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エレガントな日常/洋服のパワー

よしっ。今日こそ行く!

行くと決めてから体が動かず、数日が経過していました。

先日友人から誕生日プレゼントとしていただいたボディローションの香にイチコロ。

(あら。イチコロって死語かしら)

『JO MALONE』

というブランドです。

そのブランドが出しているコロンの偵察に行きたくてしょうがなかったのです。

私はまったくそのブランドを知りませんでした。

ホームページを見たらもうがまんできなくなりました。

(あぁ。これはどんな匂いなの?嗅いでみたい、、、)

私は香が大好きです。

でもアルコールが大量に使われている香水から離れて久しく、その後は精油を香水代わりにして満足していたのでした。

ですが昨年末辺りから再び香水に意識が向いてきたのを感じていました。

(えー。また香水つけるの?気分良くなるのは最初だけじゃん。飽きるよ。自然素材の精油には敵わないよ〜)

と、ナチュラリストの自分を保とうとカッコつけては香水を拒否していたのです。

が!

やはり来る時は来るのですね。

「JO MALONE 都内 店舗」

検索をしてしまいました。

(どうせ行くなら商品が多く置いている店舗に行かねば)

でもどの店舗が1番商品を置いているのか把握できません。

ここはカンで選びました。

私の苦手な新宿です。

ここならおそらくフルラインナップ置いているのではと推測。

行くだけで神経がすり減りそうな人混み、方向音痴には駅が全く把握できない複雑さ。

でも香水偵察のためならガッツで乗り切ってみせる。

だって私の鼻穴が新しい世界を望んでいるんだものーーー!ふがふが。

桜よ桜。応援してね。
私はあの超苦手地帯に乗り込むの。
新宿着いたー。

百貨店に入るやいなや目的ブランドは目の前にありました。

ドキドキしながら近づいてワクワクしながら瞳孔がパァーっと開きます。

あったあった。

コロンが並んでます。

さぁ、行くぞ!とばかりに片っ端から嗅ぎます。

そのうちに店員さんが声をかけてくださったので相談をしました。

「ローズ系のものを試したいのですが」

何種か用意してくださり、そのうちの1番最初に嗅いだものが気になりました。

香水はその人の体温や体臭とミックスしてこそ本来の輝きが増します。

そして時間とともに香りが変化するのが特徴。

気になる香りを手首に付けてもらいました。

「30分ほどブラブラして香の馴染みかたをみてみます」

と言って私は百貨店内の探索を始めました。

決して主張の強くない爽やかな香りです。

何度も手首をクンクンふがふが。

香あるあるですが、そのうちに良い匂いなのかなんだか分からなくなってきました。

そんな時は記憶に頼ります。

「第一印象はどう感じたか」です。

(私の大好きなローズオットー臭を感じてときめいたなぁ)

(他のローズ系はローズオットーが入っていたけれど印象に残らなかったっけ)

そんなことを考えながら、でもジャスミン系の香水も気になり始めました。

(ダメだ。また迷路に入ってしまった)

百貨店内をウロウロしているうちに『CHANEL』を通り越して、

およっ?

ガラガラだ。

これは、、、入れるのかな?

昨今のハイブランドは案内なしには入店できなくなっています。

たいていの入り口にはテープが張られて「勝手に入るべからず」とやんわりと主張しています。

入り口に店員さんが立っていました。

ダメ元で「中を見てもいいですか」

と聞くと「どうぞご覧ください」

と通されました。

私は一目散に洋服コーナーへと向かいます。

一度でいいからじっくりとどんなものが売っているのかを見てみたかったのでした。

(おぉ、、、さすが定番のスタイルばかり。ツイードのノーカラージャケットは美しいなぁ。それにしてもサイズちっちゃっ)

もちろん怖くて値札は見ません。

店員さんも後ろからしっかりとついてきます。

私も緊張するけど若くて可愛い店員さんの顔もこわばっていました。

こういう時ってどうしても自分に非があるがごとく考えるのが庶民の私。

(きっと、どーせ冷やかし客なんだろう、とか、この人は買わないに決まってる、って思ってるんだろーな。だからお顔も固いんだろうなぁ。トホホ)

それでもポツリポツリと会話をしながら服を見たり、質問をしたりしました。

「よろしかったらご試着もできます」

なに、、、?

今なんて、、、??

そんなの着るに決まってるじゃないのさ!!

