。そうして「待つ」ことができるようになれば、学習者は自立した成長を遂げることができるのではないかと思います。

この記事が参加している募集

最近の学び

仕事について話そう

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?