見出し画像

勝手に挿し絵 [薬指の標本]


「わたし」の薬指の先端が瓶の中に

小川洋子 著

楽譜に書かれた音、愛鳥の骨、火傷の傷跡……。人々が思い出の品々を持ち込む〔標本室〕で働いているわたしは、ある日標本技術士に素敵な靴をプレゼントされた。「毎日その靴をはいてほしい。とにかくずっとだ。いいね」靴はあまりにも足にぴったりで、そしてわたしは……。奇妙な、そしてあまりにもひそやかなふたりの愛。恋愛の痛みと恍惚を透明感漂う文章で描いた珠玉の二篇。

新潮社HPより

美しい。

最初から最後まで、その一言に尽きる。
グロテスクかつエロい場面も、
すべてにおいて背筋の伸びる美しさ。

この小説は、よく「静謐」といわれる。
それまで静謐というのがどんな空気なのか
知らなかったが、
小川洋子さんのおかげで学ぶことができた。

こんなにも、靴音の響くような静けさを保ったまま
ストーリーが進む小説を他に知らない。

イラストは、Instagram、みんなのフォトギャラリーにも随時アップしています。
https://www.instagram.com/mana_illustrator_

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?