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台東区立小学校の標準服

こんにちは、台東区のママ弁護士木村さちこです。
この度、日本維新の会から台東区政に初挑戦予定です。
現在、台東区政の課題について考え、政策を検討しています。

今日は、台東区の小学校の標準服について考えてみます。

標準服とは?小学校にはどれくらいの割合で標準服があるの?

台東区の区立小学校には、標準服という名の、制服があります。
標準服というのは、「着るのが望ましい服装」という意味だそうですが(実用日本語表現辞典より)、実際には、着用が事実上義務付けられている「制服」としての性質を持っています。
要するに、みんな着ているし、仮にこれを着ないで登校することは事実上難しい、というようなものです。

全国の公立小学校で、制服があるところは全体の約20%、
東京23区ですと、約6%だそうです。
参考:小学校標準服、東京23区は6%どまり 本社調べ: 日本経済新聞 (nikkei.com)
【Vol.95】「制服のある小学校」|カンコーホームルーム|メディア|カンコー学生服 (kanko-gakuseifuku.co.jp)

標準服・私服それぞれのメリット・デメリット

制服、私服にはそれぞれのメリット、デメリットがあると思いますし、
一概にどちらがいい、悪いということは難しいとは思います。
例えば、制服のメリットとしては、

  • 服装による家庭の経済格差が表れにくい

  • 通学時に洋服を選ぶ手間が省ける

  • 統一感を持たせられる

デメリットとしては、

  • 初期費用がかかる

  • 寒暖調節や性的志向などによる融通がきかない

  • クリーニングの手間・費用がかかる等

があり、
私服のメリットとしては

  • 自由な服装ができる(服装の自己決定権がある)

  • 服装を選ぶ中でTPOに合った服装についてのリテラシーが育まれる

  • 初期費用がかからない、等

デメリットとしては、

  • 服装による家庭の経済格差が表れる場合がある

  • 通学時に洋服を選ぶ時間がかかる

等があるかと思います。

標準服にかかる費用は?

ですので、一概に、標準服(制服)がダメ、というつもりはないのですが、
現実的な標準服の家庭への負担についてはどうでしょうか。

2023年4月、上の子供が台東区立小学校に進学するのですが、
標準服の購入費用として、
4万3980円
がかかりました。
内訳としては
・ブレザー
・スカート(冬用)
・スカート(夏用)
・ポロシャツ(長袖)
・ポロシャツ(半袖)
・ブラウス(長袖)
・ブラウス(半袖)
・帽子
です。
これを高いとみるか、安いとみるかですが・・・
ちなみにブラウス、ポロシャツは、約3000円します。
西松屋で普段、300円台~500円台の服ばかり買っていた日々とは
どうやら決別のようです。。

標準服の販売業者って?

では、そのように就学前のご家庭に少なからぬ負担をもたらす標準服、どのようにして購入するのでしょうか。
これは、私自身の経験ですが、
進学予定の区立小学校に、就学前検診に行ったところ(10月頃)、
そこで、なんと指定業者の標準服採寸会が開かれており(検診の終わりに、そこを通る順路になっている)
そこで有無を言わさない感じで、採寸が行われます。。。
何も事前準備もなく、単に検診だと思って行ったのでびっくり。
しかし、販売業者の店員さんに押され、「これでいいですね」と伝票を切られるの巻。。。
支払い期限は1週間後でした。。4万3980円を1週間で・・・

そしてこの指定販売業者、どういうわけか、指定業者が1社しかないのです。
選べないのです。
価格競争もないのです。。。

しかも台東区内の業者ですらありません。。。
(区内の業者だったら、それはそれで色々問題があるようには思いますが)

なぜ、この業者が唯一の、指定業者に指定されているのか、全く不明です。

台東区議会での標準服の議論

そこで、この台東区立小学校の標準服のことに大変な興味を抱いた私は
台東区議会の議事録を遡って、確認してみました。
(台東区議会の過去の議事録はオンラインで見れます!台東区議会 会議録検索システム (gijiroku.com)
そこで、「標準服」と入れて検索してみたのですが、
これまで(この4年間)あった議論としては、
標準服が半ズボンなので、長ズボンを許容したらどうか
性別にかかわらず、ズボン(スラックス)を選択できるようにしたらどうか
というものが主なもので、
なぜ唯一の指定業者なのか、ということや
そもそも標準服必要?
高すぎない?
ということについては、ざっと見た限りではそこまで議論がされていないようでした(全くないというわけではないと思いますが・・・)。

おわりに

台東区の小学生さんたちが制服で通園しているのを見ると、とてもかわいらしく、お行儀よくみえる反面
実際には、学校によって、ブレザーだけの着用であったり、上下きちんと揃えなくてはいけなかったり、色々であることも見て取れます。
また、服装の経済格差がわからないように、と言いますが、
放課後、学童では皆、私服に着替えており
学校内での標準服の着用にそこまで意義があるのか・・・との疑問もあります。

今後も標準服の問題、私自身も子育て当事者として、
考えていかなくてはならない台東区の課題であると思っています。
ぜひ、台東区内の保護者様、様々なご意見をお寄せいただけると嬉しいです!

弁護士・台東区政対策委員(日本維新の会)
木村 さちこ



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