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波紋の日ノ出に松

「松」と「日の出」の二つのモチーフを組み合わせ、松の向こうから朝日が登るシーンを連想させる結びです。

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日本では昔から太陽は信仰の対象であり昇っては沈む太陽に、人の一生や先祖から子孫へと繋がる生命の営みなどを重ね合わせてきました。
通常ご祝儀袋をあわじ結びで結い上げる際、余った部分はキレイに切り揃えますが、切ることを避けて余った水引を輪にして締めたものを「日の出結び」と言います。
昇る太陽は生命力のみなもと。お祝い事、特に婚礼に使われることが多いです。

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そして松は一年を通して青々とした葉を蓄える常緑樹であることから長寿を象徴する吉祥紋として知られ、着物をはじめ様々な形で縁起物の代表として表現されてきました。
この結びは「日の出」と「松」という縁起の良い2つのモチーフから成っています。新たな門出を祝い、贈るご進物などに用いられてきた見た目にもめでたい結びです。

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