見出し画像

(南)越前巡り

つちかみかみさま

はものしらたま

Daisan12日目。お出かけ前に、朝イチでピーマン・甘長とうがらし・ナスの収穫し、袋詰めして近くの販売所へ。お野菜たちが太陽で輝いていた。誰かに助けてもらわないと難しいし、理想だけでできるほど甘くないだろうけど、ちょこっと農業をして土に触れられる生活いいな。これまでこんなに憧れたことなかったのに、現実的にやってみたいなと思ってしまった。

その後は、越前和紙の里にある「柳瀬良三製紙所 RYOZO paper mill」へ。
名刺やハガキサイズの和紙から扇子や御朱印帳などの雑貨まで、手で感触を味わいながらお気に入りを選ぶことができる。見ていたら全部欲しくなってきて困ってしまう。奥で職人さんが紙を漉いている様子を見れるし、工場見学もできるみたい。


さらに奥へ進んでいくと現れる「岡太神社・大瀧神社」
全国で唯一の紙の神様をおまつりする神社。灯籠には和紙が貼られており、檜皮葺の屋根の複雑な形や見事な彫刻の数々に目を奪われる。季節ごとに訪れたくなるような素敵な場所。何があるというわけではないけど、いろんな方に訪れてもらってこの空気を感じてほしい。

帰りがてら寄ってもらった越前打刃物の共同工房「タケフナイフビレッジ」
鍛冶や研ぎ職人の作業風景を無料で見学でき、包丁や鎌などの刃物を現地で購入できる。熱気に包まれたなか響き渡る金属を叩く音。刃物を研いでいく繊細な手つき。時間を忘れるほど見入ってしまった。

越前和紙と越前打刃物の産地がとても近くにあり、今回は行けなかったけど越前箪笥の産地もご近所にあるらしい。伝統産業が一挙に集まっているのはなかなか珍しい気がする。また改めてじっくりと越前市を巡りたい。

最後の目的地は、今庄駅から歩いてすぐの場所にある「甘味処 てまり」
古民家カフェの雰囲気がとても落ち着く。豆腐が入った白玉は大きくてもちもちっとした弾力。黒蜜は意外とサラッとしているので、甘すぎなくて最後まで美味しくいただけた。テイクアウトが可能なため、お家に遊びに行く際などに手土産として持っていくと喜ばれそう。

農業から伝統産業、神社にグルメとあらゆる場所を午前中だけで回れてしまった。車で連れて行ってもらったからではあるけれど、南越前町と越前市の近さゆえという部分はとても大きい。知らないだけでまだまだ魅力的なものはありそうだ。

滞在最終日まで夏の楽しさを味わうために駆け抜けた。ここに来るとタイムトリップしたかのように、日にちの感覚がなくなってしまうから怖い。そして今までとは違い、他の市町村の観光地を巡って福井の新たな一面を見たり、農作業を手伝うなかでの心の変化があった。仕事を手放して、毎日生活することに集中しているからこそ感じ方が変わったのかもしれない。ここまで一ヶ所に長期滞在するのが初めてなのもある。自分が決断すれば、こういう生き方もできるというリアル感を持って暮らせたのは大きい。

前回は1週間、今回は2週間弱。次は1ヶ月や2ヶ月くらい、どっぷり暮らしてみたいな。あー帰りたくない。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?