私の急所を突く Kちゃん②

腑に落ちたところで、そのまま消化できるわけでもなかった。
そこから彼女とのいろんなシーンを思い出してみると、意外な結論が出た。

***

Kちゃんは男女からみても、少し天然であぶなっかしくて、表裏がなく、見た目も小柄、華奢なので、つい手を差し伸べたくなる。
感覚的にも私とすごく共通するところがあったので、すぐに仲良くなった。
Kちゃんが私を頼りにしてくれてることを感じたし、ますます私は友達として
できることはなんでもしてあげたい気持ちで接していた。

でもよくよく考えてみると、本人に自覚があるかどうかは別として
Kちゃんは実は芯がしっかりしていて、意外と心身ともタフであった。
落ち込むこともあるけど、切り替えも出来てケロッとする。
なんだかんだ我が道行くタイプだ。
私の方がよっぽどクヨクヨ引きずるタイプ。
そんな私はKちゃんのことを心配したり、気に掛けたりしたけど、
私が思うほど本人は落ち込んでもなく、深く考えてもないようで
私の手助けや心配もそれほど必要無かった、勝手に私が振り回されていたんだと結論が出てしまった。

〈結果...〉
「もういいや」となってしまった。
彼女が私を頼ってくれてるという自惚れもあったかもしれない。
同時に私よりももっといろんな意味で「強い」んだなと思うと、今までの覚えていた親近感も薄れた。
半年ほどして、彼女の初の個展のお知らせだったか、一斉送信で送られて来たが、スルーした。
再度、彼女から様子を伺うようなメールを頂いたと思ったが、私からリアクションがないのでそのまま連絡は途切れた。

彼女が悪い訳ではないと今でも思う。でも彼女に自ら振り回されてしまう自分が嫌だし、そこもひっくるめ、コンプレックスを刺激されるようで辛い。

そのコンプレックスはこれまで大してうやむやになってくれもせず、今朝に至る...

                              つづく...

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