【広島県三原市】呉服 永藤の雑記帳

広島県三原市で小さな町の着物屋を営む永藤の日々のアレコレ。お店の事、旦那と嫁(ちか)に…

【広島県三原市】呉服 永藤の雑記帳

広島県三原市で小さな町の着物屋を営む永藤の日々のアレコレ。お店の事、旦那と嫁(ちか)による着物コラムなど徒然と発信していきます。

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伝えたいこと。残したいもの。

ノートはじめてみました。 こちらでは私の考えていることをつらつらと書き連ねていきたいと思っています。 これから先の未来。なったらいいな。 もっとありきたりに、普通に着物が着れる世の中になること。 着物を着ない人にも着物のことを理解してもらえる事 服は楽しいもの。 自分の気持ちを調えたり、相手とのコミュニケーションを創るもの。 皆々がそれぞれ、自分らしい服を表現できる事、楽しめることは 食事と同じように毎日を支える大事なこと。 残すもの。 服を纏うこと。 着

    • きものとからだの関係が気になる話

      前回はこちら 木綿着物を着るようになってから 着物を着る機会が特別じゃない日常の中になりました 授乳中は特に衿芯も入れず、帯も外出でなければせず、で着ていたので 朝起きて襦袢と保多織を着て家事をしつつ赤ちゃんのお世話して 外出時に半幅帯をして出る…という生活 (ちなみに夜寝る時は夏は寝巻→朝起きて着物、冬はパジャマ→着物でした) 今まで当たり前にしていたワイヤー入りのブラジャーから授乳ブラに変わり とことん『締め付け』のない気持ちよさを知ってしまった そうして乳離れが

      • 『きもので出産』との出会い

        前回はこちら 今回は着物にハマりだした頃に出会ったある着物本のお話 着物にハマると 覚えがありませんか?? 着物沼にも染織沼、産地沼、着物生活沼、着付け沼、などなど色々ある中で 誰しもが一度はハマるのが 【着物本沼】ではないでしょうか? かくいう私も 妊娠、出産後の養生期は着物を着るより 着物本眺めてる時間の方が長かったので 着物雑誌は 美しいキモノを筆頭にきものサロン、婦人画報、七緒、きものなでしこ、KIMONO姫と書店にある着物雑誌をかたっぱし読み漁ったり 図

        • みんなどこで着物を着ているの??

          前回のつづき 一度目の着物でお出かけは成功したものの 次は…? どこで…? 着る機会が…ある…の? ??????? という感じでした せっかく着物屋に嫁いだのだからお店で着ればいいじゃない、と言われそうですが 当時は乳飲み子を抱えた主婦でしたので ほとんど仕事の手伝いなんてしてないし 行くところなんて近所のスーパーか公園の砂場ぐらいしかないよ? 宮参りを最後にせっかく習った着付けも使いどころもなく 次は娘の七五三かな~と思っていたところ 旦那さんが四国の高松で織られて

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        伝えたいこと。残したいもの。

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        • 着物屋ヨメのゆらり生活日誌
          10本
        • 永藤の催事・ワークショップ
          2本
        • 永藤のポリシーやお店づくりのこと
          4本

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          はじめての着物で外出

          前回はコチラ さてさて、なんやかんやありましてネット上で知り合った着物サークルさんにお誘いいただき、尾道に行くことになった私 初・外・出!です!! メールで返信をし、いざ当日!の前に ①何を着るべきなのか? ②着物の知識なんて何もないけど行って話が出来るんだろうか? ③着付けグダグダで着崩れたらどうしよう? と不安でしたが そこはこの道うん十年の姑にアドバイスをもらい 着るもの→ここらへんが無難じゃない?で小紋(紬だったか?うろ覚えチョイス) 着付け→姑に着付けてもら

          マイサイズのお仕立てを振り返ってみた④-まとめー

          と振り返ってきました。 もしも、今初心者の私にアドバイスをするなら 着方と寸法は関係性が深いので、基本寸法を決めて、まずはベースの着方に慣れたほうがいい 慣れたら自分が着れる範囲の目安を知っておくべし お仕立てするなら着物の【裄】、【袖丈】は一定にしたようがコスパが良い(既製品襦袢とも合わせるつもりなら袖丈1尺3寸で) ぶっちゃけその日の体調で数センチの誤差はあるものなので、自分の着付けの許容範囲の寸法なら着方で調整したほうが楽 ということ 初めて着物をお仕立てし

          マイサイズのお仕立てを振り返ってみた④-まとめー

          マイサイズのお仕立てを振り返ってみた③

          前回 前々回はコチラ 備後絣は四枚目に仕立てたお仕立て着物でした 前回とは違い、背身丈を一寸減らしています 着付けが安定してきて、サイズもここからここの幅なら着れるな~という事がわかって自分で考えて調整できるようになってきたようです あれから5枚,6枚と仕立ててわかったのは 私の着付けだと 身幅は腰回りぐるり±2寸5分(9cm)ぐらい 裄は170(64cm)~180(68cm)まで 背身丈は405(153cm)~420(158cm)までのものが着やすいということ そ

          マイサイズのお仕立てを振り返ってみた③

          マイサイズのお仕立てを振り返ってみた②

          前回から続き、二枚目のお仕立ては新之助上布の本麻ちぢみでした 全身写真を撮っていなかったのが心残りですが、割とふんわりと着ていた記憶があります。 こうして写真を見ると衿も詰め気味、半襟もあまり出してないですね。この頃はまだ着始めて2年目、乳飲み子抱えて毎日お世話するのに必死で、肩こり、腰痛に悩まされていた時期でしたので、めっちゃ体が硬くて肩に力が入ってます(笑 こんな時代もあったんだねえ。当時の私に言いたいのは、 「子育て落ち着いたら余分な力も抜けるようになるから」でしょう