気になった真っ赤なツイードのノーカラージャケットを試着させてもらうことにしました。

広々とした試着室。

人生初のシャネルを着るなんて嬉しい〜。

その嬉しさは

「シャネルのサイズを着る体型になった」喜びのほうです。

だって見る限り7号サイズ。

過去の私には絶対に無理。

いや、たとえ痩せていようともシャネルに入ることさえ出来ませんけどね。

色んな意味で私は自己肯定感が高くなったなぁと感慨深く思いました。

こわごわ、そーっとジャケットを持ち上げて袖を通しました。

なんてしっかりとした作り、

なんて着心地のよい風合いなんでしょう。

ジャストサイズにて入りました。
(やった!)

鏡を見てびっくり!

似合う、、、

なんて似合うの、私、、、

ジーンズの上に真っ赤なショート丈が映えていました。

そーっとドアを開けて店員さんに声をかけました。

「着てみました、、、」

店員さんは私の姿を見て

「わぁ!とてもお似合いです!赤がお似合いですね〜」

さっきまでの堅苦しい表情が一変。

私はその一声は本気の言葉のように感じました。

(ごめんなさい、熟女の妄想劇場と思って暖かい目でお読み願います)

私もそのまんま本音を言いました。

「ですよね。私も似合うと思いました(キッパリ)
あの、、、お値段を伺いたいのですが。怖くて値札をまだ見ていません」

「ハイ、これは、、、(値札をチェックしながら) 112万円になります」

想像をはるかに上回っていました。

昔、シャネルスーツの単品(スカートだけとか)は50万円と雑誌で見たことがあり目ん玉がどっかんと飛び出した覚えがあります。

なのでこのジャケットもそのくらいだろうとよんでいました。

まさか予想の倍とは、、、

「予想を超えていました!どうしてそのお値段になるのでしょうか」

好奇心で正直に質問したところ、シャネルは糸の段階から作られ、生地も作っているとのこと。

(ひゃー。でもなるほどなるほど)

裏地はシルクとのこと。

(だからスルンと着心地よいのね)

「わかりました。ありがとうございます。高いけれどこれを目標にする価値があることはとても理解できました」

そーっと脱いでお返ししてお店を後にしました。

それにしても私スゴい!

よくぞ入店してよくぞ試着した!

「頑張ったで賞〜熟女部門〜」

をあげたいくらいです。

でも。

本当にすごいパワーです。

あの洋服からくるパワーは私に自信を与えてくれました。

ハイブランドのイケナイ魅力をまたしても知ってしまいました。

(なんか最近危ない大人のお遊びばかりしているなぁ)

「Red roses」購入/¥11,000
あのシャネルジャケットでこれ100本買える


ライダースジャケット購入
(急にサラッと流す購入品)


シャネルジャケットに比べたら安い安い....
ほんのハチマン...(ウィスパーボイス)


百貨店おそろしや。

新宿バンザイ。

私はついに憧れのライダースジャケットに巡り逢えました。

大昔にやはりライダースジャケットを買ったのですが、まぁポッチャリ体型にはピッチピチで似合いませんでした。

でも今の体型なら着ることができそう!

通りかかった期間限定のお店にて発見して試着

値段を聞いてビビって一旦お店から離れてクールダウン。

5分後。やっぱり欲しいと舞い戻り購入。

わー。早い決断だったなぁ。

むしろこの記事に書くかどうかの決断のほうが悶々としてしまいました。

なぜ書いたかと言えば、やっぱりシェアしたいのよね。

こんなの買ったよーって。

私は人様が買ったお洋服とかコスメなどを見るのが大好きです。

お料理を見るのと同じで擬似体験が出来るから。

でも今、本当はちょっとだけ心臓ばくばくしています。

買ったことにはバクバクしないのにシェアにはバクバク。

これってどう考えても他人の目を気にしている証拠なんですよね。

ありのまま、ありのまま。

すべてをさらけ出すことが決して

「ありのまま」

とは思わないけれど、

少なくとも私はファッションや女磨きグッズはシェアしたいなぁと思っています。

あと食費もシェア(誰得?もちろん私得よ)
ベビーホタテのレモンパスタ。
なんかちらし寿司に見えるなぁ
ルッコラとポテサラ

ホッ。

今日も書いた書いた、書けた書けた。

大人の社会体験はドキドキとときめきだらけです。

やっと流行に振り回されずに自分の好きなことや好きなものとお金に向き合い、その感情を楽しめるようになってきました。

私は今日もエレガント。

晩酌。甘酒はホッとするなぁ

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