エレガントに逃げる、描く、推す
現在午後12:57。
私はこんなことしている場合じゃないのです。
朝から買い出しのために市場に行くのはよしとしても、帰宅後もずーっと現実逃避に花を咲かせているのです。
今週は3度も日本語ネイティブチェックの仕事をしています。
のんびり暮らしに舵を切った私にとって週3仕事はkina労働基準法違反レベルです。
しかも今回はものすごく高度な日本語を添削しなくてはなりません。
私は外国人が日本語に訳した文章の赤ペン先生のようなことをやっています。
(宣伝せずに細々とね)
クライアントさんはプロの通訳者さん。
日本語も相当レベルの高いものを翻訳しているのです。
(コリャ日本人だってわがんねぇーよ)
っていうものがたまに舞い込みます。
そうなると自然に仕事よりも
「他の用事」
を思い出していく(産み出していく)のが常です。
きっとあなた様もそういうご経験がおありでしょう。
大掃除のときにアルバムが目に入って写真を見てしまい1日が終わってしまうあのパターンですよ。
無いとは言わせませんよ。
(正当化したくて共感を無理矢理求める)
色とりどりの食材が並ぶ光景は大好きです。
(これが自然の色なの?!)
(こんなに形がみんな違うの?!)
って驚きと感動に毎度毎度包まれるのです。
こういう写真はいつまでも見てしまいますね〜。
さて。
私の華麗なる現実逃避をご覧いただきましょう。
と、コーヒーを飲んでいたら別のインスピレーションがきました。
(自画像描いてみようかな)
それはnote繋がりの
『高田れれこ』様
からのご提案でした。
クレヨンを買った私へコメントにて
「好きなメイクをした自画像を描いてみてはどうか」
(↑文面はこうではないけれどザックリ意味ではこうです)
『高田れれこ』さんは漫画家さんです。
ご自身は否定されるかもしれませんが私にとってはプロの漫画家さんなのです。
そしていつもコメントは私を喜ばせてくれます。
私の落書きを細やかな視点から褒めてくれるので私は小さな子供になった気分になるのです。
れれこ先生から褒められた!
今度はもっと上手に描こう!
って素直に嬉しくて向上心が出てくるのでした。
物を増やしたくないミニマリストの私がクレヨンやノートを買ったのも『れれこさん』からのお褒めの積み重ねによって前進したのだと思います。
わははは〜。なんだーこりゃ。
描いているときは夢中でした。
(耳は思ったよりも上にあるんだな)
とか
(眉毛の左右非対称を描くのって難しんだなぁ)
(アレ?あれれ?鼻穴がまったく上手く描けない)
老眼鏡をつけると目とか眉毛が分かりづらいので裸眼にて描くハードな作業です。
鼻穴と口元を描いている途中からテンションが下がってきました。
どんどんヒドイ顔になってきています。
いや。
どんどん正確に描写しているとも言えますね。
顔面に付いている黒い点々はホクロではなく別のページに描いた油性マジックが写ってしまったものです。
それがさらにシミ感を演出していてリアル。哀愁が漂います。
ここまでリアルなら、、、と思い眉間のシワも付け足したらますます怖い。
もはや色を塗る気力は残っていません。
周りに陰鬱なオーラを付け足して完成させました。
これをお読みになっているアナタ様も自画像にチャレンジして記事に載せてみませんか。
そして『高田れれこ』様に見てもらいコメントを頂戴する。
れれこさんはコメントでハッピーにさせる天才です。
拾い上手というのか、とにかく小さなところに気がついてくださり、
拾って欲しい部分を拾い、
いつもこちら側の真意を捉えて理解してくれ、
「それよそれ!」とスッキリさせてくれるのです。
ご本人も自認されている
「HSP(繊細さん)」
の良いところを存分に発揮しているってこういうことなのかなぁと思います。
もちろんお人柄がス・テ・キ。
私は常々、彼女には有料コメンテーターになって欲しいと妄想しています。
noteさん側でそういうの設けてくれませんかね。
「この記事へのコメントを依頼(有料)」
って部門があってコメンテーターが並んでいる画面からポチっと出来るとかね。
あと、
「この記事を漫画にする依頼(1コマ¥○〜)」
もあったら私は依頼したい漫画家さんがたくさんいます。
『高田れれこ』様
『サクラマス』様
『さくらもち市長』様
『ミキメミ』様
同じ記事をそれぞれの漫画家さんの感性と解釈にて描いて欲しい!
楽しいだろうなぁ。
それにしても自分で描けば描くほどに漫画家さんのすごさが分かり大尊敬でした。
あら。
今回の記事は『高田れれこさん』推し推しになってしまいましたね。
でも本当に推したい才能の持ち主さんなのです。
仕事は取り掛かるまでイヤイヤモードなのですが、いざやり始めると楽しくなります。
私が好きなジャンルの添削は
「罵倒言葉」。
外国ではよく人を罵る独特な表現があります。
「あなたのお母さんを○○します」
というのは有名。
トルコ語でもそんな言葉があるので昔翻訳したときはウキウキ取り組みました。
私が導き出した翻訳は
「オマエのカーチャンにブッこんでやるぞ!」
ね?相手を侮辱している雰囲気が出ますよね。
オマエ→テメェ、キサマにしたり、カーチャン→オフクロに変えても良いですね。
これはやはり日本語ネイティブだからこそ出せるニュアンスです。
クライアントさんが罵倒言葉を翻訳するとどうしても丁寧になってしまい、前後の文脈と温度感がチグハグになる時があります。
例えば私はこんな風に添削します。
「あなた→オマエ」
「○○します→○○するぞ」
「人→ヤツ、野郎」
「汚い○○(名詞)が〜
→あのうす汚い○○野郎が〜」
"あのうす汚い"にすると物理的に汚れているのではなく憎ったらしい感じが出ますでしょう?
私は最終的な読み手がどんな目的でこれを読むかによって訳しかたも変わってよいと考えています。
たとえ支離滅裂であっても忠実に訳したほうが有効な場合もありますし、使用目的が参考資料レベルならサラッと雰囲気が掴めるように添削をします。
あまりにもやり過ぎると読み手がそこで「クスッ」笑ってしまったり、もしくは目が止まってしまうので仕事が進めなくなります。
"印象に残らない"程度に雰囲気を掴んでもらうためにはサジ加減も大事なのです。
そんな風に翻訳者の日本語のリズム感や温度感を整えて本来の目的に合った添削を心がけています。
まぁまぁ私ったら。
熱く語り始めてしまいましたね。
とにかくこれからはたくさん罵り言葉やら下ネタの日本語添削なら楽しいのになぁと思いました。
(あー放置していた仕事が終わったー!スッキリ)
仕事は無事に終わりましたがkina労働基準法違反には変わりありません。
処罰を真摯に受け入れたいと思います。
私は今日もエレガント。
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