          マイサイズのお仕立てを振り返ってみた②

          着物の愉しみ方

          着物屋で働くようになって、着物を楽しむ人達を知った 日本のあちこちの産地の織物を仕立てては着ている人 普段着として、こなれた感じで毎日着ている人 和に関わる仕事のイメージを表現するため、仕事着として着ている人 普段はスーツだから、と 週末は着物で気分転換をしている人 布が好きで、着物周りのものを自作するのが趣味の人 一緒に小物を合わせてこれいいね、あれもいいねと色合わせを楽しんだり お客様からは、手作りの帯留めをもらったり 美味しい日本茶を入れてもらったりも

          マイサイズのお仕立てを振り返ってみた①

          こんにちは、広島県三原市の着物屋 永藤嫁のちかです この記事は以前のブログで書いた私のお仕立て遍歴を引用して再編集したものです 記事のはじまりは2014年ですから、今年で10年になりますね 今現在、多少身幅は増えましたが、大体このサイズであれば問題なく着れております とりあえず、私の着物遍歴をさかのぼって引用してみます ↓ とまあこんな感じの着方をしていた30代 一番最初に仕立てたのは保多織の単衣でした 2009.4月に仕立てたのでこの時点でもう5年着てたんですね・笑

          マイサイズのお仕立てを振り返ってみた①

          2023年催事&ワークショップまとめ

          というわけで、備忘録も兼ねて2023年にした催事のフライヤーをまとめてみました 2月の木綿着物の入荷と共にネコ柄襦袢も集めました 着物を綺麗に着るには体感と姿勢大事!というわけで、寒さで硬くなった体を柔らかくして着物をより心地よく、綺麗に着よう!というワークショップ 初めての試みで時間設定がギリギリでしたが、着付けのアレコレも見直しが出来て良かった!という会でした 半幅帯からなごや帯へ挑戦!という人向けにリーズナブルななごや帯と帯締め、帯揚げセットを用意しました 心と

          2023年催事&ワークショップまとめ

          【2023.3月はるのなごや帯フェア】ご来店ありがとうございました♪

          3月ははるのなごや帯フェアと題して永藤秘蔵(!?)のなごや帯を見ていただく機会を作りました 会期も長かったのでお客様もかぶることなくのんび~り見ていただけたのではないでしょうか? フェアに合わせてインスタグラムではなごや帯の基礎知識や、 『着物一枚に帯三本』のコーディネート紹介もしました というわけで、私もあらためて「なごや帯」のことを見直したり 今回の催事をきっかけに『ずっと来てみたかった!』という新規のお客様もいらしてくださり 色々お話できて楽しかったです^^

          【2023.3月はるのなごや帯フェア】ご来店ありがとうございました♪

          着物ではじめてのお出かけ、までの道のり

          今回は、着物で初めて一人でお出かけしたときの話 前回↓ で着物が着れるようになったものの さて、これからどうしたらよいものか? そもそも、着物をどこで使ったらいいのか全くイメージがなかった 着物を着て行くところ。。。? う~ん、茶道を習うとか? 着物屋なので、とりあえず着物を知るために着る練習はしたほうがいいよね、とは思っていたものの他に “着物を着ていい場所” が思いつかなかった 着物エッセイや着付けの本、日本にはいろんな織物、染め物があることは漠然と知っ

          着物ではじめてのお出かけ、までの道のり

          着付けは身体操作と指先の技術だと思う件

          これから書くことは10年以上着方教室で着物の着方を教えてきた私(ちか)の今現在の考えです。なんの裏付けも、参考書籍もないただの持論なので、興味のない方はスルーしていただくとして、自分の考えをまとめるために書いてみます 先に10年以上着方教室で教えてる、なんて書きましたが私がしているのは主にお店のお客様を対象に、やって、と言われたときにマンツーマンでやってるこじんまりとした着方教室なので大手の着付け教室みたいにカリキュラムがあったりとか、一級着付け士になれる、とかではないです

          着付けは身体操作と指先の技術だと思う件

          成人式以降着物と関わりのなかった私が着付けを習い始めたってよ(私と着物の出会いの話)

          はじめまして、またはこんにちは 広島県三原市の着物屋 呉服 永藤で自称広報をやらせてもらっている嫁(ちか)です こちらでは私の今までの着物遍歴を徒然なるままに書いていこうと思います 時間がある方は読んでみて下さい ◆ 私と着物の出会いの話 話は私が20代後半だった頃に遡ります 呉服屋の旦那さんと結婚するまでは浴衣も一人で着れない人だったので、本当に、結婚とかなかったら一生関わる機会はなかっただろうな。。。な『着物』というもの 20代の頃は漠然と和柄カワイイ と思

          成人式以降着物と関わりのなかった私が着付けを習い始めたってよ(私と着物の出会いの話)

          町の小さな呉服屋の仕事とは

          ひょんなことから呉服屋の嫁という称号をもらい、いつの間にやら着物屋の仕事をするようになってはや13年。 最初は想像もつかなかった呉服屋の仕事ですが、いい加減うちの仕事もわかってきたので備忘録替わりに書いてみます。 町の小さな呉服屋の仕事とは うちの場合、主な仕事はこの3つ 冠婚葬祭で着る着物のお支度 趣味の着物の販売 着物全般のアドバイスやお仕立てフォローなど 冠婚葬祭の着物というのは、主に卒業、入学、成人、結婚、葬式、七五三、十三参りといった節目の行事で着る特

          町の小さな呉服屋の仕事とは