着物屋で働くようになって、着物を楽しむ人達を知った

日本のあちこちの産地の織物を仕立てては着ている人

普段着として、こなれた感じで毎日着ている人

和に関わる仕事のイメージを表現するため、仕事着として着ている人

普段はスーツだから、と

週末は着物で気分転換をしている人

布が好きで、着物周りのものを自作するのが趣味の人

一緒に小物を合わせてこれいいね、あれもいいねと色合わせを楽しんだり

お客様からは、手作りの帯留めをもらったり

美味しい日本茶を入れてもらったりもしたなあ

着物を楽しむ人達は自分の好きに正直だ

もちろん、最初からそうだったわけじゃあないんだろう

最初は着物を選ぶのも
どれが自分に似合うのか？
どれなら失敗しないのか？

不安で些細なことも聞いたり悩んだりしていた

けど話すうちに
自分の好きな傾向や
どう選ぶと自分が納得するのか
どうしたら自分が楽しい気持ちになるのか
わかってくるらしい

着物の色から
連想して自分の好きなものの話が出てきたり
着物から
関わりのある人との思い出話が出てきたりする
着物から今日の気分はこれ！
って今の自分の気持ちを知らせてくれることもある

私はこういう空間が好物なのだな、と思う

着物の話が楽しいこと
お互いの着物の話で刺激しあえること
もちろん、その中で役に立つことが出来てお金がいただけること（大事！）

そういう商いをしていきたいなと思います
（持続可能な商いってなかなか難しいけどね笑）