さて、それやこれやでいよいよ金沢マラソン当日に・・

夜、ちょっと雨が降っていて、どんよりとした曇り空ですが一応晴れています。念のために使い捨てのカッパを持参してスタート地点に徒歩で向かいます。自宅から玉川図書館の前を通り百万石通りに向かうあたりから、金沢マラソンのスタート会場に向かう人がぽつぽつ現れ、百万石通りに合流するころには列をなして歩いています。みなあまりしゃべらず黙々とスタート地点である椎の木迎賓館に向かって歩きます。所属しているフィットネスクラブでスタート前に記念写真を撮ることになっていたのでうろうろしていたのですが間違えて四校記念館のほうに行ってしまっていることに気づき大慌てで椎の木迎賓館に向かいます。

スタート前に記念写真！！

まだまだ元気です！！

金沢マラソンは自己申告のタイム順で列に並ぶのですがマラソンベテランの友人から早めにしておいたほうが渋滞がなくて楽と助言をもらい、4時間前半の列で申し込みました。といっても1000人くらい並ぶことになりますが、さすがに前のほうに行く気にはならず最後尾に並びます。

このあたりだとスタート前のセレモニーとかがなんとなくわかります（自己申告6時間台とかの列にならぶと何やっているか全然わからない）。セレモニーも参加できたような気分になりますし、スタートまでの待機時間も早く過ぎていったように感じました。天気は回復傾向との予報でしたが念のためにと合羽を着てスタートすることにします。

ピストルがなってからじわじわと動き始め、6分くらいでスタート地点を通過、予想通り周囲のペースが速い！！

邪魔にならないようにできるだけ端っこで走るようにします。とにかく心臓に負担はかけられないので最初から最後まで一定のペースで走る作戦で、キロ7分を切るくらいを目安に走る作戦です。周囲のランナーのペースと沿道の応援にあおられて気が付くとどんどんペースが上がってしまいます。30秒に1回くらい時計を見ながら調整します。

鼓門で折り返して武蔵が辻から香林坊、寺町へ、このあたりは車道を走ること自体が非日常なのでとても気持ちが良い、、

雨もなく蒸してきたので着ていた合羽を走りながら脱ぎ、捨てようかどうしようか（100均製）迷ったのですが、念のためにということでランパンのポケットに無理やり詰め込みます（ぽっけぱんぱん！（笑））。

曇り、無風の良いコンディションのまま円光寺を抜け、窪の上り坂にかかります。心拍数を上げないように気を付けながらゆっくり上ります。登り切ったところに前々々職の会社の応援団が毎年陣取っているのですが今年も皆さんいらっしゃいました！！新卒で同期入社のT氏と、私が採用担当やっているときに入社し、現在は常務取締役としてご活躍中のH氏の両名とも今年も出会うことができました！！（ここでしか会わないのですが何となくお互いにわかる）ほんの数秒の握手でさっと別れ、「また来年！！」と言いながらとぼとぼ前に進みます。山側環状線にあるコース最高到達点を過ぎると緩い下りのトンネルに入っていきます。10キロを過ぎ応援にも励まされさらに緩い下りでどんどんペースが上がってしまいます（前回も、前々回もここで調子にのってオーバーペースになり後半失速）。時計とにらめっこしながらオーバーペースにならないよう走りますが周囲のランナーはみなペースアップしていくのでどんどん追い越されてしまいます。トンネルを二つ抜け、下り坂も終わったところでいったんペースを落ち着かせて、今度は街中の狭い路地に向かいます。急に道幅が狭くなるので、ランナー間の距離が狭まりますが今回はあまり渋滞にはならなかったようです。このあたりから何らかのトラブルを抱えて歩き始めるランナーが出てきます。路肩の応援のおばちゃんがめちゃ近いです（笑）。

折り返し手前あたりから雨が降り出し、ポケットに入れていた合羽を走りながら羽織ります。そのうちに雨がだんだん激しくなり土砂ぶりに・・

走るほうもつらいですが、沿道の方々も土砂降りの雨にもかかわらず一生けん命に応援してくれていてこれはものすごく元気をもらいました。ただこのころになると沿道の方がとハイタッチするような元気もあまりなくて、「ありがとう～」とブツブツ言いながら走ります。

30キロくらいで雨も小降りになってきたのですがコーナーを回った際に左足の膝の外側に痛みが！。走り方に癖があった以前も左腸脛じん帯を痛めたことがあったのですが、疲れてきてその部分に負担がかかったらしくじわじわと痛みが出てきます。こうなるともう我慢するしかなく、「痛いのは気のせい、、、」とか考えて走ります。骨盤を動かすことを意識すると痛みの出る場所にあまり負荷がかからないみたいなのでそんな動きも意識しがら30キロすぎの給食地点へ！！。ここはゴーゴーカレーの一口カップサイズが食材で提供されるのです。カレーを受け取るためにスピードダウンしたらそこで足が止まってしまいました。30秒ほど足の屈伸をして無理やり走り出しますがここで2分くらいタイムをロスしてしまいました。疲れているので走るペースを変えること自体がかなりの負担になってしまいます。

（あとから記録を見るとエイドステーションで食べ物を食べたときは1分以上のタイムロスになっていました）

それやこれやで、30キロを通過し、金沢駅西口の長くて広い直線道路へ、今まではここを走ったことがありません（いつも歩いてました）。県庁過ぎて左折し金石街道へ、これまでのコースはここで1.5キロくらいの折り返しがあり心がおれそうになっていたのですが昨年から鼓門（金沢駅東口）をスタート直後に折り返すのでここはだいぶ楽になりました。

この辺になってくると最後の気力を振り絞って、走り出す人が増えてきます。自分もラスト1キロ過ぎたところから最後の力を振り絞ってラストスパートと思いましたが、まったく足が動きません。何とかゴールまで走り切ることができました。

タイムは4時間50分！！

初めてのラン完走（歩かずにゴールまで走った）と、サブ5達成です。

心拍数はさすがに後半上がってきましたが、それほど負荷をかけずに行けたようです。

とりあえず、そういうことで心筋梗塞になってもマラソンは完走できるということでした！！

このくらいのペースで走ると心拍数はそれほど上がらないのですが、先に足が動かなくなりました。そういう意味では心臓に負担をかけずにもう少し足の持久力を高めることで、タイムアップの可能性があるのかなあと思っています。

とはいえ、心臓の一部が壊死しているという状況には変わりがないので無茶はできません。走ることを楽しむというスタンスでこれからもマラソンは年に1回くらいはでてみようかなあと思いました。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　おしまい